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玉ねぎやりんごが、心身の衰え「フレイル」の予防に役立つ可能性

2023-09-21 04:10:23 | 日記
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    玉ねぎやりんごが、心身の衰え「フレイル」の予防に役立つ可能性

    玉ねぎやりんごに多く含まれる「ケルセチン」という成分の摂取量が多い人は、心身の活力が低下した虚弱状態(フレイル)になるリスクが低いことが、米国の疫学研究(*1)で明らかになりました。

    ●ポリフェノールはフレイルを予防? しかしその種類は8000以上

    ケルセチンは、植物の苦味や色素の成分であるポリフェノールの一種です。ポリフェノールには活性酸素から身を守る抗酸化作用があることが知られており、ポリフェノールを多く摂取するとがんや動脈硬化のリスクが減り、フレイルの予防にも役立つ可能性があると考えられてきました。しかし、ポリフェノールの種類は8000種以上あり、どれを積極的に摂取すれば、フレイル予防効果を期待できるのかは明らかではありませんでした。

    ◆代表的なポリフェノールと、多く含まれる食品の例
    【フラボノイド系】
     フラバノール
     カテキン(緑茶、紅茶)フラボノール
     ケルセチン(玉ねぎ、りんご)
     アントシアニン(ベリー類、赤ワイン)
     イソフラボン(大豆)
     フラボン(セロリ)
     フラバノン(柑橘類)
    【非フラボノイド系】
     クルクミン(ウコン、しょうが)
     クロロゲン酸(コーヒー)

    ●フレイルのリスクを減らす食事は野菜・果物が豊富

    フレイルとは、加齢により筋力や体の機能が低下し、精神的な活力や社会活動性が低下した虚弱状態のことをいいます。フレイルは健康な状態と要介護状態の間の段階で、高齢者の10~15%程度がフレイルに該当すると考えられています。

    現在のところ、フレイルの危険因子として、運動不足と栄養不良(例えばたんぱく質の摂取不足)が重要視されています。先に行われた研究では、健康的な食事はフレイル発症リスクを50~70%低下させる可能性があると報告されており、そうした「健康的な食事」は、野菜・果物の摂取を推奨していました。野菜・果物にはフラボノイド(ポリフェノールに属する水溶性の植物色素の総称)が豊富に含まれています。

    さらに、60歳超の高齢者では、フラボノイドが豊富なブルーベリーの摂取量が多い人ほど歩行が速いことを示した研究や、フラボノイドに属するケルセチンが、老化した細胞を除去することにより加齢関連の疾患(変形性関節症や心血管疾患など)を改善することを示唆した研究もあります。したがって、フラボノイドの摂取がフレイル予防に役立つ可能性はありますが、フラボノイドならどれもがそうした効果を持つのかどうかは不明でした。

    そこで米国Beth Israel Deaconess医療センターのSteven Oei氏らは、中高年のフラボノイド摂取量、およびこれに属するいくつかの分類群の摂取量と、フレイル発症の関係を分析することにしました。対象としたのは、フラミンガム心臓研究に続いて行われた子孫研究に参加した米国の中高年の人々です。ベースライン(1998~2001年)でフレイルではなく、食事の内容と、分析に影響を及ぼす可能性のある因子(年齢、性別、総エネルギー摂取量、喫煙習慣、抑うつの重症度、糖尿病や心血管疾患、がんの有無など)に関する情報が収集されていた人を選出しました。

    フレイルの評価には「Fried基準」と呼ばれる基準の修正版を用いました。「過去1年間に4.5kg超の体重減少あり」「疲労感あり」「握力が低下」「歩行速度が低下」「低活動」の5項目について検討し、3項目以上が該当した人をフレイルとしました。

    フレイルに関する評価を2011~2014年に再度行い、ベースラインのフラボノイドの総摂取量および個々の分類群の摂取量と、フレイル発症の関係を検討しました。分析に必要な情報がそろっていたのは1701人で、平均年齢は58.4歳、55.5%が女性でした。

    ●「フラボノール」「ケルセチン」の摂取量と有意な関係

    分析対象者の総フラボノイド摂取量の平均は309mg/日で、フラボノールの摂取量の平均は13.6mg/日、ケルセチンは9.0mg/日、フラボンは2.2mg/日、フラバノンは45.1mg/日、フラバノールは44.3mg/日、アントシアニンは16.6mg/日、フラボノイドポリマーは187.7mg/日でした。

    12.4年後に224人(13.2%)がフレイルと判定されました。結果に影響を与える因子を考慮して分析すると、フラボノイドの総摂取量とフレイルリスクの間には有意な関係は見られませんでした。しかし、フラボノイドの分類群のフラボノールと、フラボノールの一種であるケルセチンは、摂取量の多さとフレイルリスクが有意に関係していました。

    フラボノールの1日の摂取量が10mg増加するごとに、フレイル発症のオッズは20%低下。ケルセチンの1日の摂取量が10mg増加するごとに、オッズは35%低下していました。したがって、フラボノールとフレイルの関係は、主にケルセチンに起因していると考えられました。

    また、アントシアニンの摂取量とフレイルリスクの関係は、年齢によって異なる傾向が見られました。ベースラインで60歳未満だった985人では、1日の摂取量が10mg増加するごとに、フレイル発症のオッズが52%低下していましたが、60歳以上だった人には、有意な関係は見られませんでした。

    今回の研究では、フラボノイドの総摂取量とその後約12年間のフレイル発症の間には有意な関係は見られませんでしたが、フラボノイドのうちフラボノールの摂取が多いこと、フラボノールの代表であるケルセチンの摂取が多いことは、フレイル発症リスクが低いことと関係していました。ケルセチンは、玉ねぎ(特に貯蔵したもの)、りんご、ブロッコリー、サニーレタス、モロヘイヤなどに豊富に含まれています。著者らは「ケルセチン10mgならりんご1個、またはケール100gから摂取できる」とした上で、「そうした食品の摂取がフレイル予防に役立つかどうかを今後検討する必要がある」と述べています。

    *1 Oei S, et al. Am J Clin Nutr. 2023 Jul;118(1):27-33.

    (大西淳子=医学ジャーナリスト)

    【元記事】
    https://news.yahoo.co.jp/articles/a7d0bdd64d143cd39013f8c7630a5ece27f17dc5

    ●「平和のための1分間瞑想」
    https://www.raelianjapan.jp/1m4peace

    ●日本ラエリアン・ムーブメント
    https://www.ufolove.jp

    ●無限堂出版
    http://www.mugendo.co.jp/index.html

    最後までお読みいただきありがとうございました。



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