#99 Shinyo SANO Official website

レーシングライダー #99 佐野 新世 のオフィシャルウェブサイト

画像追加+映像 フランス選手権サンローランドゥムール

2008-04-28 | スーパーモタード
写真追加
ここの右コーナーではまだタイヤに土がついているので、どんなに乾いてもとっても滑りやすいです。

フランス選手権の第1戦St Laurents de Mure(サンローランドゥムール)の練習映像です。
コースの大きさは、伊那より大きいぐらいでしょうか。
2日目の最終的なプレステージS1クラストップのタイムは1分3、4秒でした。
僕は1分11秒で、オープンクラスのトップライダーは1分9秒台。

2日目の朝8時30分から行われた、ウォームアップ走行の映像を友達のGerald(ジェラルド) +DRZ450が撮っていました。彼のDRZはイギリスのCCM社でチューニングしたエンジンでとても速いです。もちろんハイスピードコースになってくるとレーサーについて行くのは大変との事。

映像で前をずっと走っているのは、私(ゼッケン57のshinyo)です。
まだ朝一で、13℃以下でまだフリースを来ているぐらい寒いです。昼間は20℃以上まであがるようですが風が強いし冷たいです。
ダートも濡れていて、何処でも滑る状況でしたが、路面を選びながら走っていたら1分17秒台でオープンクラスの中では31台中1番手のタイムで喜んでいました。一番上に名前が来る事は初めてだったので練習とはいえうれしいですね。それが決勝への自分の活力になりました。
けど、ウォームアップ時のプレステージクラスは1分5秒台、一番下で1分17秒とピンキリなんですね。
本当に、プレステージクラスに行けなかったのが本当い悔しい。

映像では、1コーナー進入角度がタイトで怖くて早くブレーキをしていますね。後ろに簡単に追いつかれています。ダートでは数周いい感じで走れていたのですが、ダート出口の付近の左のタイトコーナーでエンジンを止めてしまって、再スタートに手間取っているのも映っていますね(笑

路面はダートもターマックもどのコーナーでも滑りますが、向き替えの練習になるので面白いコースでした。
ご参考までに是非ご覧下さい。使用スプロケは14-45でした。

<Rider : Gerald>
映像はこちらからご覧下さい


<別件で・・・>
2009YZ450F
Local dealer has heard these rumors for 09:
1. EFI (this one's probably going to happen)
2. E start with no battery. kick start when the bike is cold, then when running, energy is stored for E start. i don't know how they can store energy with out a battery??

ふ~ん。そうなってくれる事を願って。

第二決勝の行方は?

2008-04-28 | スーパーモタード
昨日のトラブルも解消し、朝一番には一番のタイムもでて、気分は良く、風邪をひいているのも、忘れてしまっているほどだ。
リヤタイヤは、昨日の高い気温(22度)でボロボロになっているので交換。スーパーソフトだったとはいえ、20分を10回も走っている。しかも今回のサーキットはフランスの中でも、グリップをする方らしいが、日本のコースに比べれば、グリップをしない方に入ると思う。
実際、タイヤは日本で使う三倍ぐらいは持つようだ。面白い事に、トップグループの中でも、中古タイヤでレースをする人もちらほらいる。僕は外貨獲得の為に、自分では十分使っただろうと思われる、タイヤを中古で売っているのだが、普通に3千円ぐらいで買っていってくれる。もちろん格安で出している部類でその価格。そういう、中古でタイヤを回すことで、お金が無くても、モタードを楽しむ事が出来るというわけだ。
トレーニングだと思って新品を使わず、去年の中古のソフトを履いて第二決勝を走る。
昨日と同じ十番手からのスタート。
今回は、スタートがうまく行って、すぐに一ケタ台。単純なコブとジャンプが続くダートでは、単純だからこそ油断してしまうのか転倒者が絶えない。淡々と周回を重ね、10分たったところで、ラスト一周が出され、前のホンダには一秒差のままゴール。5位だった。昨日よりも皆のペースも速いが自分のペースも2秒あがったのでよかったし、総合4位になることが出来た。
過去最高はプレステージ予選通過だったが、今年のオープンクラス、入れ替わりも多くこの中での4位も良い方での結果だった。実際プレステージクラスの後ろ3台~4台とオープンクラスの上位4台は同じようなタイムで、予選通るか通らないかは凄くギリギリの所。
とにかく、今回メカニックこうちゃん、マネージャーフミさんの助けも大きいがフランス選手権のトップグループのチーム・ブロー(ステファン・ブローのチーム)からのライディング、マシンのアドバイスも受け、精神的に力になったのも大きい。
またたくさんの課題を出来たし、宿題のような物も頂けたので今まで以上にがんばりたいと思っています。遅いライダーは遅いなりにたくさんトレーニングをする事で速く成れると信じて、日本に帰ったらやってみます。

今回は、S3クラス(日本でいうMOTO2)もありました。若いライダーの育成クラスということもあって、家族でのチームも多く、しかも2ストの125もあいかわらず多い。しかも上位を走るし進入スライドも豪快だ!
トップグループのタイムもプレステージの予選はゆうゆうと通ってしまうぐらい。さすがとしか言いようが無い。まあこのクラスから世界に行くライダーの原石を発見出来るわけだから、レベルが高いのも無理もない。

写真は、前回の予選会や今回の決勝ヒートで一緒に走ったチームの方々で、みんなスズキでRMZ450とそれ以上の排気量。
一人はSS600からモタードに来たのと、他はみんなモトクロス上がりだそうです。
前回の予選会でそのチームの4人のうち3人と前に行ったり後ろ行ったりと似たようなペースで走って、最終的に僕が前に行ったもんだから、「Shinyo(シニョー)」名前まで覚えていただいて、しかも「コーヒー飲みにおいでよ!」とチームのみんなが手厚くもてなしてくれました。やっぱりフランス語でしか話しては貰えませんが、昔ながらの紙とペンと辞書でだいたいの事は通じますね。ただヒヤリングは未だに出来ません。一人英語が出来そうな雰囲気だけどフランスなまりがあって、ちょっとわかりにくい・・・。たぶん向こうも同じような事思っているんだろうなと。

毎年フランスに来ているのですが、ほぼ主催者のスタッフは唯一のアジア人(ジャポネ)だから覚えられているし、別のサーキットでもホテルでも声をかけられます。こっちは向こうを覚えるのが大変ですが、向こうは覚えるのは簡単なんでしょうね。
次回はmoto1広島に出ます.伊那が出れなかったので思いっきり広島で走ります.広島の去年のコースはわかりませんが過去2~3回行った事があってフランスのコースに似ている部分があるので気分的にも走りやすいですね。ヨーロッパぽい。
その次のエビスも出る予定ですが、フランスのチーム「レドゥロー」の活動しだいで予定は変更します.
7月行けたらいいな。

とり合えずのご報告はこんな感じ、ルマンまでに帰る途中でのモグログでのアップなので、ご勘弁を。
応援してくださった皆様方ありがとうございました。

朝の練習は

2008-04-27 | ノーマル日記
大会二日目の朝の練習。まだダートも少し濡れていて、滑りますが、風邪も良くなって来ていて、まあまあの調子。まだ皆朝のウォーミングアップなのでゆっくり走っている人もいますが、珍しい事もあるようで、31台の中で一番タイム。次の第二決勝は10番スタート。スタートさえミスらなければ、行けると思うのですが、あまいかな。がんばります。
昨日の第一決勝は、十番スタートで、珍しくスタートをミスしてのまれて、数台抜き返したりしたものの、7位でゴール。まあ、詰まってしまってだめだったけど、最後の方で何台か抜く事が出来たのは、少しずつ体力がついているのかなと。
それにしても、フランスのトップ数人が世界選手権に行っているにもかかわらず、去年よりもレベルがあがっていて、さらに速くなっていると、フランスのチームやライダーが口を揃えて言っていました。フランスのヒーローがみんな世界選手権に行っていると、さすがに、お客さんの入りが減っているようにも思えますが、千人以上は入っているようです。今日は日曜日なのでさらに多くの観客が来るでしょう。
さてと、第二決勝頑張りますよぉ。

土曜日の予選

2008-04-26 | ノーマル日記
朝一の練習走行からメカニカルトラブルが出てしまって、タイム計測もエンジンが何度も止まってしまいました。
残念ながら、まともに走れず、プレステージクラスには行けなかった。けど、もう圏内に入っていると信じて、オープンクラスで優勝目指してがんばりますよ

フランス選手権第一戦、現地到着

2008-04-26 | ノーマル日記
ルマンから南東に650KMのリヨンに到着。七時間かけての運転も、だいぶ楽だし、フランスでの移動距離と考えれば近い。
今日も、受付と車検無事終わりました。フランスも日本と一緒で、ピットクルーライセンスが必要だったり必要じゃなかったり。
今回のサーキットは必要で、明日、FFMのピットクルーライセンスを特別に新規に入る事が出来ます。もう五年目ともなると、顔を合わせたことがある人や主催者が助けてくれたりもちろん仲間が手伝ってくれます。本当にうれしい事ですね。まだ、僕は下積みの段階ですが、これが将来に繋がると思いますね。
さて、ここのサーキットは、フランスの中でもかなり綺麗な路面でグリップします。コースサイズは伊那より少し大きいぐらい。普段はカートに使われています。
今回で三度目なので、さすがに予選は通って結果を残したいのですが。 S1にはバンデンボッシュやボリスシャンボン、アドリアンシャリーはいないですが、同じ様な速さの若い選手が出てくるようですよ。明日の練習、予選、ヒートレース、楽しみです。

お隣にご招待され+スーパーモト世界選手権の予定表+映像

2008-04-21 | スーパーモタード
その前に
shinyosano.comの方の映像、アップしました。
画像は荒くて見にくいですが、ダートの広さやスピードなどわかるとは思います.
ムービーの部屋

---------------

ルマン宅です。

急に仲が良くなったお隣のお家の方に土曜の夕方8時半にカフェを招待されました。
まったく、英語は話せない家族で結構大変でしたが、芸は身を助けるなんて言葉がある通り、
なんとかマジックをしたり、折り紙したり、ネタで勝負。
このネタはリビアでモロッコ人の集団にもやった事があって結構ウケたので、何処の国でもウケるという事が判明。
やっぱりフランス人(+スペイン系)にもウケました。単発のフランス語での笑いも取れるようで、だいぶ自分の成長も
実感。
で、普段飲まないビール(ドイツ製)も勧められ、グビグビっと。夜中0:00までお話やらなんやら。
次の日は、日曜。夕方にさあBMXの練習に!なんて思ったらお隣の方々が私のバイクを見たいと。
写真撮ったり、話したり、その後近くの小学校の校庭のスケートパークに行きBMXで芸を見せると大喜び。
この時期のフランスは急に天候が変わるもんだから結構大変。雨が降り始めて来たので帰宅。
と思ったら、お隣の家族が玄関前でお話ししているもんだから、話に混ざり立ち話。
中から奥様が出て来て、「立ち話してないで家に一緒に入りなさいよー」と。
2日連続でお邪魔させていただきました。夕方5時ぐらいから夜8時までみんなでお話。
今回は家族の友達家族も3名来ていて、話も盛り上がり、(あくまでフランス語はわからん)
この友達家族にも昨日のマジックショーやらなんやらネタを披露。
もう家に入ってすぐに、アルコール漬けをしてあるサクランボを食べ、あまりにもアルコールが強かったので少し酔いが回り気味。自家製のさくらんぼおいしいです。
話をしていたら、そのままアペリティフにも招待され、おつまみとさらにアルコール系を少々。
白ワインにカシスを入れた物を頂いた訳ですが、これがまた強くて回りまくりで、立つとフラフラです。

辞書片手に話を出来て、いろいろ勉強になったし、こちらのフランス人の一般的な食事をする時間帯や食べている時間、夏一番太陽が長く出ている時で朝4時から夜の11時とか、今まで知らなかった事、たくさん知ることが出来ました。
フランスも貧富の差が激しいとか、税金が高くて(19.6%)とか、日本との違いをお互いカルチャーショック受けて楽しみました。異文化コミュニケーション重要ですね。

顔がトマトみたいな状態で、いい気分になって来た所で解散!

家族夫婦、娘2人、息子2人、みんないろいろ良くしてくれました。
そして猫4匹、犬1匹、カメ1匹・・・。
遅くまでお邪魔しました。

フランスへはバイクのレースの為だけに来ている訳ではなく、フランス語の勉強、コミュニュケーション力(りょく)のアップ、日本にあるよう便利な物は不便な所に来るからこそ便利さがわかるし、世界的にも日本は恵まれているのを再認識出来るし、本当にいろいろ勉強出来て最高です。不便な所にくるからこそ、ライダーもメカも実力を上げれる場合もあるし、経験値はかなりの勢いであがりますね。ここ何年でフランスもネット環境も良くなってきました。レンタカーやホテルの予約を取ったり
が今はだいぶ簡単です。4年前までは僕らはナビゲーターなんて無くて、地図で調べていました。これも最近はフランスでもナビゲーターが普及して来ており、楽になって来ています。楽な事は悪い事ではないし、その物を無くせ!とも思いません。楽な事はいいのですが、ありがたみに気付かなくなる自分がいるので、たまに不便になってみる事で物のありがたみがわかりますね。ネットのありがたみ、携帯電話のありがたみ、借りる家があるありがたみ・・・たくさんありますね。別に海外に行かなくても、僕の場合、式根島とか行ってキャンプするだけでもわかりますね。
サーキットで言うと、日本はたくさん小さいサーキットから大きいサーキットまであるので、フランスより全然恵まれています。日本はバイクも安いし、世界的にもまだ全然治安はいいし。僕の場合、フランスで練習するよりは課題をフランスで作っていますが、環境が整っている日本の方が練習に適しているし、集中出来ます。再度フランスに行って、結果が上がると本当に気分がいいです。
今日もプール行ってきました。フランス来てから週1で行っています.近くにプールがあると本当に便利。近くと言っても10kmぐらいあると思いますが・・・。

後1週間で日本に帰国しますが、その前に一発レースで予選通過目指して頑張ります.
世界選手権でも有名な、フランス人のバンデンボッシュ(アプリリア)やシャリー兄弟(ハスク)、シャンボン(tm)はフランス選手権には忙しくて出れないようです。その代わりどんどん世界レベルのライダーがフランス選手権から出て来ています.
世界選手権の結果をみていてもわかりますが、フランス人とイタリア人がとにかく多いいですね。
確実に世界選手権のレベルも毎年毎年あがって行っていますね。日本のmoto1もどんどんあがっているし、入れ替わりも激しいですね。いろいろ僕も課題にあわせて、練習していますが、フランス選手権に出ている人ももちろん同じで、いつも僕の回りは同じような人がいて、みんなも楽しみながらゆっくりだけどレベルが上げてきているのがわかりますね。
長く続けれる事、大事です。

-----------------------------------------------------------------------------
◆スーパーモタード世界選手権の予定表

<S1 calendar 2008>
2008年4月13日 Italy  Torino
2008年5月25日 Europe Castelletto di Branduzzo (イタリア カステレット)
<参考までにご覧下さい>
イタリアのブランドゥッゾ?のカステレット、サーキットのホームページ
スーパーモタード世界選手権のホームページ
2007年のイタリア・カステレットで行われたアプリリアカップ時のスーパーポールの映像
これも2007年4月のカステレットで行われた世界選手権の映像。早送り映像じゃないよ(笑

2005年チームモトアヴァンティで観戦しにフランスからわざわざ車で1200km運転し見に行った場所なんですが、お客さんも多くフランスよりも熱気がある感じがしました。直線とUターン的なタイトなコーナーが多いですね。ダートも凄く整備されているようで走りやすそうで、ダートも長く楽しそう。

で、残りのレース。
2008年6月22日 Spain Valladolid
2008年7月13日 Sardegna (ITA) Olbia
2008年8月24日 Austria Greinbach
2008年9月21日 Spain TBA
2008年10月5日 Alpi di Mare (ITA) Busca
2008年10月19日 Greece Athens

<Supermoto of Nations>
12 Oct 2008 Bulgaria Pleven(国対抗のレース)そのうち日本人の組み合わせ出てもらいたい!

で、一つ気付いたんですが、フランスでの世界選手権ないですね。残念。去年は凄い人が来ていたのになぁ。
何か主催者とFIMがもめたのではと思ってしまう今日この頃。日本のMOTO1でもいろんな理由でキャンセル良くありますからね。

さてと、次のレースのホテル、レンタカーも取ったしマシンも準備出来ているし・・・あ!タイヤが無い!16.5インチを使っているので買わなくては。タイヤ、日本よりも更に高いんだよなぁー。ダンロップの16.5インチのレインタイヤよさげ。
日本でも欲しい!まとめて買って帰ろうか・・・。
ミシュランの16.5インチのモタード用のレイン、ドライ両方発売されるんですね。
これは日本で買えるのかな?
排気量がでかければでかいほど、そして重量があるマシンほど16.5インチの効果がわかるのは僕だけが思っている事なのだろうか。他の人でそう思っている人はいないのだろうか?

まあいいや。

やっぱりモタードって楽しい!+日仏の違いコラム長文

2008-04-19 | スーパーモタード
PHOTOS : 21SHOTS
http://21shots.lamayonnaise.com/

やっぱりモタードって楽しい!


<前のKTMのライダー、大きい!>

って、先週末のレースレポートや写真を見ていて、また久々に思った。

moto1を始め、REAL1、OVERALL、もちろんM.A.E.F.もターマック(アスファルト)とダートが混合しているのは
普通の出来事ではなく、ましてやスリックタイヤでダートを走るなんて、普通にアスファルトだけで走っている人や、モトクロスだけしかやっていない人、もちろん町乗りの人から見ても、やっぱりクレイジーCRAZY(KRAZyは雑誌)だと思うわけですよ。
そんなクレイジーな競技が世界中で行われているのも凄いし、そんな遊び・レースにハマっている人も多い。

僕は日本のコースでモタードの練習しているけど、フランスのアスファルトは滑りやすく、日本でグリップに頼った乗り方をしていると、さらに難しく感じる。間違いなく、オフタイヤでモトクロスコースを普通に走れる様になったらすぐにスリックでモトクロスコースを練習する方がフランス(ヨーロッパ系のコース)では成績が上がる。
そんな、日本との違いも楽しい。普段のモトクロスや他のトレーニングが、日本よりもフランスで効果がこんなに出ると思っていなかったので、去年作った課題が克服されて来ているのを考えても、楽しさが倍増する。これはどんな競技でもいえるのだろうけど、モタードはオフとオンの両方が含まれているので、課題が複雑だ。

日本、フランスでの違い、コースのコンディションが違うから乗り方も違うし、他の工具、パーツの選択、色のセンスもだいぶ違う。常にパーツ作りのヒントもあるし、メカニックこうちゃんもかなりの勉強になっているし、楽しいに違いない。


<今回のチームレドゥローは日本人3人のみ+DRZのジェガルドも一緒>

世界選手権も数カ所行った事があるが、基本はフランスもイタリアも一緒だったし、ベルギーはちょっとエンデューロチックだった。日本は小さいサーキットを細々走るのが多いけど、逆に見る観客から見れば見渡せるので、観客を呼ぶのには良いと思うんだけど。日本のコースでは広島TSタカタのレイアウトがかなりフランスのコースに似ていた。路面は日本の方がグリップをするのでその辺は違うけど。コースの規模はもてぎ南、鈴鹿ツインの様な大きさが普通。今回のシュヌビエールは2分ぐらい一周かかった。約2kmでスプロケは14-44で5速入るときがある。最終的に完全ドライで1分34秒まで僕は縮めたけど、トップグループは1分24秒台まで縮んでいた。
こっちの人?チームだけなのかリヤのスプロケはあまり大きくしない傾向だった。47丁使いたいって言ったら、そんなサイズは使わない!なんて言われたし。


<コンクリートの路面が濡れているとすべるすべる。意外とこういう路面こちらでは普通>


<直線200m以上のダートがあり、4速全開。日本ではあり得ないぐらいダートが長い>


それにしてもスーパーモタードって上を目指したら幾らでもまだ上がある競技。

日本のMOTO1もMFJになった事で、保険の問題、国際格式(世界へ繋がる)がクリアしている。
一応だけど、世界と繋がっている競技になったのは凄い事だと思う。
まあ、まだ日本のモタードはいろいろ課題もあり、オールスターズの場合、参加型でライダーの人数が集まるのが先なのか、お客さんを集めるのが先なのか、もう何年も思考錯誤しているけど、空回りが現状。
ライダーから見ると、お客さんが多い所でやりたいだろうし、エントリーフィーはこれ以上上げてほしくはない。
あくまで、全日本なんで、参加型を含めながらやはり見せる部分の強調が必要だろう。
フランスだと、あきらかに参加型の傾向があって、あんまりプロモーションやらなくてもモータースポーツの歴史の違い?で町ぐるみでやってくれる部分もあり、土日は人が集まる。全仏でお客さんは最低最悪で500人で、3000人以上はくだらないとの事。しかも世界に通用するモタードライダーはイタリアの選手とフランスの選手が圧倒的に多いいのでヒーローも多い!

このまま日本で参加型を真似しても、無理。AMAは行った事は無いけどアメリカのプロモーションは凄いと聞くしお客さんの為にいろいろな事をしているようだから、AMAのモタードを知っている人にプロモーションの仕方など聞いた方が良いと思う。
逆に、日本のコースをAMAみたいなコースにしても駄目かな。あまりにもモトクロス傾向の可能性が高いし、今やってもmoto1のライダーの人数は更に減るだけかもしれない(日本の場合けが人が明らかに増えるに違いない)。


<ダートは全部で600mぐらいある。フラットダートとコブ、テーブルトップのみで濡れていても走りやすい>

AMAのモタードは、ジャンプが凄くて僕から見たら更にクレイジーなんだけど、佐合選手なんてすごい事しているのに日本ではあまり評価されていないのが悲しい。今年もAMAにいくのだろうか?


<大きい発電機は主催者が借りて来て全員の電気を供給しているようだ。自分の発電機は使わなかった>

そう、ある程度日本のモタードは世界の基本的なルールなどに乗っ取った状態で、そこから日本のオリジナルティーを出していってほしい。あまりにも日本のオリジナリティーを最初から作っても、世界に繋がらない物が出来る可能性もあるし。
排気量の区別は日本独特だけど、まあこれはしょうがないのかな。フランスだとDRZ400とか450クラス(S1)になってしまうんだけど、これは日本オリジナルで良いと僕は思っている。
日本人の体型や排気量区分、コースの大きさとか考えると、やっぱり日本は450cc以下でS3(moto2)が大大数の基本になるんだろうな。
ロードで言うGP500、GP250、GP125とあったら、GP125が多くなっていたし。

フランスだと250ccクラス(S3-moto2)は年齢制限があったような。去年のレギュレーションでは24歳までだったかな?
この間のシュヌビエールの予選会ではS3(moto2)は行われなかった。たぶん全仏には入っていないでしょう。
この辺の違いはしょうがないですね。体型と気軽さ、コースの大きさがあまりにも違う訳だし、
入門から上級までmoto2はおすすめですよね。さすがに初心者でいきなり450ccだと結構ビックリするでしょうね。

で、今年からモトアヴァンティレーシングで20歳の久保晶選手がmoto2にトライしているんだけど、今年のmoto2は琵琶湖でも伊那でも人数が多い。伊那なんて40台中20台ぐらいが予選落ちしちゃうんですよね。
アンリミ6台?moto1は22台、moto2は40台ぐらい?
実際この台数の順番、日本的なんだと思いますね。moto1も予選落ちが無いぐらいの台数だし。

僕はフランス選手権に出なければ、日本ではmoto2に移っていたかもしれないけど、フランス選手権ではエンジョイしたいので650ccクラス(S2)を選んで、日本でも極力重さやパワーが変わらない様に、moto1に450ccでエントリーしています。
今年からモトクロスも450ccで練習して、重いマシンで体力を付けながら練習したい。
すべてはフランス選手権での上位獲得の為に。
僕は口では(雑誌でも)35歳までに世界選手権に1周遅れででも出て完走したいと言っているけど、それってフランス選手権で15位以内に入っていないと結構非現実的。けど、フランス選手権に出ている以上世界との差が常にわかるのでそれが少しずつ近づいているのがわかるだけでも、凄く楽しい。毎年何かしらか課題が出来て、それの為に取り組んで何かしらかの結果が生まれているので、それが楽しくてハマッてしまう。
他の競技だとあまり気軽さが感じないのだけど、モタードはすごく気軽さがあって、毎年フランスに来てしまうし、日本でもいろんなレース、草レースにも出てしまう.

モタード食わず嫌いの人も乗ってみると、「面白ーい!」なんて言う人多いし、乗り機会が無かった人も多い。
レースやイベントを通して、どんどん乗ってもらいたいし、楽しさを教えて行きたい。



遊びからモタードをしてもかなり上達する事でしょう。(僕がある程度乗れる様になったように。)
今から全日本目指しても、全然間に合います.
モタードをやっていると、他の競技でもかなり役に立つのは実感しているし、特にロードのライダーは
モタードをするのとしないのとではだいぶ結果が変わってくるに違いありません。
実際、僕はロードをやっていました。2年以上ロードバイクのブランクがあったにもかかわらず、
久々に筑波サーキットで乗ったら0.5秒速くなっていて、1分1秒台に入っていました.
しかも結構スライドコントロールや限界でのタイヤの滑り出しがわかりやすくなると思いますね。

何にせよ、ロードもモタードもモトクロスも楽しいっていうことが重要で、僕は細く長くやって行きたいですね。

あ、今日(土曜)はMOTO1オールスターズ伊那サーキットで予選をしていますね。
しんよ:「あ、もしもし、晶?調子どう?」
あきら:「やばいです、明日敗者復活戦です」

久保晶選手、モタードは初めて間もないですが、モトクロスもやっており、バランス感覚はかなりハイレベルなので
期待しています.敗者復活戦で4位以内に入れば決勝へ進出! 楽しいモタードを決勝で体験してもらいたいです。

頑張れアキラ!そして僕も・・・ですね。僕は来週末の26,27日に、サンローランドゥミュールというところで行います.

やっぱりモータースポーツの国とプラスマイレッジ(+MILEAGE)発刊

2008-04-18 | フランス日記
<お知らせ>
インターネットフリーマガジンのプラスマイレッジ(+MILEAGE)002号 4/15発刊されています。是非。
アプリリア・シヴァ、BMWF650GSのインプレ、あります。
他旅のレポートなど凄く忙しい中、発刊しているとは思えないクォリティの高さです。ネットならではの速い情報がいいですね。使い方は慣れれば簡単なので是非ご覧ください。

-----------------------------------------------------------------------

レースもとりあえず終え、体をほぐしに、いつものプールへ。約4ユーロ
春休みなのか、たくさん人がいます。
水深5Mのところの飛び込み台があったので頭から飛び込む練習をしたわけですが、あまりの自分のへたさに笑いが止まりませんでした。携帯電話の様に畳んだ状態で入ってしまったり、背中から落ちてしまったり。飛び込むところの板バネのタイミングがなかなか合わないわけですよ。あと、追加料金を払うと温泉とサウナに入れます。

今週末はルマン24時間オートバイの耐久レースがあります。うちの裏でやっているので晴れれば見に行くかな。

今日はパリまで行って、私の先生でもある、故ガストンライエの家族に久々に会いに行ってきました。今はバイク屋を止め、自転車専門店を家族で行っています。孫のニコラ(12歳?)がフランスの競技で優勝とか。みんな素晴らしいセンスの血が流れている気がしましたね。

で、レッドゥローにも寄って来たのですが、問題発生!やっぱりボスのアレックスはケガが治ってからレースに出たいとの事で、またチームは来ない様です。また日本人三人による、チーム・レッドゥローで乗っ取り完成です。もう2004年2005年と自分達だけでやってきた事があるので、問題はなさそうです。こちらの方が、経験値は上がるので楽しいですね。

さて、琵琶湖のレースのレポートと写真、MARのホームページのところにアップされています。是非。

近々、フランスのレポートもアップします。

それにしても今パリの帰り道ですが、夕方八時の渋滞は辛いです。

再更新 無事S2クラスのレース終了!

2008-04-14 | スーパーモタード
今年からフランス選手権も世界選手権に合わせ、僕が出ているプレステージ650クラスの名前もプレステージS2クラスに変更され、450クラスはS1に。

さて、土日の二日間行った計測予選の結果、日曜はなんと自分が走るS2-Bクラスの走り出した後に急に雨にやられ、みんなスリックタイヤ。 はちゃめちゃな予選でもう一度仕切り直しという放送も流れたが、「やっぱりS2-Bは無し!」なんて急に言われみんなガックリ。その雨が降る直前までのコンディションは良く、練習時昨日よりもタイムが出ていただけに残念。
1周2kmのコースは昨日の時点で僕はアスファルトに浮いたヌルヌルの土にビビリまだ体は動かなく1本目の練習時、2分6秒台。少しずつ慣れて来て、2本目は1分49秒、3本目はだいぶダートも乾き計測予選では1分43秒になった。土曜日の総合結果を見ても、1分40秒ぐらい出さないと予選は通らないレベルだ。ちなみに予選を通るのは46台中20台のみ。落ちた人はS2-Bクラス。

この時のトップグループは最終的に1分31秒台だ。乗り方も走り方もトップグループは全く違うのだ。これはやっぱりコースのコンディションが違うのが大きく、サスのセッティングが違うのもありそうだ。いろんなコースを僕も走って来て自分の乗り方、セッティングが変わるのもわかっている。日本で言う、鈴鹿ツインサーキットの大きさで1周全体に土が出ている状態で、アスファルトの質を下げた感じ。そして600mぐらいはダートである。



さて、日曜の様子だが朝から晴れている。テレビではずっと晴れの予定だったのだが・・・
朝のウォームアップは9時半から走りだし、朝梅雨で少し路面は滑ったが昨日の最後の計測時よりも速いタイムは出ていた。
そして2回目の計測予選、フランス流?のコースイン前にかなり待たされ、空には黒い雲が!
多数のライダー達が主催者に「はやくしろ!雨が降るじゃないか!」と怒りだす。というか怒鳴りだす。
コースインして1周目、雨が本降りに!
僕も「バカー!」とヘルメットの中で叫ぶ。前後スリックでの計測予選は、僕には危険度が高いので2周目にピットイン。
そのまま何台かもピットイン。
しかし、さすがフランスの選手。走る続けるライダーも多く、雨の中走っている。
僕はさっさと自分のテントに戻り、レインタイヤへ変更。けどそのまま計測は終わってしまった。

チームステファンブローのメカニックが「選手みんなで抗議すれば、もしかするともう一回計測出来るかも」と
教えてくれて、一時はお昼過ぎにS2の僕らのクラスだけ計測予選をする予定になったが・・・なんとこれもフランス流、いきなり土壇場でキャンセル。理由は時間がないから。結果的に僕の今日のタイムは全く出せず、昨日のタイムが使われ予選落ち。
まあ、昨日のタイムでも今日のウォームアップのベストタイムでも予選はかすりもしていないんだが・・・(笑
ちなみに予選を通過出来るタイムは1分38秒以内だった。

あーやっぱりプレステージS2クラスに行くのは大変だ!けど確実に自分のレベルが上がっているのは体感している。しかーし周りも上がっている。あたりまえか。

そんな訳で、午後のヒートレースはS2クラスのBというレースを2ヒート(2回)行う.
日本だと、予選落ちの人の為のレースはないが、こっちでは同じお金を払っているのだから同じ分はしれるのは当たり前。
エントリー代だって安くはないし、Bクラスでもレースが出来るだけありがたいし、上位の3~4名は表彰される。日本で言うエリア戦になるのだろう。

簡単なヒートレースの結果ですが、2回とも22台中14番スタートになる。15分間のレース。
1回目は、スタートがうまくいき1周目には9番手。1台抜いて8位でゴール。タイムもあがって、1分37秒台。
しかし、ウォーミングアップラップ(1周目)からマシンの調子が悪く、たまに失速していた。その中でのこの順位だったのでマシンが調子良くなれば上には行ける。
2回目のレースも、スタードがうまくいって何台かパス。体力のトレーニングをしているので、今回実感をする事に。
最後の方の周で体力が落ちて来た前の3台を、まとめて抜くことが出来、前のアプリリアは接戦で最後の最後まで抜くことができなかったが、何と6位でゴール。そのアプリリア、ロード区間は異常に速い。ダートはこっちの方が速いのだが、ラインが一本しかなかったので、とても難しかった。
タイムは1分34秒台。トップグループは33秒台で17秒離されてしまった物の、長丁場での自分のレベルアップを体感出来て日本でのトレーニングが身になっているのを実感した。

本当に今回はいろいろ大変だけど、久々にすごく楽しいレースを出来た。
まだまだプレステージS2クラスの予選通過にはほど遠いが
次の4月27日のリヨンの近くのサンローラン ドゥ ムールのレースで是非プレステージクラスに予選通過をしたい。

んーーーーここの所、アプリリアの後ろばかり見ているような・・・(笑
持っているSXVを売ろうとしているから、それの呪いなのか?

ラン・ラン・ル~~~~~

いよいよフランスで初戦

2008-04-13 | ノーマル日記
意味がまったく分からない、ライダースミーティング。

金曜は夕方五時から始まった車検、やっぱり適当。マフラーの音量規制は94dBだが、プラス2dBまではいいらしい。で、僕のは96dBだったので無事終了。97dBでも通っていたようだが…。
土曜日は午前中の練習走行が午後に移り、午前中はまったりしている。コースは夜降った雨で濡れているので、ダートはぐちゃぐちゃ。けどそのまま午後から走らせるのはやはりフランス。みんなうまくなるのも、当たり前だ!
練習走行はやっぱり難しいかった。一周2.0km、2分もかかってしまった。
最終的に、1分43秒まで縮めたが、トップは1分31秒と、すごく速い。しかし今回、世界戦で走っているようなライダーは少なく、去年のトップ数名はシード権を持っている為、出てこなくても、次のレースでは予選をする必要がない。

因みに、今日はたぶん予選を落としているはず。明日に答えがわかるはず。

ではみなさん、明日に!
パ、トンベ(転ぶな!の意)