輪廻の沼 3

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[海馬]自作JH[狐月]~その1~

2011年02月28日 23時39分53秒 | ソルト アジング


独自の文化・生態系を築くガラパゴスブログ

輪廻の沼

「迷宮」とも称された約10年わたり積み上げ進化を遂げたその独創的世界。

探しても探しても探しつくされない深い霧に佇むギリシャ時代の迷宮をも想像させる。斬新かつ神秘的な作りをイメージしている。


私の生み出した自作キャロ「海馬(ウミウマ)」は、英名をHippocampus(ヒッポカムポス)またはシーホースSeaHorseはギリシャ神話の合成獣「タツノオトシゴ」を意味する。



#1自作JHで使う素材
実は、この上のJHには、色々な仕掛けと素材をフンダンに使っている。

使用している素材の一部を紹介しよう。

接着剤
自作JHを使用する上で、瞬間接着剤の有無は完成にとても大きな影響を与える。


アロンアルファ(つり用):とても良い瞬間接着剤だが、浸潤性が高いため扱いは「慣れ」を要する。その浸潤性の高さゆえに使い方が分からない人は、アイやフックを固める可能性がある。同梱している小量だせるキャップは、永続して使う上で必需品で使用後も中の瞬間接着剤をシッカリ抜き、使用していきたい。

値段は容量が少ないので高めとなる。

ロケット瞬間接着:再利用性とコスト面に優れた瞬間接着剤。アロンアルファと似たようなところがあるが、こちらは白濁りがあり浸潤性もアロンアルファほどで高くない(ただし低いわけではないので、扱いには慣れが必要)。デメリットはあるも、再利用性の高さで利用価値大な瞬間接着剤だ。また同梱している細い噴出口は使い勝手がよくライターで引火させて、再び使うといった使用ができる。


エス・ユー ウルトラ多用途(色調クリア):固まるまでに長時間を要する弾性型ボンド。「最後に仕上げ」うす塗りでJHの表面やアイなどのジグとフックの接合部分を補強するのに使用する。仕上げに使うことができる。

どっかの会社がワームは柔らかさがうんたらかんたらと力説していたが、それとセットで使うJHは硬いよね?


セメダインSuperX2(ホワイト):無溶剤のため紙粘土や重粘土、マッチの芯などを素材として使用した際に中に混ぜて粘土同士の結合に役立てる。ニスやうるしとの組み合わせがよい。弾性型ボンドでウルトラ多用途、こちらは内在系の素材(木くずと紙粘土に混ぜてセメント型浮力素材 等)。
出来たヒビや隙間などを浸潤性の高い接着剤で固めてしまうのが常套手段。

ジグ素材

板鉛:非常に色々な使い勝手が可能。くるくる巻くとベアリングを思わせるような仕組みにもなる。コイルとしても使用できるが、その場合はアルミがオススメ。重い素材なのでJH全体の安定性を司ることもできる。


重粘土:鉛を粘土に入れているオモリ代わりに使用できる粘土。板鉛ほど大きな効果はない。


タングステンコート:タングステンの粉末が入った液体。塗ることでその部分の比重を急激に上がることができ、さらに表面強度が増す。例えば、紙粘土などの脆く、左右のブレに弱い素材の場合、タングステンコートを使用することで安定性を増すことが可能。ただし物凄く高い。またタングステンは鉛と違い磁気を帯びやすい素材なので、磁石化すると厄介。

中間素材
木炭:中間素材。紙粘土やトウモロコシ粉末。または重粘土に入れて、沈降速度の調節に重宝する。紙粘土やトウモロコシ粉末に入れると浮力を予防する。中間であるが、JHの使用頻度があがると重素材になったりする。オススメは竹炭。殺菌効果が強いのでトウモロコシ粉末との相性がよい。

アルミニウム:1円玉が水の上に浮くように微妙に水の表面張力より弱い金属。ただし、他のメーカーにあるような100%アルミは潮流や波の発生が予測される海では使い道は熟練を要する。


浮力素材
木くず:浮き素材。木は紙粘土や、トウモロコシ粉末と違い、非常に強度性、耐久性に優れた素材である。また浮力も大きい。ただし、まとまる能力が乏しいので紙粘土やトウモロコシ粉末に混入し、そこからセメダインX2などを使っていくのが上等手段。

ノコギリやヤスリを使用した際に出る細かい「木くず」を使用する。桐・杉などがコストに優れるが、高級品であるホワイトウッドなど密度が濃い木を使うと「削り」そのものが「パウダー」状になり、沼の住人間では「ウッドパウダー」として高級品として取り扱いに注意している素材もある。

紙粘土:強度にやや難点がある。しかし、他の素材とセメダインX2とを組み合わせて連結力を増やすことで、欠点の克服は可能。乾燥後は浮き素材になる。

トウモロコシ粉末紙粘土(軽紙粘土):使用量は制御が必要。長く使うとカビが生えたりするので消耗品であるJHで使うのが得策。紙粘土と混合し、浮力調節を担う。水に溶ける可能性もあるので扱いは注意。

安定性に関わる機構
 自作JHの安定性を決めるポイントは、ズバリ「重心」である。重心のズレこそ不安定になる決め手と行って良い。では重心とは何か?これは下に沈む、つまり重力の力のことである。

 重力が最も影響するのは「密度の高い素材である。密度とは、細胞と細胞の隙間、分子と分子の隙間だったりする。人口密度なんてのは、人と人との間の隙間といえば分かりやすいか?

これを1平方メートルに2人いるのと3人いるのとでは、3人いる方が重いでしょ?この隙間が大きいと密度は低くなり、逆に小さいと密度は高くなる。密度が高くなると同じ体積でも重さが違う物質が出来て当然になる。

人間の舌は味覚を感じる器官ではあるが、同じムースでも泡のようにふわっとしたムースと粘り腰っぽいムースとでは成分が同じでも感じ方が異なる。味覚にも密度を感じる何かがあるのである。

 このように、我々の身体も、同じ細胞が作っているにも関わらず。「骨」と「肝臓」は、その特性が全く違うように見える。しかし、細胞は「骨」も「肝臓」も変わらない。「肝細胞」だから特別な何かがあるわけではない。「骨」と「肝臓」が違うのは、細胞と細胞の間の隙間が違っているからである。

 密度の違いは、高密度の素材において、質量の違いを大きく意味する。つまり鉛の方がタングステンより密度が低いということは、鉛分子と鉛分子との隙間がタングステンのそれよりも大きいことを意味するのである。

アルキメデス伝説
 アルキメデスはこの事を発見した人である。ある国の国王が金細工師に純金の延棒を渡し王冠を作らせた。ところが出来あがった王冠に「銀」が混ざっているとの噂が流れた。不安に思った王様は賢者「アルキメデス」を呼び出した。「この王冠に銀が入っているか調べろ!」

 困りはてたアルキメデス。紀元前に高度な分離器もない。風呂に入って風呂の水かさが増し、流れおちたのである。その時、「そうか分かったぞ!」と叫び、フルチンで王様の下へ行ったのでした。

 アルキメデスは王様の前で、同じ金の延棒とその王冠を天秤に乗せました。重さは合います。しかし、その状態で天秤を水の中に沈めると金の密度 19.3なのに対し、銀の密度は10.5、天秤は金の方へ大きく傾き、金細工師の不正が暴かれ、金細工師はその後「死刑」が確定しました。

このほかにもアルキメデスは、「絶対に折れないどこまでも長い棒をご用意していただければ大事を動かしてみませましょう」と「てこ」によって地球も動かせると説いた人でもあるのです。

アルキメデスの原理をJHに応用した時
 もし、ローコストを念頭におくなら。紙粘土・鉛板だけで充分それらしいものが出来るだろう。だが、自分だけの世界にたった一つだけのJHを持ちたいのなら、様々な道具や仕掛けを持ち、考える必要がある。


#2 自作JH評価法「安定性」
 自作JHを評価する方法に「安定性」機構がある。安定性を評価するためには、「バランス」が大事である。実は、テコもシーソーも全て同じ原理でしかない。

バランスとは「安定性」と「可動性」のスイッチ部分にあたる。バランスを「保つ」とは、バランスが「安定性」に働き、バランスが崩れるとはバランスが「可動性」に働いていることを意味する。

バランス機構が安定性にスイッチすれば物体は停止し、可動性にスイッチすれば物体は動き出す。このスイッチこそ「自然」そのものである。別に人間の身体の中だけに縛られる必要はない。人間の外の世界も「バランス」により、動く・止まるを繰り返している。

それは目に見える動きから、目に見えないもの全て「安定性」と「可動性」のバランススイッチのオン・オフを繰り返しているのである。




 「天秤構造」を考えるとき、注意すべきは「水の中の天秤」と「陸上の天秤」は全く違う事である。

 陸上では、空気以外、あらゆるものが浮く能力を持たない。ところが、水中では浮く能力を持っているものが多い。「」なんてのは最もその典型的な浮力素材である。

たとえば陸上で木の棒を投げれば、「カラン」という音をたて、簡単に落下するだろう。これを水中で、同じように木の棒を投げれば、こんどは水面近くまで浮上していくに違いない。これも、何度かブログで紹介した「アルキメデスの原理」ということである。

水という空間は、「木」という存在の「ルール」を変えるのである

さらに海水と淡水とでは「ルール」そのものも多少異なる。海水は淡水の約1.03倍の浮力上昇を持つ(塩分濃度により反映)。

理由は水(H20)の中に、塩(NaCL)を入れると水分子と水分子の隙間に塩が入り込み、その中を移動するものの水圧が上昇する。結果、沈降スピードは表層では遅く、深層では早くなるという現象が発生する。

 アルキメデスは、物理学者、自然科学、天文学などを含むや理学を専攻する者にとって「」的な存在といってよいだろう。「●●の法則」だの「●●の理論」だのが流行っているかもしれないが、そんなものよりも「アルキメデスの理論」と「ケプラーの法則」さえ覚えることが、シンプルかつ重要ではないだろうか。

後は、アインシュタインの相対性理論だったりまー色々な偉人・変人の理論が残りを埋めてくるんだろうが・・・まず覚えるべきは2つのこの理論であるのに、学校や物理の授業ではとっつきにくいことから教えるので、意味が分からない。

再び、自作JHを考察する・・・。
 今回、作成した自作JH「ウミウマ」はプロトバージョンであるが、非常に安定性が強い構造で、物理的に様々な角度からの衝撃に耐えるように設計された。ズバリ今回の課題は「安定性」であった。

 これが「カルティバ バランサーヘッド0.2g」だと何と、前回フリーフォールでは「上向き」であり、いかにも「バランサーヘッド0.2g」は上顎フッキングするかのように思った人も多いかもしれないが、その後、カーブフォールした実験ではフック向きが「下向きになってしまたのである。このようなJHではドリフトやスイミング、キャロ構造には適さない。

どこかのブログで、
バランサーヘッドは0.4gで使う
と言ったのは大正解です!!

バランサーヘッドは、カーブフォールやスイミング、リトリーブ時では・・

上の図では水圧の影響をフック部分にかかりバランスが崩れます。結果

メーカー品は問題無いと思っているかもしれないが、実際は問題が山積しているケースが多いのだ

自作JHの「評価法」・・
カーブフォール時
リトリーブ時
水流を発生させての「ドリフト時
などなど・・・多角的ケースを念頭においてテストする。

「問題」「失敗」「分析」を繰り返し・・・
やがて「完成」に近づくのである。

少しは難しさが伝わってきたかな?


 しかし、この自作JH「ウミウマ」も実はプロトであって、完成ではない。自作JHは、評価に時間がさいてしまうのだけども一度でもできてしまえば、後はそれを大量生産するだけなので、最初の開発・テスト工程には充分時間を割いた分だけ良いものができる。

 ブログの更新に力を入れれる時間を作れなくて恐縮であるが、今後も応援宜しく。

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アジングファイトクラブDB←アジングファイトクラブDB(データベース)
※公開済み文献:アジング解剖学

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