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ミセスローゼンの上人坂日記

風光る萬翠荘のうろこ屋根

愛媛交響楽団のホルン奏者は、道後温泉などの重要文化財の補修を手がける建築士だったの!
知らなかった。
昨日は萬翠荘が重要文化財に決まった記念のシンポジウムで、彼が補修工事のすべてを語った。おもしろかった。
あのうろこ屋根の一枚一枚はがして、使えるものと補修が必要な物とに選別して張り直していったんだって。あの全部!重要文化財の補修の醍醐味は、全部新しく作り直したら簡単なんだけど、そしたら重要文化財の意味がなくなるんで、使えるものを最大限残して直して使うところ。これがおもしろくもあり、また難しいところでもある。
まるで生き物を扱うような仕事なんだな。乳房の美しさをできるだけ残してガン細胞を切除する医者みたいだなと思った。

補修を進めるうちに彼は、若き天才木子七郎の設計を形にしていく、大工さんたちのわくわく感や心意気を肌で感じていたんだって。
萬翠荘の館長さんが引用された言葉、「萬翠荘は、建築物というより彫刻だ」にも感銘を受けた。
誰も使わない屋根裏へ続く階段にまで見事な彫刻が施されてるのを、私もこの目で見せてもらったよ。

今日の写真は、萬翠荘の通風孔。そんなとこにまで久松家の梅鉢紋が使われてた!

重要文化財萬翠荘。もっともっとお客様をご案内したい。
謁見の間で、ニックにチェロを弾いてもらいたいというかたも、もしあればお知らせくださいね。
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