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ZX-14 3年目の儀式

2016-09-10 16:56:00 | メンテナンス
3年目 最初の車検 I様のZX-14


 


ステムベアリング リンク ホイールベアリングは

新車の時に済ませてあります。

フロントブレーキが少し引きずりが始まっていたので

ピストンもみもみしたら余計にひどくなりました。 笑)

ボディとピストンのクリアランスを詰めてきたキャリパーは

やっかいです。3年目 3,000km のキャリパー

オーバーホールになりました。








今年やった ビューエル ニッシン6ポットも同じでしたね。







オーバーホール後は キャリパー付けても外しても

押し引きは同じ、完璧キャリパーになりました。


特にやるほどではなかったのですが、クラッチレリーズの

オーバーホール。






3年 3,000km ですが、オーバーホール後は

握りも軽く、切れもよく、繋がりもしゃきっとしました。

クラッチレリーズは2年毎にやりたいですね。

ZX-14 はレリーズの受け側に腐食が入りやすく

今年、3台やった3年目の車検はどれも抜けにくく

特に、20,000km 走行の車両は抜けないかと思いました。










綺麗に磨いて、熱で溶けないグリスを薄く塗っておきました。



フルード クーラント交換 必要な整備を済ませて

今回、オーリンズの投入です。

リアサス









今のオーリンズは凄いですね。

伸び 圧 アジャスター

イニシャル 1ノッチの変化が

またがってるだけで分かります。

はっきりと分かるサスになっていたのですね。

スプリングレートはそのまま、イニシャル調整のみ

慣らしように伸び側 1段抜きました。

フロントフォーク





分解洗浄後 オーリンズフォークスプリング投入

ZX-14 特有の嫌な突き上げが無くなり、ジェントルな

乗り味となり、フロントの接地感はよだれものです。

ノーマルフォークにオーリンズスプリングは最高です。

あなたも如何ですか。

次回、パワーコマンダーV オートチューンの煮詰め

お待ちしております。




アドレスV125 納車整備

2016-03-06 22:50:00 | メンテナンス
K様 アドレスV125 変態な納車整備

まずは、ステムベアリング 






グリス塗ったか? 笑)

グリスをぐっつり塗って、適正に締めます。

ヤマハの精神注入しておきました。

グリス充填した写真は、手がグリスまみれ

の為、撮れませんでした。

ホイールベアリング





スポーツバイクまでお約束の、ベアリング

打ち込みすぎで、ベアリング回らない仕様。

引き抜いて、グリスたっぷり長持ち仕様に

して、適正な位置で打ち込みます。

押し引きしただけで軽くなったのが分かります。

買い替え前の、同じくアドレスV125





40,000km 2度目のベルト交換後すぐに駆動系

リア側、お亡くなりになりました。

ベルトだけの交換は安いので、ベルトだけ交換

して頂けたようです。

駆動系のオーバーホールをベルト交換と一緒に

しておけば、まだまだ乗れたでしょう。

新車の駆動系





グリスがぐっつり塗られてます。グッジョブ





こちらのニードルローラーベアリングは

表面だけでしたので、回しながらぐっつり

刷り込んでおきました。





外したねじは全て、スレッドコンパウンドを塗布しておきます。

ねじのさび防止、適正なトルクを得る為。

これをしておけば、ねじを緩めるときに、

バキッ ガキッ ゴキッ という音を

聞かなくてすみます。

マフラー周りは、耐熱グリスを使います。





ブレーキオイルは、スポーツ車と同じ

ワコーズ SP4

タッチも良くなり、コントロール性も良くなります。

今回は前車よりも長く乗れます、

長く付き合ってあげて下さい。

K様 ありがとうございました。


PS:メーカー批判をしているわけではありません。

メーカーは熾烈なコストダウンと闘っています。

コストを掛けられなかった部分に一手間入れて

あげることによって、より安全によりロングライフに

してあげる。楽しいですよ。

新車は洗浄という工程がはいらないので、修理に

比べると、圧倒的に短い時間で済ませられます。

初めてやったときは、感動物でした。





アクシス トリート リコール

2016-03-06 22:02:00 | メンテナンス
H様 アクシストリート

燃焼室 バルブ ピストン周りに堆積した

カーボンの除去がリコール内容です。






部品と一緒にカーボン落としの溶剤と真鍮ブラシが

入っておりましたが





焼きの入ったカーボンを落とすのは容易ではありません。


バルブはステムをマスキングして、ガラスビーズで瞬殺。





ヘッドはカムシャフト奥のベアリングを引き抜いて、

マスキングとバルブガイドに綿棒を入れて瞬殺。






















ピストンも綺麗にして








燃焼室はバフ掛け バルブは段付き起こさないように慎重に

すり合わせ





バルブは耐熱コーティングを剥がすと寿命が著しく短く

なります。ガラスビーズはカーボンは落とせますが

耐熱コーティングは剥がせません。

ガラスビーズのメディアが残ると、エンジン壊れます。

冷水、パーツクリーナーでは落ちにくいのですが、

温水だと綺麗に落ちてくれます。

水溶性洗浄液に、熱帯魚用ヒーター3本入れてありますので

冬でも暖か洗浄です。

洗浄液は温度依存が高いので、ある程度以下の温度では

働いてくれません。暖か楽チン仕様です。

綺麗なエンジンになりましたが、残念ながらまたなります。  笑)

綺麗に燃えるためには一酸化炭素濃度6%どまりなのですが

アクセル少し開けると9%程燃料突っ込んでます。

カーボンが出やすい濃度です。

これが、125cc以下のバイクがほぼみんな、カーボンでやられる

原因なのですが、綺麗な燃焼にすると走らない。

びっくりするような加速はそこからきています。

ノーマルプラグがくすぶる状態のエンジンはイリジウムプラグ

入れると、すんごい加速します。(自己責任で)

カーボンの堆積は宿命なので、年に2回ぐらいカーボンクリーニング

してあげると良いでしょうか。

当店では、ワコーズ ヒューエルワンを使っております。

ハンチング(回転数が上がったり下がったりを繰り返すこと)

を起こした、アドレスV125は10km走っただけで直りました。

それにしても、いまどきの触媒はすんごい!

9%の一酸化炭素濃度が、出口ではほぼゼロ。

ま~その分コストが跳ね上がってしまうんですけどね。

環境に優しくするって、大変ですね。

H様 年2回ですよ。  笑)





XV400ビラーゴ 点検

2014-09-02 22:16:00 | メンテナンス

懐かしいビラーゴ、スティードが出る前はよく売れました。



個人売買で購入されたとのことで、安心して乗れるように

点検依頼です。

吹け上がりが悪いので、キャブを外してみると





負圧ピストンがばらばら事件になってました。

V-MAXだけの病気かと思いましたが、

V-MAXのキャブを半分使っているので、

当然ですか。

合体。





慣れてます。  笑)

特殊な接着剤を使います。

ついでにキャブのオーバーホール

キャブを外さないと出来ない

バルブクリアランス。

一通りの整備をして完調になりました。

T様ありがとうございました。

気を付けてお乗り下さい。




梅雨が明ける前に

2013-06-26 21:11:00 | メンテナンス
1年以上サボっておりました。  m(_ _)m

おかげさまで1台もお預かり出来ない状態が

続いております。お待ち頂いております皆様

には大変ご迷惑おかけしております。

個人的には梅雨が明けないことを祈っております。

梅雨が明けましたの発表と同時に催促の嵐に

なりますので。


1年のうち、バッテリーとレギュレターが

よく売れたのは(うちは過去形です)

春先、梅雨明け、秋口

寝てたオートバイが動き出すと同時に

売れてました。なぜ過去形かと言いますと、

うちのお客さんはほとんどの方が、繋ぎっぱなしで

OKの充電器を装備してもらうか、ちゃんと

充電してから乗り出すようにしてもらって

るからです。フルチャージにしてから

乗り出す。フルチャージにしてもセルの

回りが弱いバッテリーは素直に交換する。

これだけで電気トラブルのほとんどは未然に

防げます。普段のメンテナンスは必要ですが。


掛からないから押し掛け

ブースターによるジャンプ

は絶対に御法度です。


車もバイクも発電機と呼びますが、

あくまで補充電機であって、充電器では

ありません。補充電機に充電させると

オーバーワークになり、お亡くなりに

なります。

高い授業料を払いたくないひとは、

梅雨明け前にバッテリー充電、

バッテリーチェックを必ず行って下さい。

バッテリー、レギュレターだけでなく

発電機までお亡くなりになるとかなり高額

になるということだけは忘れないで下さい。

高い授業料を払いたい人は払って下さい。

不景気の折、メーカーも喜ぶと思います。