ミセスローゼンの道後日記

箱で買ふ春の苺の重さかな


句友の句友から、春帽子は季語なの? という質問があった。季語かどうか、という問題は、私はこう考える。春帽子と言われて、春帽子の名句が浮かべば必ず季語。浮かばなくても有名な、例えば虚子歳時記に載ってれば必ず季語。ある歳時記には載っていて、別のには載っていないなら、載っている歳時記の例句を読んで、季節感を感じるなら季語だし、季節感が無ければ季語とは思わない。具体的には、春になってもまだ寒くて被っている帽子なら俳句になりそうだが、春めいてカラフルな帽子という発想は、月並みなテレビコマーシャルみたいで、俳句にはならないと思う。前者の意味の春帽子で、私はまだ名句を見たことがない。春手袋ならある。

さしのべて春手袋の淡路島 黒田杏子

丘の上か、城の上か、橋の上か、船の上から、遠景の淡路島を指さしている、早春の冷たい風の中の春手袋。この手袋は冬手袋とは完全に季節感が異なる。淡路島という地名が動かない。この句は春手袋のチャンピオンだと思う。
私もいつか、何かの季語で金メダルを取りたい。季語は山ほどある。チャンスは山ほどある。俳句賞にまとめる過程で、このような一句が生まれることを目指す。今気づいたけど、一句一遊のお題がまさに春帽子だった。歳時記に載るような句ができるか、みんなで挑戦してみよう!
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