体温と同じぐらいの気温が続き、熱中症の恐れが懸念される中、皆様いかがお過ごしでしょうか?
以前、バスのクーラーについての内容を記事にしました。
しかし、この仕事はクーラーさえしっかりしていれば夏でも快適な仕事であることは確かです。
「お前ら、クーラーのある車内でぬくぬく仕事しやがって!」と、たまに文句を言われることもありますが、強ち間違ってはいません。
冬でも、車内のヒーターさえきちんとしていれば、比較的快適な仕事です。雨風も、車内設備でなんとかなります。
世間が熱中症に対する警戒を強めるなか、ある種の都会のオアシスの中にいるのがバス運転士です。
さて、この様に暑さ寒さに対する職場環境が整っているかのようなバス運転士ですが、一つだけ心配な点があります。
それが、近年バス業界で普及してきている電気自動車(EV車)についてです。
バスの中の全てではありませんが、徐々に電気自動車の数が増えてきています。
この傾向は、今回の都知事選の結果をみても加速されるのではないかと、私は感じています。
電気自動車では、冷暖房をフルで使用するととんでもない勢いで電力を消費します。
特に冬場の暖房は、その傾向が強いです。
一応、そんな状態でも運行に支障はない予定の組み方をしているので、今のところ問題はありません。
しかし、電池や機器の劣化などの既存の運転士が普通では予兆が判断しづらい問題に直面したときはどうするのでしょうか?
場合によっては、急に加速して制御不能に陥ったり、電池が火をふくなんて報道も耳にしています。
また、何でもかんでも電子制御にすればいいという車両は、様々な注意を配ることが必要です。
まあ、配ったからといってどうなることもないのですが、少なくとも事前に運転を中止するなどの判断するチャンスは増えると感じます。
特に海外製の電気自動車で俗に言う「ネオン車」と云われる車両は、基本的にバス運転士は性能を信用しておりません。
どこか運を天に任せ、おっかなびっくり運転しているのが現状です。
電気自動車は、基本的に故障等のトラブルの予兆を、運転士が事前に感じることがガソリン車に比べてしづらいです。
バス業界も進歩しているのか、意図的に後退、混乱をさせているのか、最近よく分かりません。