
渋谷のハンバーガー店。
頭脳労働の後は、田圃の中を歩いて温泉へ。以前にニックと住んでいた家の庭がきれい。ほかの人が住んでいるらしい。ゴールデンウィークなので、温泉には若い女の子が多い。ゆらゆら歩いて水中歩行浴をしていたら、お婆さんでも足の速い人がいるもので、気を抜くと追い抜かれそうになる。そう言えば岡山から乗った満席のしおかぜ号の通路に、これと同じくらいのお婆さんが立ってゆらゆらしてた。しおかぜはめっちゃ揺れるので立っているのは辛い。お婆さんは、ひょらひょらして、右左にたたら踏んで、何度でもこけそうになる。私はスーツケースを通路に置いて座っている。どうせぎっしりで売物も来ないんだから、通路に座り込んじゃえばいいのに。よかったらこのスーツケースに座りませんか? と勧めてやらうか。私は地べたに座りゃいい。しかし人には事情があり、座る方が辛いって事もあるから余計なお世話だらう。
伊予三島でたくさん降りて席が空いた。幸い、お婆さんも私も座れた。見ると足元に財布が落ちている。前の座席の人のであらう。ようやく座れてほっとして気がゆるんだのであらう。もう熟睡している。瞬殺ならぬ瞬爆。起きるまで待ってて上げたいが、財布を拾い上げてしまったものをまた床に置くわけにもいかず、私が持って居ては泥棒になる。仕方ないので、揺り起こして財布を渡す。案の定お礼を言いつつ、迷惑そうな顔をされた。みなお疲れ様だ。