バス会社が若い人材を確保するする手段として有効なイベントとして、個別の会社説明会において実車による運転体験らしいです。
具体的には、運転免許の関係もあるため公道には出ないで、各社の敷地内や提携先の教習所によって運転体験を行います。
やはり、バス運転士になろうと考えた場合に、一番の障壁になる課題が、「あんな大きな車両を、運転できるだろうか?」と云うことの様です。
いくら私が、「大型二種免許は教習所で簡単にはとれますよ!」と言っても、実際にどの様なものか体験してみるに勝ることはありません。
そこで、「簡単ではないけど、思っていたより出来そうだ!」と感じていただけると成功です。
もちろん、今までも実車の運転体験はありましたが、車両の殆どがMT車でした。
この場合、人によっては車両の感覚を感じていただく以前に、MT操作に苦戦する人間も少なくなく、なかなかバス会社が意図した結果にはなりづらかったと思います。
しかし、最近の都会の大手バス会社や地方有名会社の場合は、車両はほぼAT車に代わっています。
このAT車のバスで実車体験をすることで、落ち着いて車両感覚を感じてもらえる様になると感じます。
特に若い人が感じるバス会社への就職への精神的障壁の大部分が、解消されているのではないかと、密かに妄想しています。
私も大型二種免許を取得するまでは、バスなんて自分には到底運転出来ない代物で、余程の運転センスがある人間がバス運転士になっていると勝手な先入観を持っていました。
しかし、この様な過剰な先入観を緩めてやるだけで、今も昔と同じようにバス運転士に憧れを抱いている若者が多いことに感心します。
世の中、先入観で損していることは沢山あります。
物事を舐めてかかることは、多くの事故やトラブル、ミスなどのもとですが、過剰な恐れも多くの人生の機会を喪失する原因となると感じます。
予めこの過剰な恐れを、実体験を以て解消させる努力は、バス会社にとって多くの若い人材を得る機会を創造することとなり、有益と感じます。