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ミセスローゼンの道後日記

病める時健やかな時聖五月

「バッドニュース」
連休明け、NYの長女宛の小包を郵便局へ送りに行ったら、「コロナの影響でアメリカへのEMS(速達小包)は送れません。再開は未定です。」と言われた。船便は送れるが、半年位かかるらしい。働く人が少なくなり、貨物が倉庫に入らなくなってるのか。薬とか必要な荷が滞らないようにとの一時的な措置か。前々回マスクや保存食や手洗いしやすいルームウェアなどを詰めて送った箱は、(平常時早くて3日、遅くても1週間の所)3週間かかった。次にトイレットペーパーだけぎっしり詰めて送った箱は、1ヶ月後、今やっと最寄りの郵便局に届いた。長女のアパートへは配達の順番待ち。今回は6月1日に誕生日を迎えるアダムへのささやかなプレゼントを入れたのに、送れなくなった。2人のアパートで掃除したり、料理したり、一緒にオペラに行ったりした日々が懐かしい。またNYへ行けるようになる日が来るのだろうか。

「グッドニュース」
呼吸器に繋がれて死にかけていたニックの友人のチェリストが奇跡的に回復し、遂に自宅へ戻った。ニックとビデオ通話出来た。恐ろしい事だが、呼吸器の下で悪夢から目覚めてもなお悪夢の中、という悪夢を繰り返し見たそうだ。喉を切開して入れたチューブを抜いた瞬間、呼吸が出来ず、パニックになったそうだ。今はリモートでPTSDの精神的ケアも受けている。「コロナが終息したら何がしたい?」と聞いたら、「今まで人の為にやっていた音楽を、これからは自分の為にやりたい。」と言ったらしい。来年京都で花見をしたいとも。よし、着物美人を連れて谷崎の蒔岡姉妹のように花見をしよう、と約束した。それが彼のバケットリストなら絶対に叶えてあげたい。一緒に着物着てくれる美人募集。
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