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《根底にあるのは「慢性炎症」》
鼻の炎症と深い関わりがあるのが「気管支喘息」です。喘息という字は「息を求めて喘ぐような呼吸」ということに由来しています咳が長く続くき息をするときに「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった音がするというのが「気管支喘息」の典型的な症状です。
鼻炎と気管支喘息の深い関わりですが、気管支喘息の患者の6〜8割は鼻炎も持っていて、鼻炎の患者の2〜3 割は喘息を持っており、両方にかかっている人がとても多いです。
鼻も気管支も肺につながる空気の通り道（気道）であって、鼻炎も気管支喘息も一つの病気として捉えようという考え方があります。鼻炎と気管支喘息は、単に同じ気道の病気というだけではなく、同じ気道の「慢性炎症」の病気だということです。
鼻炎と気管支喘息は両方持っている患者が多いことに加え、鼻炎が気管支喘息を引き起こす原因となること、鼻炎の治療をすると気管支喘息も良くなることが知られています。
鼻の粘膜で炎症が起こっていると、炎症を引き起こす伝達物質がたくさん放出され、それらが気道を下って気管支まで届いたり、血管を介して気管支や肺まで到達したりして、そこで炎症を起こすことが気管支喘息の一因だと考えられています。
炎症体質の改善のための具体的な方法は、特に油のとり方です。炎症を抑える働きをするDHAやEPAなどのオメガ３脂肪酸を多く摂り、炎症をおこしやすくするサラダ油などのオメガ6脂肪酸を出来るだけ控えることです。
慢性炎症を抑える働きをするのがオメガ３脂肪酸という栄養素ですが、特に直接細胞膜になれるリン脂質型のクリルオイルは理想的なオメガ３脂肪酸です。
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