囲碁と無我自然体

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展49・50・51・52・53・54帖

2009年12月06日 16時54分14秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
おはようございます。2009年12月5日 雨模様の朝です。お元気ですか。
囲碁と源氏物語五十四帖押絵展と源氏物語解説の続き最終です。
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第四十九帖 宿 木 (やどりぎ)↑
匂宮と夕霧の娘との結婚。
薫と女二の宮(今上帝の姫君)との結婚。
亡き大君によく似ている「浮舟」と薫との出会い。
絵は 匂宮 晩秋の庭を前に琵琶を弾き
中の君は 脇息によりかかって 思い悩んでいる。薫24~26歳

        
第五十帖 東 屋 (あずまや)↑
薫の、浮舟へのためらい。
匂宮の浮舟への接近。
薫が浮舟を宇治へ連れ去る。
絵は 三条の隠れ家で一夜を明かした薫、車を妻戸によせて
浮舟を乗せ 宇治に移そうとしている。

        
第五十一帖 浮 舟 (うきふね)↑
匂宮の浮舟への想い。そして契り。
匂宮と薫の間に揺れる浮舟の心。
罪におののき、死を決意する浮舟。
絵は 雪の中 匂宮が浮舟を小舟に乗せて
宇治川を渡り、橘の小島で愛を誓う。薫27歳

        
第五十二帖 蜻 蛉 (かげろう)↑
浮舟の失踪。入水。
絵は 夏の夕暮れ、薄い物を着た 女一の宮や女房ら
氷を持って涼む様子を 薫は、覗き見ている。薫27歳

        
第五十三帖 手 習 (てならい)↑
比叡山にて浮舟発見。出家の決意。
薫、浮舟の生存を知る。
絵は 髪を下ろした浮舟、一人硯に向かい手習いをする。薫27~28歳

        
第五十四帖 浮 橋 (うきはし)↑
薫からの手紙を拒否。
薫は、浮舟の心をはかりかねる。
自ら決意した一筋の道を、孤独に堪えて一人生きていく浮舟・・・・。
絵は 薫、横川の僧都を訪ね浮舟入水後の事情を聞き
浮舟の弟の小君に 文を届けさせるようにと頼んでいる。薫28歳

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展43・44・45・46・47・48帖

2009年12月05日 15時35分21秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
おはようございます。2009年12月4日 快晴の朝です。お元気ですか。
囲碁と源氏物語五十四帖押絵展と源氏物語解説の続きです。
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第四十三帖 紅 梅 (こうばい)↑
亡き太政大臣家(もとの頭の中将)の後日譚。柏木の死後、その弟が家系を保っています。
絵は 大納言が紅梅の枝に文をつけ 宮中の匂宮にとどけるようにと
若君に言いつけるところです。薫24歳

        
第四十四帖 竹 河 (たけかわ)↑
髭黒亡き後の玉鬘家の後日譚。玉鬘が、姫君たちの結婚問題に心いためるエピソード。
絵は 薫が早春の玉鬘邸で 梅になく鶯を聞き
女房たちと 歌を詠み交わす。薫14~23歳

        
第四十五帖 橋 姫 (はしひめ)↑
この巻からが、いわゆる「宇治十帖」です。
源氏の異母弟「八の宮」の存在が告げられるところから物語がはじまります。
「八の宮」という人・・・・
桐壷帝の第八皇子。朱雀帝の時代、政争にまきこまれて以後ずっと体制から阻害される。
さらに正妻と死別。京の邸は炎上という悲運にも見舞われ、都から逃げるようにして
宇治の山荘に引きこもり、二人の姫君の愛育と自ら仏道の修行の日々を送る。
このように光源氏の父である桐壷帝の皇子でありながら、
不遇で世を捨てたようなかたちで宇治に住んでいる八の宮。
この八の宮の二人の娘「大君(おおいぎみ)」「中の君」と、その異母妹「浮舟」に、
「匂宮」「薫」とが、複雑にからんで四角関係、三角関係を展開する、切なくも甘美な物語です。
とくに、主人公の「薫」とヒロイン「大君」のついに添い遂げることが出来なかった純愛が心を打たれます。
薫と、八の宮そしてその娘「大君、中の君」との出会い。薫出生の秘密知る。
絵は 宇治の中の君が 差し出た月を撥で招き、大君 琴を弾きさして笑う
薫は有明の月に照らされた姉妹を垣間から見る。 薫20~22歳

        
第四十六帖 椎 本 (しいがもと)↑
八の宮の死。薫の大君への想い。大君は拒否。
絵は 年の暮れ近く」、宇治の姫君達のもとに 山の阿閑柴より
炭などが届けられる。姫君達は綿絹を贈る。薫23~24歳

第四十七帖 総 角 (あげまき)↑
薫、匂宮と、大君、中の君との複雑なかかわり。
大君が中の君の将来を案じつつ亡くなる
絵は 匂宮、中の君と 明けゆく宇治川を眺める。
霧立ち柴を積んだ舟が川面を行き交う。 薫24歳、

第四十八帖 早 蕨 (さわらび)↑
薫の、大君を失った悲しみと、匂宮と結ばれた中の君への想い。
絵は 中の君 上洛を前に 弁の尼との別れを悲しむ。 薫25歳。

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展37・38・39・40・41・42帖

2009年12月04日 10時17分40秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
おはようございます。2009年12月3日 雨上がりの朝です。お元気ですか。
囲碁と源氏物語五十四帖押絵展と源氏物語解説の続きです。
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第三十七帖 横 笛 ↑
柏木の一周忌。源氏の息子夕霧が秘密のすべてを察知しはじめます・・・。
絵は 夕霧が一条御息所より柏木遺愛の笛を贈られ試みに吹くところです。
源氏49歳

        
第三十八帖 鈴 虫 ↑
柏木・女三の宮物語のエピローグ。
出家した女三の宮への執着を捨て切れない源氏の揺れ動く心・・・。
殿上人が集まって鈴虫の宴を開いている絵 源氏50歳

        
第三十九帖 夕 霧 ↑
こんどは源氏の息子「夕霧」の物語です。
律義者の夕霧は、その誠実な性格から、
一途に落葉の宮との恋にのめりこんでいきます。
これがもとで、妻の雲居の雁との間で派手なけんかが始まるようになります。
夕霧は、結婚して10年。28歳になりました。当時の年齢感覚は、
いまとは20年位の差があったといわれ、
今の感覚では、もう50歳位のところでしょうか。
今も昔も、真面目な男が、急に若い女に血道をあげ、
生活を狂わせる事件はよくあるようです。
それにしても、あのプレーボーイの源氏の息子に、
よくもこのような真面目な男がうまれたものです。
自邸で一条御息所の文を読む夕霧に
雲居の雁が忍び寄り手紙を奪う絵です。源氏50歳

        
第四十帖 御 法(みのり) ↑
紫の上の最期を語る巻です
「若菜 下」巻での発病以来、一時はもうだめかという噂がとんだものの、
持ち直し、それから5年目になります。
霧の消えるように、なんの苦しみもなく、静かに息をひきとります。
荼毘にふされる前の、白く輝く死顔の美しさ。それにまじまじと見入る夕霧。
そばで茫然自失の源氏・・・。
源氏51歳の秋。八月十四日の暁のこと。
紫の上は四十歳をすぎたばかりでした。
絵は 秋の夕暮れ、重病の紫の上 風に吹かれる前栽をみて、
源氏、明石の中宮と歌を交わすところです。源氏51歳

        
第四十一帖 幻 ↑
最愛の人、紫の上を喪った源氏の悲しい、さびしい一年を語ります。
そして、源氏を中心とした物語の終焉を迎えます。
「 春の光を見たまふにつけても、いとどくれまどひたるやうにのみ、
御心ひとつは悲しさの改まるべくもあらぬに・・・」
と語りはじめられ、庭先の木草や季節の移り変わり、
年中行事など一年にわたるうつろいの中で、
亡き紫の上の思い、悲しみを語り、書き綴った巻です。
源氏物語は、この「幻」の巻で、ぷつんと糸がきれたように、
源氏を主人公とした物語が終わっています。
その後の出家についても、その死についても、一言も記述されていません。
のちの宇治の物語で、源氏が嵯峨に隠れ住んで仏門に入り、
やがて崩じたと回想されるにすぎません
絵は 源氏、紫の上の残した文を読んで泣き、
歌を書き付けてから みな焼いてしまうところです。 源氏52歳

        
第四十二帖 匂 宮 ↑
物語もいよいよ第三部にはいりました。
前の「幻」の巻で、源氏を主人公とした物語は終わり、
この第三部との間には、八年の歳月が流れております。
この間に、源氏をはじめ致仕の大臣(もとの頭の中将)、
髭黒などは皆世を去り、世代交代して世の中はすっかり新しくなっています。
そして、物語も新しい展開をし、新しい主人公が登場します。
「匂宮」から「紅梅」「竹河」の三巻は、
それ以降のいわゆる「宇治十帖」につなぐための舞台転換などを語る、
つなぎとして位置づけられています。
絵は 夕霧の催す賭弓の還饗に、匂宮・薫ら車を連ね六条院へ。
雪降る。薫14~20歳

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展31・32・33・34・35・36.帖

2009年12月02日 11時45分37秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
おはようございます。2009年12月2日 快晴 さわやかな朝です。
囲碁と源氏物語五十四帖押絵展と源氏物語解説の続きです。 

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第三十一帖 真木柱(まきばしら)↑
髭黒大将と玉鬘の結婚。髭黒と北の方そして娘「真木柱」との別れ
絵は 冬の夕、母と共に家を去ろうとする髭黒の姫君真木柱、
歌を書いた紙を柱の割れ目に差し入れ残している。源氏37~38歳

        
第三十二帖 梅 枝(うめがえ)↑
源氏の念願であった明石の姫の春宮への入内、夕霧と雲居の雁の結婚、
そして源氏自身の准太上天皇への昇進・・・・・
と源氏の栄華の頂点を極めたところで物語の第一部が締めくくられます。
「梅枝」・・・明石の姫君の入内準備の巻。
絵は 源氏、朝顔の斎院への返事の文を紅梅の紙に書き、
庭前の梅の枝に付けて送るところです。源氏39歳

        
第三十三帖 藤裏葉(ふじのうらば)↑
「藤裏葉」・・・源氏の栄華の頂点の巻。
絵は 内大臣藤花の宴に夕霧を招き、
杯に藤の花房を添えて雲居の雁を許す歌を詠む。
柏木ら同席する。源氏39歳

        
第三十四帖 若菜上(わかなじょう)↑ この帖から第二部です。
源氏 40歳。当時40歳といえば、今の還暦くらいにあたり、
長寿のお祝いをする年代です。
準太上天皇という地位も得、息子も結婚、明石の姫も入内して、
すべてが思い通りにかない、
もう昔のような軽々しい色恋沙汰はもう立場上出来ないだろう・・・
紫の上としては、ようやくこれから二人の静かなくらしがくるものと、
期待していました。
しかし、それではこの物語は、ハッピーエンドとなってしまいます。
第二部の源氏の晩年は、第一部での栄華を極めた生活が
突然様相一変して、暗い霧がただよいはじめます。
それは、源氏が若き「女三の宮」を六条院へ迎えることから始まりす。・・・・・
源氏の、冷徹で残酷な一面があらわれます。
「若菜 上・下」の巻は、源氏物語のなかでも、
傑作中の傑作と言われている長編です。
源氏と朱雀帝の娘「女三の宮」との結婚から、
物語は新たな展開をはじめます。源氏物語54帖のひとつの転換点です。
絵は 桜の下で蹴鞠に興じる貴公子達を見ていた女三宮、
猫が偶然引き開けた御簾の隙間より柏木にその姿を見られる。 源氏41歳

        
第三十五帖 若菜下(わかなげ)↑
今上帝の即位、紫の上の病臥、柏木と女三の宮との密会露見、
柏木の病臥・・・と加速していきます。
絵は 六条院の女楽、明石の君は琵琶、紫の上 和琴、
明石の中宮 筝、女三の宮は琴、源氏、夕霧も加わるところです。
源氏41~47歳

        
第三十六帖 柏 木(かしわぎ)↑
女三の宮が、柏木との不義の子(薫)出産。
そして源氏を恐れ出家。柏木の死。
我が子ならぬ我が子を抱いてあわれと涙する源氏・・・・。
絵は 若君 薫の50日祝を迎え 源氏 幼児を抱いて感慨にふける。
几帳を隔て 尼姿の 女三の宮がいる。源氏48歳

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展25・26・27・28・29・30.帖

2009年12月01日 07時47分49秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
おはようございます。2009年12月1日 快晴小鳥のさえずりが聞こえます。
囲碁と源氏物語五十四帖押絵展と源氏物語解説の続きです。 

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第二十五帖 蛍 (ほたる)↑
「蛍」・・・五月。蛍火の薄明かりで玉鬘の美貌を際立たせるにくい演出。
絵は 蛍兵部郷宮、玉鬘を訪ね 源氏が几帳の○子をあげて
放った蛍の光に 玉鬘の美しい姿を見ているところです。源氏36歳

        
第二十六帖 常 夏(とこなつ)↑
「常夏」・・・六月。「近江の君」をからかう源氏と内大臣の意地のはりあい。
絵は 夏の暑い日 源氏、釣殿で涼をとり、川魚など
料理させて 内大臣の子息たちと歓談しているところ。

        
第二十七帖 篝 火(かがりび)↑
「篝火」・・・七月。篝火に託して訴える玉鬘への恋情。
絵は 夏の夕、源氏、琴を枕に玉鬘に添い臥し、
池畔の燃え立つ篝火を見て、歌を交わしているところです。

        
第二十八帖 野 分(のわき)↑
「野分」・・・八月。夕霧のゆれる心。源氏の若い頃を思い出させる。
絵は 野分の翌朝、夕霧は父のつかいで秋好中宮を訪問、
女童たちが朝霧の庭に下りて虫籠に露を含ませるところを
覗き見ているところです。

        
第二十九帖  行 幸(みゆき)↑
「行幸」・・・十二月。玉鬘の真相を知った内大臣の驚き。
絵は 冬の大原野へ行幸。主上の○車に 親王、上達部ら多数が
鷹狩り姿で行幸供奉。鷹匠も従っているところです。

        
第三十帖 藤 袴(ふじばかま) ↑
入内の日程も決まり、玉鬘物語もこれで決着かと思いきや、
玉鬘の周辺に意外な展開があり、物語は新たな局面を迎えます。
なんと黒髭大将が強引に玉鬘をものにしてしまいます。
掌中の珠を奪われた源氏のショックは大変なもの。
親子の対面をさせた内大臣にも合わせる顔もありません。
それにしても、髭黒大将という男、家柄はいいものの、
名前で想像する限り、無骨で決して美男子ではないと思いますが、
なんでいくつかの選択肢のなかから、黒髭だったのでしょうか・・・。
玉鬘の真相を知った、夕霧と柏木のとまどい
絵は 夕霧が源氏の使いで玉鬘を訪ね 藤袴の花を御簾より
差し入れて求愛する。二人とも表服姿です。

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展19・20・21・22・23・24帖

2009年11月30日 23時30分05秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
おはようございます。2009年11月30日快晴です。お元気ですか。
源氏物語押し絵展と解説の続きです。

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第十九帖 薄 雲↑ 若紫と碁盤の絵を再掲しました。19帖の押し絵を撮影しそこないましたので。
大堰の邸で逡巡する明石の君・・・・・。
結局、姫君を二条院の紫の上に渡し、自らは大堰の邸に留まる道を選びます。
生木を裂くような、明石の君と姫君の子別れ・・・・・・。
物語はこのあと、最愛の人「藤壷宮」と、源氏の舅であり
最良の庇護者でもあった左大臣(時の太政大臣)が相次いで亡くなり、
一転して激変の様相を呈します。
そして、冷泉帝が、出生の秘密を知ることとなり、
物語はおもしろくなっていきます。
源氏(31~32歳)。 藤壷(36~37歳)。冷泉帝(13~14歳)。
明石の君(22~23歳)紫の上(23~24歳)。
明石の姫君 ( 3~ 4歳)。斎宮女御(22~23歳)。 

        
第二十帖 朝 顔↑
亡き藤壷への追慕の情が、この巻全体にただよっています。
藤壷というかけがえのない女性を失った源氏の心のゆらぎが、
紫の上を、藤壷の面影を宿した理想の女として、あらためて認識させます。
源氏を拒みつづける朝顔の姫君の存在には、どこか藤壷の影が感じられます。
源氏 紫の上 庭に下ろした童女が雪ころがしに興じ様を見る絵。

        
第二十一帖 少 女↑
大人のドロドロした恋物語の中に挟まれて、一点灯がともったような清純なページです。
源氏の長男「夕霧」と、頭の中将(現内大臣)の娘「雲居の雁」の清純な恋物語が展開され、
源氏物語が、またひとまわり華麗に広がっていきます。
夕霧は、生母葵の上に生まれてすぐ死別し、その後はずっと母葵の上の生家で、
祖母大宮(故桐壷帝)のもとで育てられていました。
その大宮に、もう一人の孫が預けられていました。
かつての頭の中将(今の内大臣)の娘「雲居の雁」です。
頭の中将は、葵の上と兄妹で、雲居の雁が生まれてまもなく、
その生母と別れて別の人と再婚しますが、彼女を引取って大宮に預けていたのです。
夕霧と雲居の雁は、いとこ同士です。
なんと源氏と葵の上もいとこ同士です。
こんなわけで、二人は幼くして母を知らずに、
同じ祖母のもとで一緒に育てられていました。
雲居の雁は、夕霧より二つ年上なのですが、二人はとても仲がよく
自然の成り行きでいつの間にか幼い恋を育んでいました。
しかしこの恋も、大人の意地で引き裂かれてしまいます。
がんばれ「夕霧」・・・。
絵は五節の舞姫に侍る童女を選び出すため 
源氏は美しい女童たちを御前に渡らせてみている。

        
第二十二帖 玉 鬘↑
物語は、源氏復権後の栄華を極める生活の中に、また新たな物語が展開されます。
それは「玉鬘」と呼ばれる一少女の出現から始まります。
あの夕顔の忘れ形見は、筑紫(北九州)で美しく成人していました。
その玉鬘を娘として引き取って花散里に後見を託す源氏。
幼いとき生母と別れ、数奇な運命をたどって源氏に引取られ、
最後は太政大臣の北の方にまで出世する、
という明石の君以上のシンデレラ物語です。
玉鬘の物語は、「玉鬘」の巻から「真木柱」の巻までの十帖にわたって
「玉鬘十帖」といわれるくらい長い物語です。
この絵は 年の暮れ 源氏と紫の上が とりどりの衣装を
婦人たちに配るため 選び整えている図です。

        
第二十三帖 初 音↑
昨秋完成した六条院に、はじめての新春がめぐってきました。
作者は、この巻から「行幸」の巻までの七巻を費やして、
六条院における源氏の栄華をきわめた生活を、一年間の年中行事に
からませながら、絵巻物のように描き出しています。
源氏36歳の一年間です。
「初音」・・・正月。六条院のはじめての正月を、女君たちと祝う。
明石の君より五葉松に付けて明石の姫君に贈られた手紙を源氏が見る絵

        
第二十四帖 胡 蝶↑
三月、四月。春爛漫の六条院。源氏の玉鬘への恋慕。
玉鬘のうわさは広がり、恋文がたくさん集まる。
源氏もよからぬ思いをいだく。紫の上は思い悩み、玉鬘は迷惑に思う。
絵は 秋吉中宮の仏事に紫の上より 鳥と蝶の装束をした童女を
使者として 金銀の簪にさした桜と山吹が贈られるところです。

  この続き第25帖はココをクリックしてください
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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展 13・14・15・16・17・18帖

2009年11月30日 23時29分52秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
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第十三帖 明 石 ↑
桐壷院の霊力と住吉の神。この2つの神霊が、源氏を明石の地へと導き、
明石の姫君と結びつけ、都での凶事をひきおこして朱雀帝を動揺させ、
ついには源氏免還へと展開させます。
この神懸かりのドロドロとした物語の中に、彩りを添えるように、
「明石の君」という女性が、シンデレラ的要素をもって登場し、
源氏と運命的な出会いをして結ばれます。
源氏は 2年半後、許されて都に戻ります。  
絵は 8月13日夜 源氏 馬に乗り入り江沿いに明石の君のもとに向かうところです。
源氏 27~28歳

        
第十四帖 澪 標(みおつくし)↑
源氏28才冬~29才冬。朱雀帝から、冷泉帝への政権交代がおこなわれます。
「桐壷」巻以来続いてきた左・右大臣家の対立という構図が崩壊し、
旧左大臣勢力が復権、源氏方の人々が政界の主流にすわるようになります。
この巻は、このような政治的色彩の極めて濃い巻ですが、
物語は、明石の姫君の誕生、紫の上への告白と嫉妬、明石の君との再会、
六条御息所の死・・・等源氏個人の女性関係を表面に浮かび上げ物語性を高めています。
絵は 秋 源氏 住吉詣 源氏の栄華を目のあたりにして 
明石の君の住吉詣の船はそのま住吉の浜を去る絵です。源氏28~29歳

        
第十五帖 蓬 生(よもぎう)↑
 源氏28~29才。この巻は、うまずらで、長く真っ赤な鼻の、
想像を絶する醜女として登場した、あの末摘花の後日譚です。
源氏が須磨に退去している間、生活の窮乏に耐えながらじっと
彼との再会を待ち続けていた彼女に、再会した源氏が感動し、
二条院に引き取って幸せに暮らすという暖かい物語です。
絵は 源氏は 花散里訪問の途上 松に藤のかかる荒廃した
末摘花邸にきつき、惟光に様子をうかがわせているところです。源氏28歳。

        
第十六帖 関 屋(せきや)↑
かつて源氏と一夜の契りをかわした「空蝉」の後日譚です。
逢坂の関で、源氏と偶然に再会し、その後出家して尼となります。
のちに末摘花と同じように二条院に迎えられ、平穏な余生をおくります。
絵は 源氏 石山詣の途中 逢坂の関で上京途中の 空蝉の一行に会う。
空蝉の一行が 道をゆずっているところです。源氏29歳

       
第十七帖 絵 合 ↑
澪標」の巻で、六条御息所の遺児「斎宮」を、冷泉帝の後宮に
入内させる計画をたてましたが、この巻は、その延長線です。
よきライバルである光源氏と頭の中将(現権中納言)ですが、
頭の中将の娘(すでに入内して弘徽殿女御)と、
源氏が送り込んだ斎宮とが、帝の寵愛をめぐるあらそいとなり、
絵合(えあわせ)という宮中行事で競うこととなります。
そして、それがそのまま源氏と頭の中将との権勢争いに連なっています。
絵は冷泉帝の御前での絵合わせ。左右よりの絵を沈や紫檀の箱にいれ、
人々居並ぶ。藤壺も臨席している。源氏31歳。

         
第十八帖 松 風 ↑ 
澪標の巻で、明石の君は偶然住吉詣での源氏と再会しますが、
身分の差をあらためて認識して、物思いを重ねる日々が続き、
そのまま2年の歳月がすぎていました。
源氏からの再三のすすめに、ようやく上京を決意するものの、
途中の大堰の山荘への転居という妥協策で実現します。
しかし、京に近くなったものの紫の上の嫉妬もあって、
源氏との逢瀬はままならず、明石の君のきびしい忍従がつづきます。
明石の君の姫君を、子供の出来ない紫の上の養女にします。
絵は 夜更け紫の上のところにいる源氏のもとへ明石の君の文が届く。
源氏よんでから紫の上にもみせ 明石の君を想っていますす。源氏31歳

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展7・8・9・10・11・12.帖

2009年11月30日 23時29分34秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
おはようございます。2009年11月28日快晴です。お元気ですか。
源氏物語押し絵展と源氏物語解説の続きです。
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第七帖 紅葉賀(もみじが)↑
この巻で、はじめて舞楽が登場します。
当時の王朝貴族たちの娯楽は、歌をかわしたり、漢詩を吟じたり、
舞楽などの芸事や蹴鞠など、優雅なものだったようです。
この巻に出てくる源氏の舞う「青海波(せいがいは)」は、
今でも演じられる名の知られた舞楽だそうです。
源氏はこの青海波を、藤壷との息詰まるような秘めたる恋を背景に、
異常な高まりの中で舞い、人々を圧倒します。
やがて、藤壷が不義の子を出産して中宮となり、
源氏も昇進して、華麗に物語が進展します。
絵は 朱雀院行幸の日 源氏 頭中将と青海波を舞っているところです。
源氏18~19歳

        
第八帖 花 宴(はなのえん)↑
源氏物語に登場する女性の中でも、人気の高い「朧月夜の君」が登場します。
二つの「花の宴」での源氏との出会いと再会。新しい時代の到来の予感。
藤壷への思い、苛立ちが、この禁断の恋に火をつけ、
これがのちの源氏失脚の発端になろうとは・・・。
絵は桜花の宴の果てた月夜 源氏 弘徽殿の細殿で
扇をかざして歩いてくる女 朧月夜に逢うところ。源氏20歳

        
第九帖 葵(あおい)↑
 ・「花宴」と、この「葵」の巻の間に、2年近い空白があります。
この間に、桐壷帝が譲位し、朱雀帝の即位が行われました。
これによって、物語はひとつの転機を迎えます。
・源氏の正妻は「葵の上」です。左大臣の娘で、身分では最高の女性です。
「上」というのは、その家の女主人公を指します。
よほど身分の高い人でないと上という敬称はつけません。
・この葵の上に対し、第二の妻というべき存在が、「六条御息所」です。
まえの皇太子のお后だった人で葵の上に匹敵する身分の高い女性です。
葵の上の懐妊、出産そして急逝。
葵の上の急死で、正妻の位置にすわるはずが、
彼女の生霊がわざわいして、自ら去っていきます。
・ふたりの妻の去ったあとに、若紫といわれた少女時代をすぎた女性が、
「紫の上」として登場します。源氏の名実ともに真の妻として、
そして物語のヒロインとしての「紫の上」です。
 この絵は碁盤の上に 若紫をたたせ
 源氏自らが若紫の髪をそいでいるところです。源氏22~23歳

        
第十帖 賢木(さかき) ↑
桐壷帝が亡くなり、右大臣一家の思いのままに世の中になります。
こういった情勢の中では、敵方の源氏はよほど行動を慎まねばならないときなのですが、
そこは大物というか、「花宴」の巻で出会った「朧月夜」とその後も密会を続けています。
この朧月夜は、敵方右大臣の娘というだけでなく、今や帝の妃なのです。
相手が悪すぎました。
この密会がバレて、右大臣側の陰謀が進みます。
・・・・・冬の時代の訪れです。
絵は晩秋の野宮に六条御息所をたづねた源氏 
榊の枝を御簾の中に差し入れ 歌を交わすところ。源氏23~25歳

        
第十一帖 花散里(はなちるさと)↑     
「葵」や「賢木」の巻での、緊迫した場面が続いたあとの、ほっと一息いれる巻です。
源氏物語の中で、最も短い巻のひとつです。
まわりの人々が離れて行き、政治的にもどんどん窮地に追い込まれ、
落ち込んでいた源氏は、ふと、かって一度関係があった、
亡き桐壷院の女御の一人(麗景殿女御)の妹(花散里)のことを思い出します。
いつもの性格から、思い立ったらいてもたってもいられず、
五月雨の晴れ間に会いにでかけました。
麗景殿女御や花散里と、昔話しに花を咲かせ、桐壷院を懐かしみ、
心和むひとときをすごします。
絵は 源氏 麗景殿女御のもとで時鳥を聞き 
昔話をしてから 花散里に逢うところ。源氏25歳。
 
       
第十二帖 須磨 ↑
自ら招いたあやまちで、源氏はその一生でもっともわびしかった
須磨での生活を始めることになりました。
右大臣の陰謀から逃れ、静かにすべてを時の流れにまかせよう・・・と、
自分から進んで身を引く決心をしたのです。
しかし、須磨に行くということは、罪人として都を追放されたと
受け取られても仕方ありません。
絵は 源氏、海の見える廊にでて、
沖行く舟や雁の列を眺めるところ。源氏26~27才

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囲碁と源氏物語五十四帖押絵展 1.・2・3・4・5・6帖

2009年11月30日 23時29分14秒 | 源氏物語五十四帖押絵展
京都御所の ご紹介にちなんで
今日から源氏物語五十四帖押絵展の作品と
源氏物語の超粗筋を9回に分けて ご紹介します。
押し絵はすべて2008年7月31日に撮影しました。
超粗筋は篠崎 辰夫さんの文章をお借りしました。
押し絵の下に 巻番号タイトルと 超粗筋を示します。

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第49帖へ進みます。

        
第一帖 桐 壷 ↑ この帖から第33帖まで第1部です。
物語は、原文では
「いずれの御時(おほんとき)にか女御(にょうご)更衣(こうい)あまたさぶろひたまひけるなかに、
いとやむごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり・・・・」
という書き出しで、一人の帝(みかど)を指して語り始めます。
帝とは、天皇のことで、物語ではその後四代にわたる帝が登場します。
その最初に登場するのが「桐壷帝(きりつぼてい)」です。
源氏はその桐壷帝と、桐壷の更衣との間に生まれますが、
その母は源氏が3歳のとき亡くなってしまいます。
生みの母は、帝の正妻ではなく、いわゆる帝の妾で源氏は帝の第二皇子です。
源氏はその後まま母に育てられ、幼時は決して幸せなくらしではありませんでした。
それが女性への異常な愛に発展していったのでしょうか・・・。
この巻では、桐壷帝とその妃(きさき)の一人「桐壷の更衣」との悲劇的な愛と死、
そして光源氏の誕生から結婚、それに義母「藤壷の宮」への熱い想いが語られ、
この大河小説の幕が切って落とされます。
絵は清涼殿東にて 源氏元服の儀式。源氏12歳
左大臣 加冠の役を務めているところ。

        
第二帖 帚 木(ははきぎ) ↑  今風には ほうきぎと よみます。
桐壷の巻で源氏は12才で結婚しますが、ここからはすでに17才の恋多き青年貴公子として登場します。
美男子で頭がよく、やさしくて学問、知識、遊び何でもこい・・・の源氏は、今や世間の憧れと好奇心の的で、
幾多の女性と出会い、多彩な恋に情熱を燃やします。
いよいよ「恋の狩人」源氏の登場です。
友人たちとの恋の経験談や恋愛論に花を咲かせるいわゆる「雨夜の品定め」が
展開されたあと、その翌日偶然にある女性と出会います。他人の妻です。
さかんに言い寄りますが、女性は拒み続けます。
源氏は、はじめて拒否する女性を知ることとなります。
絵は 五月雨の夜 源氏の宿直所を頭中将が訪問。
故ありげな消息などに興味を示す。そこへ 左頭馬、
藤式部の承が加わり 女性論議 源氏17歳

        
第三帖 空 蝉(うつせみ)↑
空蝉をあきらめきれない源氏は、再び紀伊守の別邸に出向き、
閨に忍びますが逃げられてしまいます。
一緒に寝ていた空蝉の継娘 軒端の荻(のきばのおぎ) に手をつけ、
その気にさせてしまいます。全く罪つくりな源氏です。
空蝉(うつせみ) 軒端の荻(のきばのおぎ)が
囲碁を打っている絵です。源氏 隙見する。 源氏17歳。

         
第四帖 夕 顔 ↑
源氏のラブハントはますます旺盛です。
この巻までにすでに正妻「葵の上」のほかに、藤壷の宮、
六条の御息所(みやすどころ)、空蝉、軒端の荻という女性と関係を持っています。
藤壷の宮との関係は、文中にははっきり出てきませんが、
帚木の巻でそれらしきを暗示する部分があります。
六条御息所との関係も、この巻の冒頭ではじめて出てきます。
それもほんの一行足らずですまされています。
(この藤壷の宮、六条の御息所とのくだりは、田辺聖子の「新源氏物語」では
順序を変え、内容をふくらませて描かれています。)
この巻では、あらたに夕顔という女性と出会います。
夕顔は、帚木の巻で頭の中将が打明けた女性です。
源氏は、身分の低いこの女性にすっかり惚れこみます。これまでの相手の女性は、
そろって身分が高く、年上でプライドが高く、気疲れがしていました。
それにくらべ夕顔は無邪気で初々しく、ひたすら源氏に身を任せ頼り切って従います。
しかし、この夕顔は突然「物の怪」にとりつかれ、あっけなく死んでしまいます。
あまりのはかない命の夕顔と源氏の一途な純愛・・・・・。
全編のなかでも、印象にのこる巻です。
絵は 六条御息所を訪れた翌朝、源氏 廊まで送りに出た
中将の君を振り返り見て 歌を交わすところ。源氏17歳。

         
第五帖 若 紫 ↑
源氏18歳の春。こんどは、われわれにはとても考えられないどんでもないことを企てます。
幼女を強引に連れ去り、この子を気長に理想の女性に育て、自分の妻にしようというのです。
源氏は、ロリータ趣味もあったのでしょうか。
その幼女こそが、後の物語のヒロインともなる「紫の上」です。
その一方で、あこがれの藤壷の宮と密会し、懐妊させたりもします。
物語はいよいよ佳境に入り、おもしろくなっていきます。
絵は 源氏、北山の僧都の坊で 逃げた雀を追って
縁先に出た美少女(紫の上)を垣間見るところです。源氏18歳

         
第六帖 末摘花(すえつむはな) ↑
見境もなく女に手をだす源氏に、作者の紫式部は、
この巻でちょっといじわるをしたようです。
こんどの女性はとてつもなくユニーク。
うまずらで、長くて真っ赤な鼻の想像を絶する醜女。なんとも残酷な巻です。
作者はこの女性を笑いものにしますが、
源氏は純真なこの女性に同情してあとあとの生活の面倒を見ます。
源氏の優しい一面がここでも登場します。
絵は 源氏 常陸宮邸に忍ぶと 身をやつした姿ですでに来ていた頭中将を見出す。
邸内では末摘花が 琴を弾いているところです。源氏18~19歳

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