5月11日はクシタニ主催の筑波サーキット2000の走行会がありました。
20分を3本走れる走行会。昼食、保険代込みで16,000円。
筑波のライセンスも持っていない僕は、去年のB.O.T.T.(バトルオブザツイン)以来、1年2ヶ月ぶりにロードバイクで筑波を走れる。その前はさらに2年間乗っていない。マシンはドゥカティ996RSにスリックを履いたものだ。
今回は、かなり楽しみにしていて、3日前にはドゥカティのチームで有名な「チームファンデーション」で簡単なメンテナンスを完璧にしていただいた。タイヤも代表のナゴヤさんのお古を譲っていただいた。
さあ、完璧だ!
朝、筑波に向かう最中はバイバリ晴れていたのだが・・・着いたと同時に大雨。おぃ!
誰だ!?雨男は!と人を疑いながら止むのを待つ。
しかし、雨は止まない。
バイクが汚れるのがいやなのと、DUCATIで転ぶのが怖いので今回はレインタイヤも持って来ていない。
しかもスリックで雨の中を走るのは自殺行為だ。
雨だと分かっていれば、モタードを持って来たのにと後悔するありさま。なんで朝だけ晴れているんだ!?
何も出来ないまま時間が過ぎ、車の中で子供の様にぐずりだす俺。
1本目のレーサークラスの走行枠(Dクラス)が終わってしまった。
もう耐えられない。車の中で半泣き状態。 モタードで来てれば・・・。
そう、僕はmotoGPも世界選手権のモタードも観ない。
人になんて言われようと、人が走っているのを見て勉強する気にはならない。
自分が走らないと気が済まない根っからのライダーだ。
だから、サーキットで人の走りはほとんど観ない。実際外から見ても良くわからない。
後ろから付いて行ってやっと人の走りを見る楽しさが出てくるのだ。
そんなわけで、今、車の中でふて寝をしている自分にイライラする。バイクに乗れないで今日の走行会が終わったら、明日首都高でも走りに行こうかとまじめに考える。
2本目のレーサークラスの40分前ぐらいには雨が止んだ。しかし、路面は濡れている。まだスリックで走るには危険すぎる。
そう、どうやらモタードをやっている人はスリップに対して簡単に走れると思っているらしく、
いろんな人に何度も「ドゥカティでウエットの中、豪快にドリフト決めて走ってくださいよ!」とか
「佐野さんだったらスリックでもこのぐらいの路面簡単じゃないんですか!?」
おいおい・・・
それはモタードをやっていても、濡れた路面でスリックで滑るのと、砂の上でスリックで走るのとでは全く滑り方が違うのを、モタードをやっていない人に伝えたい。
濡れた路面でのスリックで豪快に走るのは、私には無理ですから!!
太陽はいっこうに出ないし風もない。4輪が30分走ってくれれば、あっという間に路面は乾くのに・・・
自分の走行枠の1本前(Cクラス)の時に路面を見に行ったら所々、乾いているところがあった。
Dクラスの準備をして待機してくださいと放送が入る。
もう、走らずにいられないので、もう転んだら転んだという気持ちで用意を始める。
「事を起こさず後悔するよりは、事を起こして後悔する方が懸命だ!」 これは自分の3番目の座右の銘。 ナンノコッチャ
あっ 2番目の座右の銘は「有言実行」
1番目は「おかわり自由」です。
さあ、いよいよスタート。
エンジンスタート方式は、セルスタータではない。別に用意したエンジンスタータで後輪を回して、エンジンをかける。
ひさびさに「ドドドドドド」というドゥカティサウンドがよみがえる。
クシタニのロード用ツナギも3年ぶりに復活。モトアヴァンティカラーの黒金仕様だ。
やはりこのオレンジ色のドゥカティーのレーサーは目立つ為、みんな見ている。
下手な走りは出来ない。けど、スリックでウェット路面は悲しすぎる。気をつけて走りながら飛ばせるところは飛ばして今までのストレスを発散だ!
1年以上乗っていなくても、すぐに体が思い出す。勝手にブレーキングポイント手が動く。
モタードに比べれば、この筑波での200km/h以上なんて体感的に全然スピード感がない。
コーナリングもモタードに比べると、ラクチンで何もハンドルに入力しなくても勝手に曲がって行ってくれる。
これはすごい。ハーフウエットでも5秒台が出てまあまあの感じ。
しかもヒザを擦るのも久々で、新鮮な気分になる。
走行が終わっても、何で疲れているかというと、ブレーキング時に腕に力がかかるので少し腕が張るのと、加速のGで体が後ろに持って行かれない様に、腕とお尻で支えるのとで疲れた。それから、楽しくてコーナリングごとに叫んでいて喉が痛買ったぐらいかな。
モタードで、かなりのトレーニングになっているのを再認識する。はっきりいってロードは楽でした。
久々にロードのレースも出てみたいなぁ。走行後、少しそう思った。
ケータリングで来ていたところのスパゲティを食べ、いよいよ最後の3本目の走行枠だ。
ほとんどラインは乾いているようだ。これならもっと楽しめそうだ。
走って確認すると、さっきまで濡れていた1コーナーも所々乾いていて、たいした事がなさそうだ。
最初は3秒台を連発。2秒台に入り最後は2秒5。
この路面でもっとタイムを出そうという気持ちにはならなかったが、次、晴れた日にこればもっとタイムが簡単に出てくるだろう。
前回2年間ドゥカティに乗らずに、モタードを2年間やっていただけで、ドゥカティの自己ベストを0.5秒縮めた事がある。
やはりモタードの限界の練習とスライドの練習は役に立っている様だ。
近々、筑波のロードレースで復活する日があるかもしれない。
最後に言っておきますが、私のマシンは乗る人が乗れば56,57秒台は出ると言われています.
なので、そんなに私は速くないのであしからず。マシンと整備している人がいいのです。
早く59秒台に入れたい。