プチ早期退職者の資産運用+αブログ

本日の盆栽投資3鉢(有沢製作所、山梨中央銀行、ハリマ化成G)

 本日は急落の値動きを見ながら、有沢製作所、山梨中央銀行、ハリマ化成Gを100株ずつ買った


私は盆栽投資家です

 まずは盆栽投資の説明をしたい。値上がりしそうな高級な盆栽を投資用に買う話ではない。多くの銘柄を少額で買い、長く愛でるように投資するやり方のことだ。短期で集中投資して大きく儲けたい人から見れば、色んな銘柄に投資するのは投資すべき銘柄を絞り切れないためで、長く愛でてしまうのは間違った銘柄に投資して損切りもできずに塩漬けにしているからだということで、ネガティブな捉え方をされるだろう。

 しかし、私は盆栽投資という言葉の響きが好きだ。いいと思った銘柄を買って、配当をもらいながら、じっくり成長するのを待つ。少額/分散/長期投資とほぼ同じ意味だと捉えている私の株式投資のやり方は以前の記事にも書いたが、それと合っている。そもそも自分がいいと思った銘柄が思った通りに上がるとは限らないので、分散投資は基本だろう。資金も限られているので必然的に少額になる。上げている銘柄に飛びつくのでなければ、すぐに上がるはずもないので、やはり投資期間は長くなる。いい銘柄なら、ずっと持ち続けるということも当然あリ得る。

 私は園芸が好きだし、シニアなので、最近は自分のことを盆栽投資家と名乗りたいと思っている。誰からもきかれることはないが。


リフレトレードは終了?

 リフレトレードとは、金融緩和や財政出動などのリフレ政策の効果に期待して、リフレで利益が出る景気敏感株の買いや長期債の売りなどを行うことだ。米国の長期金利が上昇に転じたりする度にリフレトレードは終了かとニュースになってきた。

 先週、6月15~16日にFRBは連邦公開市場委員会(FOMC) を開催し、会合後に発表された見通しでは、利上げ開始時期の予想が従来の2024年以降から2023年に前倒しされた。それを受けて、米長期金利上は昇し、株式市場が下げてきた。6月18日には追い打ちをかけるようにセントルイス連銀のブラード総裁が「2022年終盤の開始を予測している」とのタカ派発言を行った。それを受けて米国株式市場はさらに急落した。


 景気が回復して金利が上昇するなら株式市場には本来プラスなので、このまま下げ続けるかは分からない。おまけに2022年終盤でも1年半も先だ。しかし、米国株式は指標的に買われ過ぎと言われてきたので、調整するきっかけとしとは丁度よかったのだろう。


本日の急落を想定して小口投資

 日本の株式市場は金曜日(6月18日)も下げていたが、米国でNYダウが500ドル以上下げていたので、本日(6月21日)日本の株式市場が下げるのは確実だった。どういう値動きをしてどれだけ下げるかは分からないけど。私は出たばかりの四季報の情報を独自の銘柄管理用の表に転記する作業をしながら、月曜に買う銘柄の候補を考えていた。先日、岡本工作機械製作所を売却したりしていて口座に資金はあった。

 私は、普段の投資では30万円を1ロットとして、3回ぐらい難平買いするつもりで投資するのを基本にしている。あまり小口だと管理すべき売買が増えるし、1回の損益も小さくなるからだが、投資対象銘柄の株価や余裕資金の状況等でそうできない場合も多い。ただ、今回は、相場全体が下げるのが分かっていたので、小口で買うことにして幾つかの候補銘柄の値動きを見ながら注文を出した。結果、表記の3銘柄が買えた訳だ。

 以下、各銘柄の簡単な紹介と私のこれまで売買状況について説明する。


有沢製作所

 電子機器のプリント基板向け電子材料が主力の会社で、本社は新潟にある。この銘柄には2005年から断続的に投資しているが、累計では34万円ほどの損失となっている。この銘柄を知ったきっかけは当時会社で毎号目を通していた日経ビジネスがページを割いてこの会社を優良な会社として紹介していたからだ。内容はもう忘れたが、いい会社だという印象は強く残った。

 高値から大きく下げてきた2005年10月に2,300円から買い始め、2006年、2007年にも追加投資したが、長期低迷につかまってしまった。その後、節税売、買戻し、利食いを行いながら現在に至っている。今から見ればまだかなり高い時期に買っているので、損失が大きくなった。細かな売買は書かないが、保有していなかった時期もある。見切ってしまうような銘柄ではないし、この銘柄での損はこの銘柄で取り返したいという無意味な思いが捨てきれないので、時々思い出したように投資している。今の指標や業績見通しなら、1,000円以下では買でいいかなと思っている。
 本日は865円で100株買った。

 有沢製作所の月足チャート(2005年1月~本日)



山梨中央銀行

 名前の通り、山梨県地盤の地銀だ。低すぎるPBRと地銀再編の動きに期待して買ってる銘柄だ(以前、低PBR銘柄はディフェンシブ? という記事の中に詳しく書いた)。

 本日、タイミングよく、東洋経済に地銀の最新決算ランキングに関るする記事が出ていた。その記事の中で、山梨中央銀行は方銀行総合ワーストランキングで53位だった。本業利益が結構な赤字だったのは目に付いた(-2,091百万円で本業利益ワースト8位)。しかし、それでも地銀株の中での相対的評価がちょっと低すぎるのではと思った。


 この銘柄は、コロナショックで急落していた昨年2月下旬と3月中旬に少し買ってみた。買った理由は上述の通り、低すぎるPBRと地銀再編の動きに期待した訳だが、 その期待に沿った動きにはなっていない(追記で補足)。しかし、コロナショックからの回復で今年3月には1,000円に到達したので記念に100株だけ売った。その後、あえなく反落してきたので、買い戻し、買い増しとなっている。
 本日は790円で100株買った。

 山梨中央銀行の週足チャート(2018年7月~本日)


ハリマ化成G

 はんだの添加物にもなるロジン(松やに)のトップメーカで、米国にも子会社があってグローバル展開している。はんだは電子部品をプリント基板に取り付ける際に必要な材料だ。私は子供の頃にラジオ等を作るのを趣味にしていた時期もあり、はんだごてとともにはんだには馴染みがある。

 この会社は、以下の記事の中で機能性金属材料関連の技術割安銘柄の第2位にもなっていた。技術割安銘柄というのは私の好みに合う分類だ。


 私もこの記事がきっかけで、この銘柄への投資を考えた。指標的にもチャート的にもよさそうだったので、まず4月に950円で300株買った。その後、少し買い増した
 本日は886円で100株買った。

 ハリマ化成Gの週足チャート(2018年7月~本日)



 上記3銘柄は中長期で割安圏にあると思っているし、PBRは0.7倍以下で、予想配当利回りも4%を超えている。有沢製作所とハリマ化成Gの予想PERは15倍を超えているが、四季報を信じるならぱ22年3月期から23年3月期にかけては予想1株益が2割以上増えるので期待できる。逆に山梨中央銀行はほぼ横ばいの見込みとなっている。

 これらの銘柄がいつ上がるか、そもそも上がるかどうかも分からないが、配当が下がらないことを期待しつつ、配当をもらいながら気長に待つつもりだ。急な値動きがあれば、原因を確認して対処はするつもりでいるけど。


 本文はこれで終わりです。以下は山梨中央銀行や地銀再編に関わるニュースのメモ代わりなので、特に興味がある方以外は、読み飛ばして下さい。


山梨中央銀行や地銀再編に関するニュース等

 2020年6月20日、SBIが地方銀行などが連携して立ち上げる地域支援の新会社に、地銀最大手の横浜銀行を傘下に持つコンコルディアFGが合流するというニュースがあった。SBIは弱い地銀をまとめあげていくのかと思っていたら、最大手とも組んで想定外だった。山梨中央銀行は出てこなかった。



 2020年10月28日、山梨中央銀行と静岡銀行が提携するというニュースがあった。静岡銀行は優良地銀として有名だし、マネックスGの大株主でもある。ただ、このニュースに株価は特に反応しなかった。



 2021年5月20日、コロナ禍で地銀の融資が膨らんでいるというニュースがあった。自治体が利子補給する制度もあって積み上がったが、倒産予備軍への備えはメガバンクに比べ見劣りするということだ。地元の会社を支えるのが地銀の役割であるが、コロナ禍が長引いて苦しい会社は増えたはずなので、地銀自身も苦しいところだ。



 地銀株は今年3月に高値を付けていたが、その後反落して低迷している。一方メガバンクは5月に入ってから持ち直してきた。業務内容に違いがあるので、銀行株でも必ずしも同じような動きをしないのは仕方ない。上のニュースで懸念されていたように、地元企業の業績悪化が地銀にも及んでくると思われているのかもしれない。

 2021年6月5日、生命保険大手が保有する地方銀行株の削減に乗り出すというニュースが流れた。既に売り始めていて低迷していたのではないだろうが、今後とも上値は重いだろうなと思った。



  2021年6月7日、朝のNHKのニュースで山梨中央銀行と静銀の提携の舞台裏を紹介していた。静銀の証券子会社が山梨中央銀行の支店に店舗を開き、顧客から証券関連手数料を得て収益基盤を拡大するという取り組みだった。しかし、それを見て、 地銀の方も顧客の方も株や投信に不得手そうで、双方に不幸な結果になりそうな気がした。地銀としての本業での方で頑張ってほしいものだ。



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「株式投資」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事