
ジブリのアニメーションはみな好きだけど、中でも「もののけ姫」が好きという義理の娘ステラと、ジブリ初体験のニックと私と三人で、三鷹の森にあるジブリ美術館へ行く。太宰治の書いた武蔵野の夕日(東京百景)や、井の頭公園(ヴィヨンの妻)にずっと憧れていた。野原の面影の濃く残る街。美術館の館内は撮影禁止。子供連れが多いのは予想通りだけど、アニメーションファンも同じくらい多くて、数限りない絵コンテというの? 下書きみたいなのを、飽きず見ていちいち溜息をつく彼ら(やステラ)の感動を間近に見るのがまた感動。地下にある小映画館で16分の短編映画「星を買った日」を見る。ニックの初ジブリがこの美しい作品でよかった。ネタバレはすべきではないが、ちょっとだけ言えば「行商人コンビ」が何ともよくて、縫いぐるみが欲しくてたまらかったのだが、お土産店の長蛇の列を一目見て諦めた。