
今話の名セリフ:「一生懸命頑張って、みんなに応援してもらって、みんなと一緒に成長できる。スクールアイドルって、本当に素敵だと思う・・・。」
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第10話「渋谷に響く歌」の感想です。
~ オープニング前 ~
ラブライブ東京大会の開催日が1日1日と近付いていき、とうとう今週末行われる事になりました。
そんな中、Liella!の9人は、北海道にあるきな子の実家に合宿に来ていました。しかし、今の季節は冬。辺りは吹雪いており、とても練習どころではありません。
「もう! かのんちゃんのバカ!」

「かのんちゃんが、あの時・・・。」

「冬休みに強化合宿したいと思います。ぜひみんなの意見を!」
「ここはぜひ、私の故郷・上海に!」
「そんな時間はないでしょ!」

「きょ、京都!」
「行きたいだけ。」

「渋谷区でも、合宿できる施設はあるみたいです。」
「都内じゃ代わり映えしないですの!」

「困ったな・・・。」
「あるっすよ。かのん先輩も来てくれた、きな子のペンション。お母さんがいつでも来てって!」

「本当に!?」

「説明してもらえる? 私、きな子の家に行った事ないんだけど?」
「1人内緒で行ったのデスか?」
「いや、そうじゃなくて・・・。」
「無連絡・・・。」

「ふ~ん・・・。そうだったんだ・・・。」
「ち、ちぃちゃん! ち、違うの! ほ、ほら、前にお父さんが忘れ物をして届けに行った時・・・。」


「一言言ってくれなかったのが、ショック・・・。」
「ごめんなさいー! きな子ちゃん助けて!」


ったく、面倒くさい先輩達やのう。まあ、考えてみれば、皆、かのんに惚れちゃった子達ですし、こう責められるのも仕方のないところでしょうか。ふむ、無自覚とはいえ、多くの女の子達を落とすのは大問題ですな!(笑)
今の天候は悪いものの、ここなら集中して練習でき、2年生と1年生の距離が近くなると、かのんは考えています。
~ Aパート ~
翌日は晴れ、1年生は、2年生の誰かと一緒に練習する事になりました。
四季は、千砂都と一緒に振り付けを考える事に。ダンスの実力は、千砂都と四季では大きな差がありますが、千砂都が考えた振り付けを四季が見てどう感じたか意見を出すという形で気軽にやる事になりました。
メイは恋と作曲に、きな子はかのんと作詞に、それぞれ取り掛かりました。
「かのん先輩。」
「ん?」
「きな子の部屋に、昔書き溜めた歌詞ノートがあるんっす。良かったら・・・。」

「やっぱり恥ずかしい!」
「無理しなくていいよ。きな子ちゃんの大切な気持ちが詰まったノートだもんね。」

「そんな・・・。きな子の言葉なんて、とても・・・。」
「私もね、すっごい恥ずかしいんだ。」
「かのん先輩が?」

「最初みんなに見せる時、『うあー!』って、ノート全部ビリビリにしたいくらい・・・。」

「信じられないっす・・・。」
「私なんて、1人じゃ、てんで駄目・・・。だから、きな子ちゃんが恥ずかしいって思ってくれていて、ちょっとホッとしたんだ。」

「それじゃ、きな子が巻き添えみたいじゃないっすか・・・。」
「いいじゃん!」

「でも、その後待っている嬉しさとか感動とかも巻き添えにできるから、きな子ちゃんにやってほしいって思ったんだ!」


「一緒に頑張ってみよ!」

「ちょっと。何なの、これ?」
「他校に負けてないと伝えるためデス!」

「またこんなもん作ってどうするのよ?」
「この後開かれる出場者のリモート会見! そこから既に戦いは始まるのデス!」
「そんなの、配信ならバーチャル背景で何とでもなるでしょ!」

「う、うるさいデス! だからこそ、Liella!は、手作りの良さを見せるのデス!」
「あの・・・。」

『何?』
「あ、いや・・・。お二人とも変ですの。抱き合って泣いてみたり、喧嘩してみたり。それでいいんですの?」

いいんだよ、それで。気になるなら、この2人が一緒にいるところをジャンジャン撮ってみな? 「クゥすみ尊い!」というコメントが続出して、マニーがめちゃくちゃ入ってくるかもしれんから。(笑)
「可可が強情なだけよ!」
「何を! すみれがうるさいからデス!」


「マニーが! 制作費が無駄に!」
「頑張るデス!」
「何やってんのよ!」

しばらくして・・・、
「さあ、始まるよ!」
「かのん!」


相変わらず、お父さんの扱いが微妙やのう。でも、鼻や口まで映されたあたり、出血大サービスみたいなものでしょうか。女尊男卑のこの世界に光が差し込んだように思えます。(笑)
「お待たせしました! では、これより、リモート会見を行います! それぞれの意気込みを、モニターの前のみんなに伝えまくりましょう!」

「始まった・・・。」
「なぜにガムテ?」
「聞かないで・・・。」
「すみれが余計な事を言うからデス・・・。」
「静かに! そろそろ来ますの!」


「それでは、Liella! 張り切ってどうぞ!」
「皆さん、こんにちは! 私達は・・・。」
「結ヶ丘女子スクールアイドル部!」
『Liella!です!』

「えっと・・・。」
「私達Liella!は、去年決勝には進めませんでした。」

「それから1年、今年こそは全員で決勝に進もうって頑張ってきました。叶う事なら、優勝を目指して、みんなを笑顔にできるライブをしたいと思っています。」

「皆さんの応援、」
『よろしくお願いします!』
「ありがとう! 以上、Liella!でした!」

「はあ・・・。 いつまで経っても慣れないな・・・。」
「そんな事ないよ。助けてくれてありがと!」
「ううん。思わず話しちゃった・・・。」

「続いては、今大会注目のウィーン・マルガレーテちゃんです!」


「私がラブライブに出場するのは、ここがいかに低レベルであるかを、スクールアイドル達に知ってもらうため。私が、本当の歌を教えてあげる。それだけ。」

「これは、とんでもないスクールアイドルの登場だ!」


「ラブライブが低レベル!?」
「ふざけんな! いきなり出てきて好き勝手な事を!」

「でも、最強と言われたサニパさんに勝った。」
「それは・・・。」

それからしばらくして・・・、
「本当の歌って何なんだろう?」
「マルガレーテちゃんの・・・。」
「言ってたでしょ、自分が本当の歌を教えるって・・・。」
「うん。」

「フェスでのデビューライブも、サニーパッションさんを倒した地区予選も、マルガレーテちゃんは、歌、ダンス、ともに圧倒的だった・・・。でも、あれが本当の歌なのかな?」

「すごいと思うよ。自分の世界を完全に描けてる。」
「マルガレーテちゃんも、きっと歌が大好き。だからこそ、歌で泣いたり笑顔になれたりする素晴らしさを知っているはず。」

「なのに、マルガレーテちゃんから伝わってくる気持ちは、勝つ。ただそれだけが胸に刺さる・・・。それがまるで、氷みたいで・・・。」

その後、1年生が部屋に目を通すと、1年生達が練習していました。マルガレーテの会見を見て、気合いが入ったようです。


~ Bパート ~
その翌日も晴れていましたが、なんと練習はなし。
「頑張るためには休みも大事!」
「でも・・・。」
「私達は、上手くなるために、勝つために、と考え過ぎていたのかもしれません。」

「それを1回忘れたいんだ。歌も練習も全部忘れて、みんなで楽しく遊ぼう!」


「気持ちいいですね!」
「恋先輩、さすがっす!」



「と、止めて・・・。」
「怖がりさんっすね。」





「そこのお二人さん。こんなのいくら頑張ってもマニーになりませんの。もっと映える映像を・・・。」

「これでいいの!」
「え?」

「せっかく9人になったんだし、沢山の思い出作ろうよ!」

「それは・・・。」
「たこ焼きは後で作るから、今度は夏美ちゃんのやりたい事、しよ?」

「私の・・・、やりたい事・・・。」


「思いっきり雪合戦したかったんですの!」
「3人じゃ雪合戦にならないよ!」

「あべし!」

ちょっ。今、「あべし!」って言ったか!? そういえば、夏美の中の人って、結構愉快ですから、これは中の人のアドリブでしょうね。間違いない!(笑)
「じゃあ、みんな集めて雪合戦やってみよっか!」
「うんうん!」

「はー! 遊んだー!」
「東京大会前に、遊んでみたなんて動画挙げられないんですの・・・。時間を無駄にしてしまったですの・・・。」

「でも、1日全然違う事をしていただけなのに、もうレッスンしたいなって思っちゃってるっす!」

「私も。」
「実は私も・・・。」
「可可もデス!」


「先輩達も?」
「かのん先輩は?」


「新しい曲・・・。」
「遊んでただけだと思っていたけど・・・。」
「違った・・・。」

「かのんの生み出そうとしている曲を、みんなで完成させマショウ!」
「はいっす!」
「ワクワクしてきた!」
「これは、バズる話題ですの!」
「みんなで作る歌・・・。」




「できたっす。歌詞。」
「振り付け、決まった。」
「曲も完成したぞ。」
「衣装も考えてみたわよ。」

「一生懸命頑張って、みんなに応援してもらって、みんなと一緒に成長できる。スクールアイドルって、本当に素敵だと思う・・・。」

「すっごく楽しくて・・・。」
「すっごく大変で・・・。」
「でも、ここにしかない喜びがあって・・・。」
「その気持ちが、歌になってあふれる・・・。」
「Liella!って、思えばずっとそうだったよね・・・。」


「それが、私達にとっての本当の歌なんじゃないかな・・・。」
「その言葉、マルガレーテさんの・・・。」
「本当の歌・・・。」

「そう・・・。本当の・・・。」


「いよいよ始まるね・・・。」
「うん・・・。」

「大丈夫・・・。」

「澁谷かのん。」

「マルガレーテちゃん・・・。」
「私が本当の歌を教えてあげる。」

「歌は力。そして、私は未来を、私自身でビルドする。歌の力で。」

「違う・・・。」

「違うよ・・・。そんなの、本当の歌じゃない・・・。」









「何っすか、これは・・・。」
「鳥肌立った・・・。」
「勝者のオーラ・・・。」


「この後に、私達が・・・。」

「さあ、行こう! 学校のみんなも見に来てくれてる。Liella!の歌を、渋谷の街に響かせようよ!」


「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」





「結ヶ丘スクールアイドル部! Liella! 沢山の人に、歌を届けよう! ソングフォーミー! ソングフォーユー!」

『ソングフォーオール!』














全チームの演技が終わり、結果発表の時が来ました。
5位から発表。3位までは、Liella!もマルガレーテも、名前が出てきませんでした。
次は2位の発表。ここに来るのは、マルガレーテか? それとも、Liella!か? そして、1位は、どのチームになるのか?
今回は、これで終了です。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今話は、ラブライブ東京大会に向けての合宿と、ラブライブ東京大会が行われました。
合宿が行われた時は、大会開始まで1週間を切っていました。となれば、緊張感が高まり、練習もピリピリしがちになるものですが、Liella!には、そんな雰囲気がなく、合宿も本番でも楽しさに満ちていて、メンバー全員で最高の歌を周りに届けたいLiella!らしさが出ていたと感じました。
合宿では、1年生と2年生との共同練習がメインでした。
得意分野でもまだまだ上級生に敵わないと感じていた1年生でしたが、この合宿を通じて、自信と成長がしっかり感じられたのが良かったところ。練習を忘れて1日遊んだ事も、2年生と1年生の距離が良い感じに縮まって、大きな効果があったと思いますね。
一生懸命頑張って、みんなに応援してもらって、みんなと一緒に成長できる。そんな体験ができるスクールアイドルは、本当に素敵だと思いますね。スクールアイドルに限らず、多くの部活動では、こういう体験が味わえると思いますが、でも、そういうのが青春であり、素晴らしさを感じますね。
挿入歌「Sing! Shine! Smile!」についても、「難しい事は考えず笑顔でダンスを楽しもう!」という思いが感じられて、見応えがありました。
地区予選のライブもそうでしたが、歌う側も見ている側も気持ちを1つにして楽しませる姿勢が良いですよね。これが、勝敗がかかったステージだとは思えないくらいです。
一方、ウィーン・マルガレーテについては、代々木スクールアイドルフェスの時と同じく、完成度の高いパフォーマンスを披露しました。
Liella!のような楽しさはなかったものの、見た後は「すげぇ・・・」と感じさせる力強さがあったと思います。昨年のラブライブ優勝チーム・サニーパッションに勝ったのも納得ですね。
ライブだけでなく、大会前の会見も、インパクトがあり過ぎたでしょう。これまでは、かのんに対して、ラブライブは大した事ないと上から目線で言い続けていましたが、世界中に発信されている場でも、その姿勢は変わりませんでした。
マルガレーテが、あれだけ強気に発言できるのは、天性の歌やダンスの素質、性格に加え、過酷な練習を積み重ねた末についた自信があるからだと思いますね。中学生があの発言をするのは大きなヘイトを買いそうな気がしますが、でも、あの至高のパフォーマンスを難なくこなせるほど大きな努力をしてきたのであれば、その資格は十分あるんじゃないかと感じますね。
しかし、この子は1人。喜びや悲しみを共有できる仲間はいません。
まあ、そうは言っても、この子は、圧倒的なパフォーマンスを見せつけるのが目的であり、優勝するのは当然の事だと思っているでしょう。結果に対する喜びや悲しみは、マルガレーテには存在していないと思いますね。
ですが、この子だって、紛れもない人間。感情表現は薄いですが、喜怒哀楽を感じているはずです。
ラブライブは大した事ないと堂々と発言していたあたり、精神力は強そうに思いますが、何かの出来事で辛く感じたり、泣くたくなる時だってあるでしょう。そんな時に、悲しい気持ちを共有してくれる誰かがいてくれれば心強いもの。
挿入歌「エーデルシュタイン」の歌詞の中には、「誰かが見つけてくれるの待ってる その弱さ 砕いてあげる」とあり、自分の強さを表現していたように感じましたが、心のどこかでは、その逆で、自分の弱さを誰かに見つけてほしいと思ってそうな気がします。案外、人って強くはないと思いますしね。まあ、弱くもないのですが。
と言っても、ソロで質の高いパフォーマンスを披露する事は、決して悪い事だと思っていません。歌う事は好きだと思ってるでしょうから。
だからこそ、かのんが言っていたように、歌で泣いたり笑顔になれたりする素晴らしさを知っていると思うんですよね。歌が好きな気持ちを沢山の人達と共有する事だってできると思います。
ですが、マルガレーテは、ラブライブは大したものではないと言い続け、かのん達と距離をとっています。
仲良くなれるチャンスはありそうなものなのに、どうして、マルガレーテはラブライブを否定するのか? 過去に、そう思わせる何かがあったのか?
3話終了時点では、ストーリーが進むにつれ、冷たい印象は少しずつ変わっていくと思っていましたが、まったくそんな事はなく、むしろ、ますます気になる存在になってきました。ですが、だいぶ面白くなってきたと感じています。
さて、次回は、まずは、ラブライブ東京大会の結果が出るでしょう。Liella!、マルガレーテのどちらが1位になるのか?
また、予告映像を見た感じでは、マルガレーテの正体に迫る話になるのかも? あと2話で2期も終了でしょう。どんな形で2期を締めるのか、ますます目が離せなくなってきました。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第10話「渋谷に響く歌」の感想です。
~ オープニング前 ~
ラブライブ東京大会の開催日が1日1日と近付いていき、とうとう今週末行われる事になりました。
そんな中、Liella!の9人は、北海道にあるきな子の実家に合宿に来ていました。しかし、今の季節は冬。辺りは吹雪いており、とても練習どころではありません。
「もう! かのんちゃんのバカ!」

「かのんちゃんが、あの時・・・。」

「冬休みに強化合宿したいと思います。ぜひみんなの意見を!」
「ここはぜひ、私の故郷・上海に!」
「そんな時間はないでしょ!」


「きょ、京都!」
「行きたいだけ。」


「渋谷区でも、合宿できる施設はあるみたいです。」
「都内じゃ代わり映えしないですの!」

「困ったな・・・。」
「あるっすよ。かのん先輩も来てくれた、きな子のペンション。お母さんがいつでも来てって!」


「本当に!?」

「説明してもらえる? 私、きな子の家に行った事ないんだけど?」
「1人内緒で行ったのデスか?」
「いや、そうじゃなくて・・・。」
「無連絡・・・。」

「ふ~ん・・・。そうだったんだ・・・。」
「ち、ちぃちゃん! ち、違うの! ほ、ほら、前にお父さんが忘れ物をして届けに行った時・・・。」



「一言言ってくれなかったのが、ショック・・・。」
「ごめんなさいー! きな子ちゃん助けて!」



ったく、面倒くさい先輩達やのう。まあ、考えてみれば、皆、かのんに惚れちゃった子達ですし、こう責められるのも仕方のないところでしょうか。ふむ、無自覚とはいえ、多くの女の子達を落とすのは大問題ですな!(笑)
今の天候は悪いものの、ここなら集中して練習でき、2年生と1年生の距離が近くなると、かのんは考えています。
~ Aパート ~
翌日は晴れ、1年生は、2年生の誰かと一緒に練習する事になりました。
四季は、千砂都と一緒に振り付けを考える事に。ダンスの実力は、千砂都と四季では大きな差がありますが、千砂都が考えた振り付けを四季が見てどう感じたか意見を出すという形で気軽にやる事になりました。
メイは恋と作曲に、きな子はかのんと作詞に、それぞれ取り掛かりました。
「かのん先輩。」
「ん?」
「きな子の部屋に、昔書き溜めた歌詞ノートがあるんっす。良かったら・・・。」

「やっぱり恥ずかしい!」
「無理しなくていいよ。きな子ちゃんの大切な気持ちが詰まったノートだもんね。」


「そんな・・・。きな子の言葉なんて、とても・・・。」
「私もね、すっごい恥ずかしいんだ。」
「かのん先輩が?」

「最初みんなに見せる時、『うあー!』って、ノート全部ビリビリにしたいくらい・・・。」


「信じられないっす・・・。」
「私なんて、1人じゃ、てんで駄目・・・。だから、きな子ちゃんが恥ずかしいって思ってくれていて、ちょっとホッとしたんだ。」

「それじゃ、きな子が巻き添えみたいじゃないっすか・・・。」
「いいじゃん!」


「でも、その後待っている嬉しさとか感動とかも巻き添えにできるから、きな子ちゃんにやってほしいって思ったんだ!」


「一緒に頑張ってみよ!」

「ちょっと。何なの、これ?」
「他校に負けてないと伝えるためデス!」


「またこんなもん作ってどうするのよ?」
「この後開かれる出場者のリモート会見! そこから既に戦いは始まるのデス!」
「そんなの、配信ならバーチャル背景で何とでもなるでしょ!」

「う、うるさいデス! だからこそ、Liella!は、手作りの良さを見せるのデス!」
「あの・・・。」

『何?』
「あ、いや・・・。お二人とも変ですの。抱き合って泣いてみたり、喧嘩してみたり。それでいいんですの?」


いいんだよ、それで。気になるなら、この2人が一緒にいるところをジャンジャン撮ってみな? 「クゥすみ尊い!」というコメントが続出して、マニーがめちゃくちゃ入ってくるかもしれんから。(笑)
「可可が強情なだけよ!」
「何を! すみれがうるさいからデス!」



「マニーが! 制作費が無駄に!」
「頑張るデス!」
「何やってんのよ!」

しばらくして・・・、
「さあ、始まるよ!」
「かのん!」


相変わらず、お父さんの扱いが微妙やのう。でも、鼻や口まで映されたあたり、出血大サービスみたいなものでしょうか。女尊男卑のこの世界に光が差し込んだように思えます。(笑)
「お待たせしました! では、これより、リモート会見を行います! それぞれの意気込みを、モニターの前のみんなに伝えまくりましょう!」


「始まった・・・。」
「なぜにガムテ?」
「聞かないで・・・。」
「すみれが余計な事を言うからデス・・・。」
「静かに! そろそろ来ますの!」



「それでは、Liella! 張り切ってどうぞ!」
「皆さん、こんにちは! 私達は・・・。」
「結ヶ丘女子スクールアイドル部!」
『Liella!です!』


「えっと・・・。」
「私達Liella!は、去年決勝には進めませんでした。」

「それから1年、今年こそは全員で決勝に進もうって頑張ってきました。叶う事なら、優勝を目指して、みんなを笑顔にできるライブをしたいと思っています。」

「皆さんの応援、」
『よろしくお願いします!』
「ありがとう! 以上、Liella!でした!」

「はあ・・・。 いつまで経っても慣れないな・・・。」
「そんな事ないよ。助けてくれてありがと!」
「ううん。思わず話しちゃった・・・。」


「続いては、今大会注目のウィーン・マルガレーテちゃんです!」


「私がラブライブに出場するのは、ここがいかに低レベルであるかを、スクールアイドル達に知ってもらうため。私が、本当の歌を教えてあげる。それだけ。」

「これは、とんでもないスクールアイドルの登場だ!」



「ラブライブが低レベル!?」
「ふざけんな! いきなり出てきて好き勝手な事を!」

「でも、最強と言われたサニパさんに勝った。」
「それは・・・。」

それからしばらくして・・・、
「本当の歌って何なんだろう?」
「マルガレーテちゃんの・・・。」
「言ってたでしょ、自分が本当の歌を教えるって・・・。」
「うん。」

「フェスでのデビューライブも、サニーパッションさんを倒した地区予選も、マルガレーテちゃんは、歌、ダンス、ともに圧倒的だった・・・。でも、あれが本当の歌なのかな?」

「すごいと思うよ。自分の世界を完全に描けてる。」
「マルガレーテちゃんも、きっと歌が大好き。だからこそ、歌で泣いたり笑顔になれたりする素晴らしさを知っているはず。」


「なのに、マルガレーテちゃんから伝わってくる気持ちは、勝つ。ただそれだけが胸に刺さる・・・。それがまるで、氷みたいで・・・。」

その後、1年生が部屋に目を通すと、1年生達が練習していました。マルガレーテの会見を見て、気合いが入ったようです。



~ Bパート ~
その翌日も晴れていましたが、なんと練習はなし。
「頑張るためには休みも大事!」
「でも・・・。」
「私達は、上手くなるために、勝つために、と考え過ぎていたのかもしれません。」


「それを1回忘れたいんだ。歌も練習も全部忘れて、みんなで楽しく遊ぼう!」


「気持ちいいですね!」
「恋先輩、さすがっす!」




「と、止めて・・・。」
「怖がりさんっすね。」






「そこのお二人さん。こんなのいくら頑張ってもマニーになりませんの。もっと映える映像を・・・。」


「これでいいの!」
「え?」

「せっかく9人になったんだし、沢山の思い出作ろうよ!」

「それは・・・。」
「たこ焼きは後で作るから、今度は夏美ちゃんのやりたい事、しよ?」

「私の・・・、やりたい事・・・。」


「思いっきり雪合戦したかったんですの!」
「3人じゃ雪合戦にならないよ!」

「あべし!」


ちょっ。今、「あべし!」って言ったか!? そういえば、夏美の中の人って、結構愉快ですから、これは中の人のアドリブでしょうね。間違いない!(笑)
「じゃあ、みんな集めて雪合戦やってみよっか!」
「うんうん!」

「はー! 遊んだー!」
「東京大会前に、遊んでみたなんて動画挙げられないんですの・・・。時間を無駄にしてしまったですの・・・。」


「でも、1日全然違う事をしていただけなのに、もうレッスンしたいなって思っちゃってるっす!」

「私も。」
「実は私も・・・。」
「可可もデス!」



「先輩達も?」
「かのん先輩は?」


「新しい曲・・・。」
「遊んでただけだと思っていたけど・・・。」
「違った・・・。」

「かのんの生み出そうとしている曲を、みんなで完成させマショウ!」
「はいっす!」
「ワクワクしてきた!」
「これは、バズる話題ですの!」
「みんなで作る歌・・・。」





「できたっす。歌詞。」
「振り付け、決まった。」
「曲も完成したぞ。」
「衣装も考えてみたわよ。」


「一生懸命頑張って、みんなに応援してもらって、みんなと一緒に成長できる。スクールアイドルって、本当に素敵だと思う・・・。」

「すっごく楽しくて・・・。」
「すっごく大変で・・・。」
「でも、ここにしかない喜びがあって・・・。」
「その気持ちが、歌になってあふれる・・・。」
「Liella!って、思えばずっとそうだったよね・・・。」




「それが、私達にとっての本当の歌なんじゃないかな・・・。」
「その言葉、マルガレーテさんの・・・。」
「本当の歌・・・。」

「そう・・・。本当の・・・。」


「いよいよ始まるね・・・。」
「うん・・・。」

「大丈夫・・・。」

「澁谷かのん。」

「マルガレーテちゃん・・・。」
「私が本当の歌を教えてあげる。」

「歌は力。そして、私は未来を、私自身でビルドする。歌の力で。」


「違う・・・。」

「違うよ・・・。そんなの、本当の歌じゃない・・・。」

















「何っすか、これは・・・。」
「鳥肌立った・・・。」
「勝者のオーラ・・・。」



「この後に、私達が・・・。」

「さあ、行こう! 学校のみんなも見に来てくれてる。Liella!の歌を、渋谷の街に響かせようよ!」


「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」









「結ヶ丘スクールアイドル部! Liella! 沢山の人に、歌を届けよう! ソングフォーミー! ソングフォーユー!」

『ソングフォーオール!』


























全チームの演技が終わり、結果発表の時が来ました。
5位から発表。3位までは、Liella!もマルガレーテも、名前が出てきませんでした。
次は2位の発表。ここに来るのは、マルガレーテか? それとも、Liella!か? そして、1位は、どのチームになるのか?
今回は、これで終了です。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今話は、ラブライブ東京大会に向けての合宿と、ラブライブ東京大会が行われました。
合宿が行われた時は、大会開始まで1週間を切っていました。となれば、緊張感が高まり、練習もピリピリしがちになるものですが、Liella!には、そんな雰囲気がなく、合宿も本番でも楽しさに満ちていて、メンバー全員で最高の歌を周りに届けたいLiella!らしさが出ていたと感じました。
合宿では、1年生と2年生との共同練習がメインでした。
得意分野でもまだまだ上級生に敵わないと感じていた1年生でしたが、この合宿を通じて、自信と成長がしっかり感じられたのが良かったところ。練習を忘れて1日遊んだ事も、2年生と1年生の距離が良い感じに縮まって、大きな効果があったと思いますね。
一生懸命頑張って、みんなに応援してもらって、みんなと一緒に成長できる。そんな体験ができるスクールアイドルは、本当に素敵だと思いますね。スクールアイドルに限らず、多くの部活動では、こういう体験が味わえると思いますが、でも、そういうのが青春であり、素晴らしさを感じますね。
挿入歌「Sing! Shine! Smile!」についても、「難しい事は考えず笑顔でダンスを楽しもう!」という思いが感じられて、見応えがありました。
地区予選のライブもそうでしたが、歌う側も見ている側も気持ちを1つにして楽しませる姿勢が良いですよね。これが、勝敗がかかったステージだとは思えないくらいです。
一方、ウィーン・マルガレーテについては、代々木スクールアイドルフェスの時と同じく、完成度の高いパフォーマンスを披露しました。
Liella!のような楽しさはなかったものの、見た後は「すげぇ・・・」と感じさせる力強さがあったと思います。昨年のラブライブ優勝チーム・サニーパッションに勝ったのも納得ですね。
ライブだけでなく、大会前の会見も、インパクトがあり過ぎたでしょう。これまでは、かのんに対して、ラブライブは大した事ないと上から目線で言い続けていましたが、世界中に発信されている場でも、その姿勢は変わりませんでした。
マルガレーテが、あれだけ強気に発言できるのは、天性の歌やダンスの素質、性格に加え、過酷な練習を積み重ねた末についた自信があるからだと思いますね。中学生があの発言をするのは大きなヘイトを買いそうな気がしますが、でも、あの至高のパフォーマンスを難なくこなせるほど大きな努力をしてきたのであれば、その資格は十分あるんじゃないかと感じますね。
しかし、この子は1人。喜びや悲しみを共有できる仲間はいません。
まあ、そうは言っても、この子は、圧倒的なパフォーマンスを見せつけるのが目的であり、優勝するのは当然の事だと思っているでしょう。結果に対する喜びや悲しみは、マルガレーテには存在していないと思いますね。
ですが、この子だって、紛れもない人間。感情表現は薄いですが、喜怒哀楽を感じているはずです。
ラブライブは大した事ないと堂々と発言していたあたり、精神力は強そうに思いますが、何かの出来事で辛く感じたり、泣くたくなる時だってあるでしょう。そんな時に、悲しい気持ちを共有してくれる誰かがいてくれれば心強いもの。
挿入歌「エーデルシュタイン」の歌詞の中には、「誰かが見つけてくれるの待ってる その弱さ 砕いてあげる」とあり、自分の強さを表現していたように感じましたが、心のどこかでは、その逆で、自分の弱さを誰かに見つけてほしいと思ってそうな気がします。案外、人って強くはないと思いますしね。まあ、弱くもないのですが。
と言っても、ソロで質の高いパフォーマンスを披露する事は、決して悪い事だと思っていません。歌う事は好きだと思ってるでしょうから。
だからこそ、かのんが言っていたように、歌で泣いたり笑顔になれたりする素晴らしさを知っていると思うんですよね。歌が好きな気持ちを沢山の人達と共有する事だってできると思います。
ですが、マルガレーテは、ラブライブは大したものではないと言い続け、かのん達と距離をとっています。
仲良くなれるチャンスはありそうなものなのに、どうして、マルガレーテはラブライブを否定するのか? 過去に、そう思わせる何かがあったのか?
3話終了時点では、ストーリーが進むにつれ、冷たい印象は少しずつ変わっていくと思っていましたが、まったくそんな事はなく、むしろ、ますます気になる存在になってきました。ですが、だいぶ面白くなってきたと感じています。
さて、次回は、まずは、ラブライブ東京大会の結果が出るでしょう。Liella!、マルガレーテのどちらが1位になるのか?
また、予告映像を見た感じでは、マルガレーテの正体に迫る話になるのかも? あと2話で2期も終了でしょう。どんな形で2期を締めるのか、ますます目が離せなくなってきました。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。