
今話の名セリフ:「もっと沢山歌って、3年間スクールアイドルとして頑張って、この学校のみんなと一緒に、もっともっとハッピーな気持ちになりたい・・・。」
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第11話「夢」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。ラブライブ東京大会の結果発表は、1位と2位を残すのみとなりました。
Liella!も、ウィーン・マルガレーテも、まだ名前は出てきていません。どちらかが1位で、残った方は2位と思われますが、果たして?
次は、2位の発表です。2位になったのは・・・、


「え?」
「という事は・・・。」


「勝った・・・。」
「これで・・・。」
「全国大会・・・。」

「かのんちゃん!」
「ちぃちゃん!」

『やったー!』

「嬉しいっす・・・。」
「9人で・・・。」
「勝ちました・・・。」

「次は全国大会だ!」
「Liella!」


「見て・・・。みんな、喜んでくれてる・・・。」
「やっと、去年の記録を超える事ができました・・・。」

「私達と学校のみんなの力で!」
『うん!』

「やった!」

「ありえない!」


「私は、この結果を認めない!」

~ Aパート ~
「マルガレーテちゃん。この結果は、聞いてくれたみんなが出してくれた答えだよ。スクールアイドルは1人じゃない。みんなと一緒だから、素敵なライブが生まれるんだと思うの。」

「それが伝わらないなら、マルガレーテちゃんには、スクールアイドルのステージに立ってほしくない・・・。」

「くっ・・・。」


そして、Liella!メンバーは、かのんの家で打ち上げ。



念願の東京大会優勝に感動する一方で、マルガレーテに対する怒りも。これまでの発言から、ネットでは強い批判を受けています。
そんな事を話していたら、新年を迎えていました。かのん達は、神社でお参り。
「では改めて。今年1年、みんな仲良く、良い歌を歌って、良いライブができる、良い年でありますように!」

『ありますように!』

それから何日か経ったある日、かのんは、マルガレーテのSNSを見つけました。
SNSによると、マルガレーテは、姉がいるウィーンの音楽学校に入ろうとしたみたいですが、不合格になったとの事です。
ラブライブには、どうして出場したのか? そこまでは書かれていません。
しばらくして、マルガレーテのSNSが更新されました。近くの風景を撮っていたようですが、それは、かのんもよく知っている場所です。
すぐに、かのんは、その場所に行ってみました。着いた場所は神宮競技場。
辺りを見回すと、マルガレーテがいました。
「ウィーンの音楽学校、入学できなかったんだよね? お姉さんと同じ学校に入りたかったのに、入れなかったんでしょ?」

「どこで聞いたの?」
「書いてあった。」

「私もね、昔、受験失敗したんだ・・・。音楽科目指してたんだけど、落ちちゃって・・・。」

「一緒にしないで! アンタなんかとはレベルが違うんだから!」
「でも、夢が奪われたように思えたのは、きっと同じ・・・。」

「私ね、小さい頃から夢があったの・・・。世界に歌を響かせたい・・・。自分の歌で、世界中の人を笑顔にしたいって・・・。だから、いっぱい練習したけど、それが楽しくて、何も苦じゃなかった・・・。」

「でも、人前で急に歌えなくなった・・・。その時の私には、音楽科なんて、夢のまた夢・・・。」

「同情してるっていうの?」
「違うよ! 同情なんかじゃなくて・・・。」

「ふざけないで! 私に勝って、人の夢をあなたは奪ったのよ!」

「夢を奪った?」
「何でもない!」

「どういう事?」
「帰る。」
「マルガレーテちゃん! 私がマルガレーテちゃんの夢を奪ったって、どういう事?」

「どういう事? 教えて!」

「条件だったの。」
「え?」

「向こうでもラブライブは少し知られた存在でね、受験に落ちた私がそこで優勝できたら、推薦で編入を考えてもいいって。」

「編入・・・。」
「私の家は音楽一家なの。」

「家族に推薦してもらえば、学校に入れる可能性は上がる。お姉様達と肩を並べる事ができるかもしれない。」
「それで、ラブライブに・・・。」
「当然でしょ。じゃなきゃ、私があんな下らない大会に出るはずない。」

「下らなくなんかないよ。ラブライブは。」
「下らないわ。私より、あなた達の方が上だなんて。」

「そんな評価を下すステージも観客も、みんな下らない・・・。」

「あなたなら分かるでしょ? どっちの歌が上手かったか。何なら、今から決勝を辞退してもいいのよ。」
「それはできない。だって、私達の方が勝っていたと思うから・・・。」

「何を言うかと思ったら・・・。」
「私達は全員、みんなに歌を届けたいと思って歌っていた。1つになれたらと・・・。」

「その思いは、あなたより強かった・・・。」
「フン! 意味分かんない・・・。」


その後日、結ヶ丘でも、Liella!の全国大会進出が祝われました。多くの生徒達は優勝を期待しています。
「優勝・・・。」
「ここまで来たんだもん。次も笑顔で終われるよう頑張ろう!」

「うん!」
「1年生も2年生も良い人ばかりで、可可、幸せデス!」
「きっと引き寄せるんだよ。恋ちゃんのお母さんが・・・。」

「そうね。」
「その通りかもしれませんの!」

「2人が言うと、微妙に説得力が・・・。」
『何で!』

「ステージ上だよ・・・。」



「さっきの微妙って、どういう意味?」
「人徳というか、何というか・・・。」

「そうですの。すみれ先輩の人徳のなさには納得ですが。」

「待ちなさい! どいつもこいつも! 私は、あなたみたいにお金に意地汚くなんかないわ!」
「意地汚いとはなんですの! グソクムシ先輩でも言っていい事と悪い事がありますの!」

「誰に聞いた!?」
「既に結構有名ですの!」


2期終盤になっても、グソクムシネタが猛威を振るうとは・・・。さすが、ギャラ子! ギャグレベルが一味も二味も違うぜ!(笑)
「ほっといていいの? 可可ちゃん?」
「ハイ! 遊び相手ができたみたいで、せいせいするデス!」

遊び相手・・・。まあ確かに、ギャラ子と鬼社長って同じ匂いがしますから、遊び相手という表現は適切なのかも。もうキミ達は、「ギャラナッツ」というコンビ名で、お笑いの世界を目指すのがいいんじゃないかな。(笑)
その直後、理事長が、かのんの元に来ました。
~ Bパート ~
今朝、ウィーン国立音楽学校から、かのんを留学生として招きたいと、理事長にメールが来たとの事。ウィーン音楽学校といえば、指導も施設も、すべてが最高峰であり、世界で一番と言ってもいい音楽学校です。
期間は、今年の4月から。つまり、かのんが3年生になってからであり、学費や生活費については、音楽学校の方が工面してくれるそうです。
と言っても、行くかどうかは、すぐに決めかねる事。ただ、本気で歌の道を目指すのであれば、大きなチャンスです。
その夜・・・、
「専門的な指導のもと、卒業生は、それぞれ希望した音楽の仕事に就き、第一線で世界的な音楽活動を続けています。」


「夢? それはもう、小さい頃から決めているんだ!」


その直後、メンバーの声が。かのんが留学するんじゃないかという噂を聞いて、かのんの家の近くに来ました。
ですが、かのんは留学しないつもりです。
「結ヶ丘に入って、スクールアイドルになって、歌が大好きって、また言えるようになった・・・。」

「だから、この学校にずっといたい・・・。もっと沢山歌って、3年間スクールアイドルとして頑張って、この学校のみんなと一緒に、もっともっとハッピーな気持ちになりたい・・・。」

「かのんさん・・・。」
「あのね、東京大会のステージでみんなで喜べた時、思ったんだ。私の選んできた道は何にも間違ってなかった。この喜びを重ねていく事が、私の目標の1つなんだって・・・。」


「どうやら意志は固そうね・・・。」
「じゃあ、このまま残るんっすね?」
「来年も・・・、」
「卒業まで・・・、」
「このままいるんですのね?」


「もちろん!」
『良かった・・・。』

「そんなに心配だったの?」
「当たり前っすよ!」
「かのん先輩がいなくなったら、残りの先輩、今ひとつ信頼感薄いんですの・・・。」


「何か言った?」
「いえいえ・・・。」


「千砂都さん?」
「ううん・・・。」

その直後、千砂都はマルガレーテを目にしました。すぐに追いかけ、マルガレーテに追いつきました。
「何よ! こっちは話なんてないわ! 答えは聞いた!」

「答え?」
「かのんよ! 留学はしない! ここに残るんでしょ!」

「どうして留学の事を?」
「あなたには関係ない!」

「教えてくれるまで、離さない!」

「何で?」
「教えて!」


「今日、家族から連絡があったの。かのんがウィーンに留学するなら、私も一緒に戻ってきていい。かのんの元で歌を学びなさいと。」
「かのんちゃんの元で?」

「かのんに連れられて戻るのは癪だけど、それで学校に入れるのなら、それでも・・・。」

「かのんちゃん、そんなに評価されてるんだ・・・。」
「え?」
「世界一の音楽学校に・・・。」

「離してよ! 言っとくけど、私の考えは変わらない! かのんが駄目なら、自分の力だけで夢を叶えてみせる!」


その後日、かのんは、留学の話を断る事を理事長に伝えました。かのんが理事長室を退室後、入れ替わるように、千砂都が入室。
その頃、屋上では・・・、
「うう・・・。寒っ・・・。」

「ん?」
『はぁー・・・。』

「何、こたつ持ち込んでんのよ!」
「こたつではなく、体温回復機・・・。」
「温いっす・・・。」

「どう見ても、こたつでしょ!」

「これが、こたつなのですか・・・。」
「ホントに知らないの!?」


「さあ! 決勝はすぐそこだよ! 練習練習!」

「ひえー・・・。」
「見てるだけで寒いですの・・・。」
「さすがの可可も、ややドン引きデス・・・。」

いや、こちとら、学校の屋上でこたつ敷いてるのがドン引きなんですが。しかも、半袖とか。
こたつ敷くなら部室にしなさいよ。それに、雪が散らついてるんだから、ジャージとか着なさいよ。もしかしたら、事前にNHKとの打ち合わせで、半袖&屋外こたつを命じられたんでしょうか。NHKが、やべー組織に思えてきました。(変な妄想は自重しなさい(笑))
「駄目だよ、そんなんじゃ! 気合入れて、みんなで練習していれば、すぐに温かくなるから!」


「寒いっす・・・。」

まったく、部室でこたつ敷いてれば、こうはならなかったのに。NHKさん、屋外でのこたつは、少年少女が主役のアニメではなく、バラエティー番組でやって下さい。(笑)
「あ。ちぃちゃん、メニューできた?」

「かのんちゃん。ううん、みんなも。話があるの・・・。」

「どうしたんですの?」
「反対されるのは分かってる・・・。でも、正直な気持ちだから、ハッキリ言うね・・・。」

「私、かのんちゃんに、留学してほしい・・・。」
「ちぃちゃん・・・。」


今回は、これで終了です。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、ラブライブ東京大会の優勝チームが発表されたり、ウィーン・マルガレーテの来日理由が明かされたり、かのんのウィーン国立音楽学校への留学の話が出たりと、なかなか慌ただしい回でした。
さすが、2期最終話直前の回。最終回を大きな感動話に仕立てようと、良い感じに話を盛り上げてくれましたね。
まずは、Liella!のラブライブ東京大会の優勝に「おめでとう!」と言いたいですね。
全校生徒の協力もあって最高のステージに立てたものの惜しくも優勝に届かず悔し涙を流したあの時から1年、様々な苦難はありましたが、メンバーが一丸となって、そして、周りの生徒達の協力も得て、1つの大きな結果を手にできたのは本当に良かったと思います。
次が2期最終回となると、Liella!のライブシーンだけ描いて、結果は出さずに終わらせる事が考えられますが、本当にそうだとしても、これまで通り、皆で楽しく歌ってほしいですね。
一方、マルガレーテは2位でした。
前話の鳥肌が立つようなライブ「だけ」を見ていれば、この結果に対して、「あのパフォーマンスで2位とか、惜し過ぎる・・・。今回は、よほどハイレベルな戦いだったんだな・・・」と感じていましたが、今話の言動を見た感じでは、負けるべくして負けたと感じています。2位という結果は、「惜しくも」ではなく、「運良く」と見ており、サニーパッションに勝ったのもマグレだと感じました。
これまでマルガレーテが歌っていたのは、ウィーン国立音楽学校に推薦入学するためと、完全に自分のためだけでしかなく、皆と一緒に歌って周りに楽しさを届けたいLiella!とは対照的でした。
とは言っても、自分のために歌う事は、決して悪くないでしょう。世界的に活躍しているアスリートの中にも、周りの感動よりも自分の名誉を重んじている者は多いと思いますし。
だけど、この子は、他人やラブライブを見下し過ぎなんですよね。その傲慢さは、分かる者には分かってしまい、いくら歌が上手くても、評価は下がってしまうでしょう。もし、東京大会本番前のあの会見がなければ、結果は違ってたかも。
それに、思うような結果が出なかった事に怒りを露わにするようでは、精神力の弱さを露呈しているようなものでしょう。大人顔負けのライブパフォーマンスを披露しても、所詮は中学生といったところでしょうか。心は、まだまだ未成熟で、それがこの子の大きな課題だろうな、と感じました。マルガレーテは自覚してないでしょうけど。
ウィーン国立音楽学校の入学試験に受からなかったのは、それが原因だったんじゃないのでしょうか。歌が優れていても、心が澄んでいないと、試験官に評価されたんじゃないかと思いますね。
仮に入学できたとしても、プライドの高さと、周りを見下しがちな性格から、周りの生徒達との衝突は頻繁に起きていたでしょう。そして、先生達はマルガレーテの傲慢な態度に手を焼き、退学を命じてたかもしれませんね。
家族も、マルガレーテの欠点を重々理解していたでしょう。家族は、ラブライブで優勝できればウィーン国立音楽学校へ推薦入学させると言って、マルガレーテを来日させましたが、どちらかといえば、精神修行をさせたかったんじゃないかと思いますね。本当に優勝できたら、言葉通り推薦入学はさせていたと思いますが、今のマルガレーテが優勝できるほど甘くはないと思っていたでしょう。
東京へ送り出したのは、かのんの存在があったからでしょうね。マルガレーテの家族は、かのんの歌の上手さだけでなく、心の清らかさも評価していて、心が未熟なマルガレーテの良きお手本だと思っていたでしょう。「かのんの元で歌を学びなさい」というのは、そういう事だと思いますね。
ウィーン国立音楽学校は、今回の東京大会の結果を受けて、かのんの事を高く評価したと思いますが、マルガレーテの家族は、その前からかのんの魅力を認めていたでしょう。昨年の東京大会のライブ映像を見て、かのんの素晴らしさに気付いたと思いますが、もしかしたら、「クーカー」としてステージに立った時から評価していたのかもしれませんね。
前話までの強者感から一転して幼さが感じられたマルガレーテですが、まだ中学生。成長する余地は十分過ぎるほどあります。
あれだけの歌の上手さを持ちながら、心が未成熟なまま終わってしまうのは、もったいないですね。結ヶ丘に入学して、かのんと一緒に行動する事で、皆と一緒に歌う事やラブライブの素晴らしさに気付いていってほしいもの。マルガレーテの成長のためにも、ぜひ3期を放映してほしいですね。
ラブライブ東京大会が終わってから何日か経ち、かのんにはウィーン国立音楽学校への留学の話が来ました。
ですが、かのんは、3年間スクールアイドルをやり切りたい気持ちから、留学の話を断り、他のLiella!のメンバーも、かのんがまだまだ一緒にいてくれると知って安心。・・・と思いきや、千砂都だけが、留学してほしいと反対意見を出しました。
これは、決して冗談ではなく、ガッチガチのガチでしょう。丸いものや禁断の世界には変なスイッチが入っちゃいますけど(笑)、かのんの事となると、ものすごく真剣になりますからね、この子は。
世界に歌を響かせたい。自分の歌で世界中の人を笑顔にしたい。これは、かのんが幼い頃から抱いてた夢です。それを、幼なじみの千砂都は、誰よりも沢山聞いていたでしょう。
さらに、幼い頃の千砂都は気が弱く、かのんに沢山助けてもらっていました。今の自分があるのは、かのんのおかげであり、そんなかのんに対して恩返ししたいと、かのんの夢を最大限応援しようと思っているでしょう。
だから、周りの意見はどうあれ、かのんには留学してもらって、かのんの夢が叶う大きなチャンスを手にしてほしいと思ったのでしょうね。
うーん・・・。悩ましい選択ですね。
かのんがスクールアイドルに熱中したいというのなら、留学を断ってスクールアイドルをやり切ってほしいと思いますが、だからといって、共に支え合ってきた幼なじみの純粋な思いを簡単に捨てれないでしょう。かのんが留学を選ぶのか断るのか、読めなくなってきましたね。果たして、かのんは、どんな道を選ぶのか?
そして、次回は、2期最終回。どんな形で物語を締めてくれるのか、すごくワクワクしています。
大きな感動を与えてくれるものと信じて、最終回の視聴に臨みたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第11話「夢」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。ラブライブ東京大会の結果発表は、1位と2位を残すのみとなりました。
Liella!も、ウィーン・マルガレーテも、まだ名前は出てきていません。どちらかが1位で、残った方は2位と思われますが、果たして?
次は、2位の発表です。2位になったのは・・・、


「え?」
「という事は・・・。」



「勝った・・・。」
「これで・・・。」
「全国大会・・・。」

「かのんちゃん!」
「ちぃちゃん!」

『やったー!』

「嬉しいっす・・・。」
「9人で・・・。」
「勝ちました・・・。」

「次は全国大会だ!」
「Liella!」


「見て・・・。みんな、喜んでくれてる・・・。」
「やっと、去年の記録を超える事ができました・・・。」


「私達と学校のみんなの力で!」
『うん!』


「やった!」

「ありえない!」


「私は、この結果を認めない!」

~ Aパート ~
「マルガレーテちゃん。この結果は、聞いてくれたみんなが出してくれた答えだよ。スクールアイドルは1人じゃない。みんなと一緒だから、素敵なライブが生まれるんだと思うの。」

「それが伝わらないなら、マルガレーテちゃんには、スクールアイドルのステージに立ってほしくない・・・。」

「くっ・・・。」


そして、Liella!メンバーは、かのんの家で打ち上げ。





念願の東京大会優勝に感動する一方で、マルガレーテに対する怒りも。これまでの発言から、ネットでは強い批判を受けています。
そんな事を話していたら、新年を迎えていました。かのん達は、神社でお参り。
「では改めて。今年1年、みんな仲良く、良い歌を歌って、良いライブができる、良い年でありますように!」

『ありますように!』

それから何日か経ったある日、かのんは、マルガレーテのSNSを見つけました。
SNSによると、マルガレーテは、姉がいるウィーンの音楽学校に入ろうとしたみたいですが、不合格になったとの事です。
ラブライブには、どうして出場したのか? そこまでは書かれていません。
しばらくして、マルガレーテのSNSが更新されました。近くの風景を撮っていたようですが、それは、かのんもよく知っている場所です。
すぐに、かのんは、その場所に行ってみました。着いた場所は神宮競技場。
辺りを見回すと、マルガレーテがいました。
「ウィーンの音楽学校、入学できなかったんだよね? お姉さんと同じ学校に入りたかったのに、入れなかったんでしょ?」

「どこで聞いたの?」
「書いてあった。」


「私もね、昔、受験失敗したんだ・・・。音楽科目指してたんだけど、落ちちゃって・・・。」

「一緒にしないで! アンタなんかとはレベルが違うんだから!」
「でも、夢が奪われたように思えたのは、きっと同じ・・・。」


「私ね、小さい頃から夢があったの・・・。世界に歌を響かせたい・・・。自分の歌で、世界中の人を笑顔にしたいって・・・。だから、いっぱい練習したけど、それが楽しくて、何も苦じゃなかった・・・。」


「でも、人前で急に歌えなくなった・・・。その時の私には、音楽科なんて、夢のまた夢・・・。」

「同情してるっていうの?」
「違うよ! 同情なんかじゃなくて・・・。」


「ふざけないで! 私に勝って、人の夢をあなたは奪ったのよ!」

「夢を奪った?」
「何でもない!」


「どういう事?」
「帰る。」
「マルガレーテちゃん! 私がマルガレーテちゃんの夢を奪ったって、どういう事?」


「どういう事? 教えて!」

「条件だったの。」
「え?」

「向こうでもラブライブは少し知られた存在でね、受験に落ちた私がそこで優勝できたら、推薦で編入を考えてもいいって。」

「編入・・・。」
「私の家は音楽一家なの。」


「家族に推薦してもらえば、学校に入れる可能性は上がる。お姉様達と肩を並べる事ができるかもしれない。」
「それで、ラブライブに・・・。」
「当然でしょ。じゃなきゃ、私があんな下らない大会に出るはずない。」

「下らなくなんかないよ。ラブライブは。」
「下らないわ。私より、あなた達の方が上だなんて。」

「そんな評価を下すステージも観客も、みんな下らない・・・。」

「あなたなら分かるでしょ? どっちの歌が上手かったか。何なら、今から決勝を辞退してもいいのよ。」
「それはできない。だって、私達の方が勝っていたと思うから・・・。」


「何を言うかと思ったら・・・。」
「私達は全員、みんなに歌を届けたいと思って歌っていた。1つになれたらと・・・。」


「その思いは、あなたより強かった・・・。」
「フン! 意味分かんない・・・。」



その後日、結ヶ丘でも、Liella!の全国大会進出が祝われました。多くの生徒達は優勝を期待しています。
「優勝・・・。」
「ここまで来たんだもん。次も笑顔で終われるよう頑張ろう!」

「うん!」
「1年生も2年生も良い人ばかりで、可可、幸せデス!」
「きっと引き寄せるんだよ。恋ちゃんのお母さんが・・・。」

「そうね。」
「その通りかもしれませんの!」

「2人が言うと、微妙に説得力が・・・。」
『何で!』


「ステージ上だよ・・・。」



「さっきの微妙って、どういう意味?」
「人徳というか、何というか・・・。」

「そうですの。すみれ先輩の人徳のなさには納得ですが。」

「待ちなさい! どいつもこいつも! 私は、あなたみたいにお金に意地汚くなんかないわ!」
「意地汚いとはなんですの! グソクムシ先輩でも言っていい事と悪い事がありますの!」


「誰に聞いた!?」
「既に結構有名ですの!」



2期終盤になっても、グソクムシネタが猛威を振るうとは・・・。さすが、ギャラ子! ギャグレベルが一味も二味も違うぜ!(笑)
「ほっといていいの? 可可ちゃん?」
「ハイ! 遊び相手ができたみたいで、せいせいするデス!」


遊び相手・・・。まあ確かに、ギャラ子と鬼社長って同じ匂いがしますから、遊び相手という表現は適切なのかも。もうキミ達は、「ギャラナッツ」というコンビ名で、お笑いの世界を目指すのがいいんじゃないかな。(笑)
その直後、理事長が、かのんの元に来ました。
~ Bパート ~
今朝、ウィーン国立音楽学校から、かのんを留学生として招きたいと、理事長にメールが来たとの事。ウィーン音楽学校といえば、指導も施設も、すべてが最高峰であり、世界で一番と言ってもいい音楽学校です。
期間は、今年の4月から。つまり、かのんが3年生になってからであり、学費や生活費については、音楽学校の方が工面してくれるそうです。
と言っても、行くかどうかは、すぐに決めかねる事。ただ、本気で歌の道を目指すのであれば、大きなチャンスです。
その夜・・・、
「専門的な指導のもと、卒業生は、それぞれ希望した音楽の仕事に就き、第一線で世界的な音楽活動を続けています。」




「夢? それはもう、小さい頃から決めているんだ!」



その直後、メンバーの声が。かのんが留学するんじゃないかという噂を聞いて、かのんの家の近くに来ました。
ですが、かのんは留学しないつもりです。
「結ヶ丘に入って、スクールアイドルになって、歌が大好きって、また言えるようになった・・・。」

「だから、この学校にずっといたい・・・。もっと沢山歌って、3年間スクールアイドルとして頑張って、この学校のみんなと一緒に、もっともっとハッピーな気持ちになりたい・・・。」

「かのんさん・・・。」
「あのね、東京大会のステージでみんなで喜べた時、思ったんだ。私の選んできた道は何にも間違ってなかった。この喜びを重ねていく事が、私の目標の1つなんだって・・・。」



「どうやら意志は固そうね・・・。」
「じゃあ、このまま残るんっすね?」
「来年も・・・、」
「卒業まで・・・、」
「このままいるんですのね?」



「もちろん!」
『良かった・・・。』


「そんなに心配だったの?」
「当たり前っすよ!」
「かのん先輩がいなくなったら、残りの先輩、今ひとつ信頼感薄いんですの・・・。」



「何か言った?」
「いえいえ・・・。」



「千砂都さん?」
「ううん・・・。」


その直後、千砂都はマルガレーテを目にしました。すぐに追いかけ、マルガレーテに追いつきました。
「何よ! こっちは話なんてないわ! 答えは聞いた!」

「答え?」
「かのんよ! 留学はしない! ここに残るんでしょ!」


「どうして留学の事を?」
「あなたには関係ない!」


「教えてくれるまで、離さない!」

「何で?」
「教えて!」




「今日、家族から連絡があったの。かのんがウィーンに留学するなら、私も一緒に戻ってきていい。かのんの元で歌を学びなさいと。」
「かのんちゃんの元で?」

「かのんに連れられて戻るのは癪だけど、それで学校に入れるのなら、それでも・・・。」

「かのんちゃん、そんなに評価されてるんだ・・・。」
「え?」
「世界一の音楽学校に・・・。」

「離してよ! 言っとくけど、私の考えは変わらない! かのんが駄目なら、自分の力だけで夢を叶えてみせる!」




その後日、かのんは、留学の話を断る事を理事長に伝えました。かのんが理事長室を退室後、入れ替わるように、千砂都が入室。
その頃、屋上では・・・、
「うう・・・。寒っ・・・。」

「ん?」
『はぁー・・・。』


「何、こたつ持ち込んでんのよ!」
「こたつではなく、体温回復機・・・。」
「温いっす・・・。」


「どう見ても、こたつでしょ!」

「これが、こたつなのですか・・・。」
「ホントに知らないの!?」


「さあ! 決勝はすぐそこだよ! 練習練習!」


「ひえー・・・。」
「見てるだけで寒いですの・・・。」
「さすがの可可も、ややドン引きデス・・・。」


いや、こちとら、学校の屋上でこたつ敷いてるのがドン引きなんですが。しかも、半袖とか。
こたつ敷くなら部室にしなさいよ。それに、雪が散らついてるんだから、ジャージとか着なさいよ。もしかしたら、事前にNHKとの打ち合わせで、半袖&屋外こたつを命じられたんでしょうか。NHKが、やべー組織に思えてきました。(変な妄想は自重しなさい(笑))
「駄目だよ、そんなんじゃ! 気合入れて、みんなで練習していれば、すぐに温かくなるから!」



「寒いっす・・・。」

まったく、部室でこたつ敷いてれば、こうはならなかったのに。NHKさん、屋外でのこたつは、少年少女が主役のアニメではなく、バラエティー番組でやって下さい。(笑)
「あ。ちぃちゃん、メニューできた?」


「かのんちゃん。ううん、みんなも。話があるの・・・。」

「どうしたんですの?」
「反対されるのは分かってる・・・。でも、正直な気持ちだから、ハッキリ言うね・・・。」

「私、かのんちゃんに、留学してほしい・・・。」
「ちぃちゃん・・・。」



今回は、これで終了です。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、ラブライブ東京大会の優勝チームが発表されたり、ウィーン・マルガレーテの来日理由が明かされたり、かのんのウィーン国立音楽学校への留学の話が出たりと、なかなか慌ただしい回でした。
さすが、2期最終話直前の回。最終回を大きな感動話に仕立てようと、良い感じに話を盛り上げてくれましたね。
まずは、Liella!のラブライブ東京大会の優勝に「おめでとう!」と言いたいですね。
全校生徒の協力もあって最高のステージに立てたものの惜しくも優勝に届かず悔し涙を流したあの時から1年、様々な苦難はありましたが、メンバーが一丸となって、そして、周りの生徒達の協力も得て、1つの大きな結果を手にできたのは本当に良かったと思います。
次が2期最終回となると、Liella!のライブシーンだけ描いて、結果は出さずに終わらせる事が考えられますが、本当にそうだとしても、これまで通り、皆で楽しく歌ってほしいですね。
一方、マルガレーテは2位でした。
前話の鳥肌が立つようなライブ「だけ」を見ていれば、この結果に対して、「あのパフォーマンスで2位とか、惜し過ぎる・・・。今回は、よほどハイレベルな戦いだったんだな・・・」と感じていましたが、今話の言動を見た感じでは、負けるべくして負けたと感じています。2位という結果は、「惜しくも」ではなく、「運良く」と見ており、サニーパッションに勝ったのもマグレだと感じました。
これまでマルガレーテが歌っていたのは、ウィーン国立音楽学校に推薦入学するためと、完全に自分のためだけでしかなく、皆と一緒に歌って周りに楽しさを届けたいLiella!とは対照的でした。
とは言っても、自分のために歌う事は、決して悪くないでしょう。世界的に活躍しているアスリートの中にも、周りの感動よりも自分の名誉を重んじている者は多いと思いますし。
だけど、この子は、他人やラブライブを見下し過ぎなんですよね。その傲慢さは、分かる者には分かってしまい、いくら歌が上手くても、評価は下がってしまうでしょう。もし、東京大会本番前のあの会見がなければ、結果は違ってたかも。
それに、思うような結果が出なかった事に怒りを露わにするようでは、精神力の弱さを露呈しているようなものでしょう。大人顔負けのライブパフォーマンスを披露しても、所詮は中学生といったところでしょうか。心は、まだまだ未成熟で、それがこの子の大きな課題だろうな、と感じました。マルガレーテは自覚してないでしょうけど。
ウィーン国立音楽学校の入学試験に受からなかったのは、それが原因だったんじゃないのでしょうか。歌が優れていても、心が澄んでいないと、試験官に評価されたんじゃないかと思いますね。
仮に入学できたとしても、プライドの高さと、周りを見下しがちな性格から、周りの生徒達との衝突は頻繁に起きていたでしょう。そして、先生達はマルガレーテの傲慢な態度に手を焼き、退学を命じてたかもしれませんね。
家族も、マルガレーテの欠点を重々理解していたでしょう。家族は、ラブライブで優勝できればウィーン国立音楽学校へ推薦入学させると言って、マルガレーテを来日させましたが、どちらかといえば、精神修行をさせたかったんじゃないかと思いますね。本当に優勝できたら、言葉通り推薦入学はさせていたと思いますが、今のマルガレーテが優勝できるほど甘くはないと思っていたでしょう。
東京へ送り出したのは、かのんの存在があったからでしょうね。マルガレーテの家族は、かのんの歌の上手さだけでなく、心の清らかさも評価していて、心が未熟なマルガレーテの良きお手本だと思っていたでしょう。「かのんの元で歌を学びなさい」というのは、そういう事だと思いますね。
ウィーン国立音楽学校は、今回の東京大会の結果を受けて、かのんの事を高く評価したと思いますが、マルガレーテの家族は、その前からかのんの魅力を認めていたでしょう。昨年の東京大会のライブ映像を見て、かのんの素晴らしさに気付いたと思いますが、もしかしたら、「クーカー」としてステージに立った時から評価していたのかもしれませんね。
前話までの強者感から一転して幼さが感じられたマルガレーテですが、まだ中学生。成長する余地は十分過ぎるほどあります。
あれだけの歌の上手さを持ちながら、心が未成熟なまま終わってしまうのは、もったいないですね。結ヶ丘に入学して、かのんと一緒に行動する事で、皆と一緒に歌う事やラブライブの素晴らしさに気付いていってほしいもの。マルガレーテの成長のためにも、ぜひ3期を放映してほしいですね。
ラブライブ東京大会が終わってから何日か経ち、かのんにはウィーン国立音楽学校への留学の話が来ました。
ですが、かのんは、3年間スクールアイドルをやり切りたい気持ちから、留学の話を断り、他のLiella!のメンバーも、かのんがまだまだ一緒にいてくれると知って安心。・・・と思いきや、千砂都だけが、留学してほしいと反対意見を出しました。
これは、決して冗談ではなく、ガッチガチのガチでしょう。丸いものや禁断の世界には変なスイッチが入っちゃいますけど(笑)、かのんの事となると、ものすごく真剣になりますからね、この子は。
世界に歌を響かせたい。自分の歌で世界中の人を笑顔にしたい。これは、かのんが幼い頃から抱いてた夢です。それを、幼なじみの千砂都は、誰よりも沢山聞いていたでしょう。
さらに、幼い頃の千砂都は気が弱く、かのんに沢山助けてもらっていました。今の自分があるのは、かのんのおかげであり、そんなかのんに対して恩返ししたいと、かのんの夢を最大限応援しようと思っているでしょう。
だから、周りの意見はどうあれ、かのんには留学してもらって、かのんの夢が叶う大きなチャンスを手にしてほしいと思ったのでしょうね。
うーん・・・。悩ましい選択ですね。
かのんがスクールアイドルに熱中したいというのなら、留学を断ってスクールアイドルをやり切ってほしいと思いますが、だからといって、共に支え合ってきた幼なじみの純粋な思いを簡単に捨てれないでしょう。かのんが留学を選ぶのか断るのか、読めなくなってきましたね。果たして、かのんは、どんな道を選ぶのか?
そして、次回は、2期最終回。どんな形で物語を締めてくれるのか、すごくワクワクしています。
大きな感動を与えてくれるものと信じて、最終回の視聴に臨みたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。