ミセスローゼンの道後日記

磨かれし石の鏡に皐月富士


芥川賞受賞作「由煕」を書き37歳の若さで亡くなった李 良枝(イ・ヤンジ)さんの文学碑が、故郷富士吉田市の新倉富士浅間神社に誕生した。ヤンジさんの同級生達が建造にご苦労されたそうだ。秋尾さんのご主人三歩さんも同級生代表のお一人で、毎日のように愛犬とこのお山に登り富士山を撮影されている。磨かれた碑の表面には繊細な富士山が映っている。河口湖や富士吉田から仰ぐ富士山は天女のような風情。山中湖から見る富士は胡座をかいて笑う弁天様。まるで別人だ。私が初めて由煕を読んだ時は、繊細で上品なヤンジさんをイメージしていたのだが、玄侑宗久さんの「李良枝さんを偲ぶ」講演会では別人のように奔放で情熱的な女性像が語られ感激した。ヤンジさんの心に映った鏡富士を、私も早く見に行きたい。
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