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ミセスローゼンの道後日記

黄泉の国ありさう水仙の咲きさう

チェロのお弟子がニックを訪ねてくれて、しみじみと一緒にチェロを弾き、野菜カレーを食べ、故人の思い出話をしました。亡き友とニックは同じ志を持ち、海外から音楽仲間を山中湖に招き、レコーディングやコンサートを成し遂げました。日本における数少ない友の筆頭で、山中湖に住む理由の一つだった彼を亡くした今、心細い師匠を慰めに来てくれる弟子がある事が、不幸中の幸いです。深夜お隣にほっと灯りがついて、猫背の先生が専用の眼鏡をかけて俯いて木を削っておられるような気がします。宮沢賢治を読み返し、ジブリ映画を見返していると、先生やニックが登場しそうな気がします。二人ともそういう類の人種なのです。でした。RIP。


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