不調になったCB1300SBのプラグ
イリジウムプラグです。
左端のプラグが正常に仕事をしなくなった
プラグ。左から2番目が火が入らなくなって
いましたが、被っていたので掃除して装着
したら、左から1番目が火が入らなくなり
ました。
プラグが入れ替わった先が不調になるので
プラグで間違いないですね。
プラグを入れ替えても必ず2番が不調の
場合はプラグキャップとかインジェクター
とかの点検が必要になりますが、プラグ交換
で済みました。
エンジン掛けたら必ず乗る人は、まず
プラグが死ぬ事は無いです。
乗る時間が取れなくて、暫くエンジン掛けて
止める回数が多い人は、プラグが死に易い
です。
イリジウムプラグは被りに弱いので
(ノーマルプラグと違って自己清浄作用が無い
ノーマルプラグは多少被っても、走って熱を
入れれば被りを飛ばせますが、イリジウムは
被るとどんどんひどくなります。)
ノーマルプラグで交換させて頂きました。
マフラー出口の排気ガスも奇麗に燃えて
おりますので、不調の原因はプラグだった
という事になります。
オイル漏れによるヘッドカバーガスケット
交換の為、ヘッドカバーを開けましたので
ついでにバルブクリアランスを測定した
ところ、排気側のみ詰まってましたので
バルブクリアランス調整。
特殊工具を使用して、磁石の先にある
丸い板=シムの厚さを換えてカムシャフト
との隙間を調整します。
新車に近い時に調整してますので、
30年弱ぶりの調整でした。
カチカチ音を消すためにたくさんの台数を
やりました。懐かしい。
結果
吸気側、排気側共に奇麗に揃いました。
キャブを外したついでに。
キャブのボア部のカーボン付着が進んで
ましたので、清掃。
もう少し進行すると、アイドリング不調
加速不良の原因となるところでした。
ここはインジェクションも同じです。
超音波洗浄機によるキャリパー洗浄。
つづく
2番が全く調整が効かなくなった
GSX400S刀のキャブレター。
エンジンが駄目になっても
同じ症状が出ますので、
エンジン側を点検しましたが
バルブ周りの圧縮漏れは無し
ピストンリング周りの圧縮漏れ
は48,000km走ってますが
新車並みでした。
点火も問題ないので、キャブの
問題という事でオーバーホール。
フロートチャンバーの底に
腐った履歴が残っています。
2番は完全に詰まってガソリンが
出なくなってましたが、残りの
3気筒も詰まり気味でした。
超音波洗浄機で洗浄。
その後、キャブレタークリーナーで
通路、ジェット類の洗浄です。
洗浄完了。
組み立て完了。
車体にセットして、バランス調整。
アイドリングの一酸化炭素調整を
して完了です。
起こした時はちゃんとキャブレターも
調整出来て、調子良かったのですが
すぐに調子が崩れてしまった。
2番シリンダーだけ(左から2番目のシリンダー)
プラグが真っ黒。
キャブレター調整し直しても調子は出ず。
バルブクリアランスは調整してありましたが
調子が出ると、溜まってたカーボンが焼け
飛んで、クリアランスが詰まる場合が
あるので再確認。
問題なしでした。
圧縮上死点(吸気、排気バルブが閉じていて
ピストンが一番上にある状態)でプラグ穴から
圧縮空気を燃焼室に入れて、吸排気バルブ
ピストンリングの漏れを調べる道具。
4気筒とも問題なし。
圧縮圧力の測定、4気筒とも問題なし。
冷間
1番11 2番10.5 3番11 4番11.5
温間
1番12 2番11 3番12 4番12
2番のキャブレターのみ再オーバーホール
変化なし。
プラグのスパークも問題ないので、
後はこれしかないですね。
2番のシリンダーの錆がひどいので
エンジンを掛けた後に錆を削り落として
ピストンリングとシリンダーの間に
隙間が出来ていると思われます。
時間が掛かるのでやりませんが
カムシャフト外して、吸排気バルブが
閉じた状態で、ピストンリングを
錆のひどい所に合わせて、圧縮空気を
送ると吹き抜ける状態です。
ピストンが下がるときの、負圧でもって
混合気を吸い込みますので、負圧が
弱い→混合気を吸い込む力が弱い
→他の3気筒に比べてパイロットスクリュー
に対する変化量が少ない。
キャブレターのバランス調整は
4気筒がほぼ同じく仕事してくれて
成り立つ事なので、1気筒でも
さぼってるところがあると
成立しません。
とりあえず無理くり4気筒が
ほぼ同じく仕事するようには
キャブ側で調整しました。
オーバーサイズピストン有り (驚き