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ミセスローゼンの上人坂日記

センチメンタルジャーニー終はる春の雨

ニックのレッスン風景!

パームスプリングの高地砂漠に住む伝説のヴァイオリニスト「ルジェロ・リッチー」とニック。
ロスから何時間も走らないと行けない辺境に住んでいるのに、ここを訪ねる人が絶えない。
ルジェロにレッスンしてもらいに来るのだ。ニックもその一人だよ。
ニックが先生の前で、緊張しながら必死に誇らしく、ピアッティのエチュード弾いてるところを、
ルジェロの妻ジュリアが撮影して、秘書のテレーズが送ってくれた。
ニックの生徒たちに、このニックの神妙な顔を見せたくてね!

ニックは、ピアティゴルスキーフェスティバルの期間中、他のチェリストのマスタークラスを見学するのが楽しみだったって。
「僕はピアティゴルスキー先生のクラスで学んでた時のままさ。いまだに生徒の気持ちなんだ。いつまでたっても教師の気持ちになれない。だから選挙で負けちゃったんだろうね。」
ニックは、世界でも屈指のうまいチェリストであり続けること以外、(音大の学長選挙や、オーケストラのプリンシパル選挙の時に)なんの準備もしなかった。根回しもギフトも談合も懇願も家族ぐるみのつきあいも、なーんもなし。
それで世の中渡っていけんよねーやっぱ。
私もそーゆーのは苦手だけど、そーゆーニックを守ってやりたいと思う。子規に律がいたように。
だから今回無理を承知でLAへ行って来た。

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