荻原浩の『砂の王国』を読んだ。上下巻あわせて900頁超の超長編作品。
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大手証券会社に勤務していたが、いまは所持金3円のホームレスにまで落ちぶれてしまった主人公。競馬で得た資金を元手に、ホームレス生活で知り合ったイケメンホームレス、売れない易者とともに宗教団体を立ち上げ大きくしていくのだが・・・。
前半はホームレスの生活を、後半は宗教団体の運営を描いていて、面白く読める作品。タイトルからおおよその展開は読めてしまうのだが、ラストは賛否分かれるところで、わたしはこのラストなら続編が必要だと思う。さすがに直木賞作家のエンターテインメントで、楽しく読めて長篇ながら一気に読了。読み応えのある作品だ。
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