ミセスローゼンの道後日記

露草と思へば秋の菫かな



富士吉田名物、吉田のうどん。桜井という老舗は具がキャベツと薄揚げ。馬肉の肉うどんを出す店もあるという。麺が真っ白じゃない。讃岐うどんに似ているが、切り口が四角い。うどんが丸くつるつるだと、コシがあっても啜り込める。吉田うどんは汁を吸って柔らかくならないし、四角い麺で、全然つるつるじゃないから、啜り込むことは難しい。お蕎麦みたいに、先だけちょと出汁に浸して勢いよく啜り込むなんて事は不可能に近い。口の中にどんどん取り込んで、わしわしと噛んで食べるのだ。出汁はおそらく煮干しと昆布、醤油は甘くなく薄くて塩辛い。こう聞くと、四国の人は、そのうどんは美味いのだろうか? と不安になるだろう。うーむ。正直言って、あなたが四国うどんや関西うどんに求める物を吉田うどんに求めれば、それはことごとく裏切られる。これは別物なのだ。全く別の食べ物と思って、気持を切り替えて食べれば、実に美味いもんだ。今まで食べた物の中で、吉田うどんに一番近いのは、スイスのスキー場で食べたキャベツスープである。
吉田うどんは、茹でキャベツを塩辛い出汁にどっさり入れる。すると程よいキャベツスープとなる。キャベツの替えを誰もが頼んでいる。冷たい麺を温かいキャベツスープに浸してる人もある。スイスの山では、キャベツスープにじゃが芋を入れる。山梨ではうどんを入れる。このうどんはそういう働きをしてる。いかにも山国らしい、うどん入りキャベツスープ。癖になるかもしれない。
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