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低PBR銘柄はディフェンシブ?

 PBR(株価純資産倍率)は、株価の割安性を図る最も基本的な指標の一つであり、株式投資をする人で知らない人はまずいないだろう。最近は株式相場が低迷しているのでPBR1倍割れの銘柄も増えている。含み益を考慮した実質PBRで見るとさらに低い銘柄もある。毎期赤字を垂れ流して純資産が減っていくのでなければ、PBRや実質PBRが低い銘柄は、株価が下支えされて下がりにくくなる。ただ、最近のような暴落状況だと下支えできなくなってしまうが、資産が小さい銘柄よりはましだ。


 低PBR銘柄ランキング

 日経新聞の電子版で最新の実績PBR低位ランキングを無料で見ることができる。

 ランキングをぱっと見ると、今後の展望がほとんどない地銀の数が圧倒的に多い。0.1倍台がごろごろしている。CLO(ローン担保証券)等の債券/債務バブルの崩壊に弱い金融商品を多く抱えている危うい地銀もあるが、そういうのは控えめで地道に地域の企業への融資に努めている地銀もある。SBIホールディングスが第4のメガバンク構想で地銀再編を進めようとしているが、その流れ中で少し弱めの地銀が見直される機会があるかもしれない。

 業績もそこそこで、配当利回りのよい地銀もあるので、気長に仕込んでおく手はある。私は、下げていく山梨中央銀行を今年2月下旬と3月中旬に少し買ってみた。持っている唯一の地銀株で、昨日の時点での低PBRランキングの順位は2位の弱めの地銀だ。ただ、山梨県にはしっかり根付いているようで、そこまで評価の低い地銀でもないと思うのだが。

 ちなみに、昨年6月の少し古い情報になるが、週刊エコノミストに地銀の収益力のランキングの記事があり、それで見ると山梨中央銀行は104行中62位になっている。


 
 あと、低PBRランキングで以前は目につかなかったが、業績悪化がひどく、株価も下げ続けた鉄鋼(高炉)株が入ってきていた。四季報でも毎号利益予想が半分になっていった挙句に赤字転落見込み、高炉休止や一時帰休を実施だから仕方ないところだ。復活の道はかなり険しそうだ。日本製鉄は長年持っているが、ここまで下げて来るとは思わなかった。10株併合前で見れば、とうに100円割れの水準になっている。


低実質PBRランキング

 昨年8月で少し古いが、四季報オンラインには、含み益を考慮した実質PBRランキング100という記事がある。有料記事だが、その時点のベスト3の銘柄名だけは分かる。駒井ハルテック、ニッピ、アサガミだ。老舗の土地持ち企業がずらりと入ってくる。

 有料記事の一部をコピペして見せているブログ記事もあった。


 昨年の夏ごろからユニゾホールディングスで敵対的買収騒動が続いたが、実質PBRが低いから狙われた。低実質PBR銘柄やハゲタカブーム復活について書いた興味深い記事もあった。



日経平均やTOPIXのPBRと下値めど

 株式相場が暴落してくると、相場の下値めどして日経平均やTOPIXのPBRが使われる時がある。普通は大きく下げてもPBR1倍辺りが下値めどで、リーマンショクの時の大底でも0.8倍だったとかいう説明で参照される。例えば、今年3月6日の以下の記事が一例で、記事の中にはTOPIXのPBR推移グラフもある。


 記事の中に出てくるTOPIXのPBR1倍は1,390ポイント、日経平均は20,910円だ。それぞれ0.8を掛けると、1,112ポイント、16,728円となる。TOPIXの年初来安値は3月17日の1,199ポイント、日経平均は3月19日の16,358円なので今回も下値めどとして機能したようにみ見える。チャート分析と同じで、意識している人が多いとそうなるということだろう。

 日経平均PBRチャートも見つかったので貼っておく。下値めどとして機能したことがよく分かる。

 出典 投資の森 https://nikkeiyosoku.com/nikkeipbr/




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