桜紅葉句を詠むことは祈ること

生きていれば色んなことがある。今日は我らの結婚十一周年記念日。コロナ不況の折から東京のマンダリンオリエンタルホテルでのフレンチランチバースデーはキャンセル。紅葉サイクリングの後、プールとアフタヌーンティーのお祝いをする。

ネットニュースでは、夏井いつき組長が種田山頭火賞受賞の報せ！　わあお！！　この賞の第一回の受賞者は私の大大大尊敬する役者ダンサーパフォーマーの麿赤兒さんであったそうな。ふさわしい人にふさわしい賞がゆくめでたさよ。

NYの長女が婚約し、十一月一日には今年唯一のニックのLiveコンサート。ニックの友人のブラームスももうすぐ生で聴ける。

富士桜が紅葉し、鳥が渡り、雪虫が飛び、鴨が遊び、魂の美しい句友が旅立たれた。

彼と一緒に大人の俳句甲子園で優勝した日の事ばかり思い出している。はにかんだ笑顔。大胆で繊細で素直な句風。鳥の声を聴く人。思いがぐちゃぐちゃになってしまいそうなこんな日は、芭蕉の句に唱和して心安らかに過ごそう。

　　さまざまの事思ひ出す桜かな

私のニックへの結婚記念日のお祝い。ニックは爪楊枝が大好き。