5月23日は現在までの受賞者です。
ザハロワ&ツィスカリーゼ :シェヘラザードより
ウリヤナ・ロパートキナ-マリインスキー
イワノフ・コズロイムと「二つの声」
ロラン・イレール、マニュエル・ルグリーパリ・オペラ座
さすらう若者の歌
マリア・アバショワ、ユーリ・スメカロフ
Who's Who
アニエス・ルテステュ、エルヴェ・モローパリ・オペラ座
ジゼルより
ツィスカリーゼ
マリンスキーのエカテリーナ・コンダウーロワとIn the middle Somewhat Elevated
マチュー・ガニオ
イザベル・シアラヴォラと椿姫
ディ・バン
Nanaさん
色々コメントありがとうございました。
聞けば聞くほど残念です。。。
ザハロワと日本で「シェヘラザード」踊ってたルジマートフさんについて。皆様すでにご存知かと思いますがレニ国芸術監督に就任と光蘭社HPに出ていて、ダンサーとしての活動に影響が出ないかビミョ~な気持ちです。岩田さんとの「阿修羅」、ちょっと気になってたので。
ザハロワの「シェヘラザード」(withルジ、タランダ)は、王の後宮に囲われた寵姫の孤独、誇り、倦怠を感じさせて従来のゾベイダ像と違い、官能性は後退し理知的な形象でした。もっとも友人は背中のそりしか見えなかったらしいので、まだ観客の多くに伝わる表現には至ってなかったのでしょうが、役をここまで考えられるのは今のバレエシーンでは貴重です。踊りだけで見る人向けには、ルジとザハロワは比較的きっちりこの踊りを踊ってると思います。もっと荒い踊りで表現が面白い人もいました。
ザハロワが日本で「ライモンダ」を初演した折、「愛する人は唯一人、私は迷ったりしない!」という彼女の気持ちがよく伝わり、ザハロワにというより、年頃の女性の普遍的な心情に感動したのですが。一転して王の数多い愛人の一人に過ぎない王妃ゾベイダ役では、そんな立場に甘んじていられない若く美しい女性の、満たされない想いが良く伝わりました。王を愛してなく金の奴隷を愛するというより、王が自分にも他のハレムの女性にも愛を与えるのが気に入らないみたいで面白かったです。「ライモンダ」「シェヘラザード」を通じお互いに唯一人の人として愛し合いたい、という考えがザハロワ自身にはあるのかしらと興味深く見ました。
シェヘラザードでは、ルジとのからみより浮気がバレて絶体絶命のはずの時タランダに身体をすりすりして、「ゴメンなさいあなた~」というような甘えポーズをしていた時、男を手玉にとる綺麗な娘の媚に苦笑しました。普通許されない場面でも、あのザハロワだとタランダ扮する王なら許してしまいそうで。ザハロワは根はフェミニンなものをかなり持ってるように見えます。それが発揮される男性性のある相手の方が、本当は相性がいいと思っています。ただスターである以上は今後若手とのコンビが多くなりそうで、それだと「冷たい」「演技がまあまあ」と言われても仕方ないかなと。相手役の問題もあると思うんですが。
寄せ集めのガラものはあまり好きではないと言いつつ、スターでない人中心の「ボリショイ&マリインスキー合同公演」一部キャスト発表になり楽しみにしていたりします。
ところでマチューの椿姫って、相手のシオラヴォラは年上の彼女と聞いたことがありますが。いい演技になること請け合いですね。イレールは以前、「ヌレエフ・ガラ」を見落とし好評で悔しい思いをしました。公演はふたを開けて見ないとわからないから、いい公演に行きたいと思うとブッキングが多いと難しいですね。皆様またなにか面白い話題あったらご投稿下さい。
ローラン・イレールも引退前にルグリと一緒に踊るのは貴重です。
マチューの椿姫は良かったようなので、行かれる方は、満足できる舞台になることでしょう。
「In the middle・・」はよく踊られますが、ダンサーにとっては挑みたい作品なのでしょうね。
ツィスカリーゼだと凄い気迫がありそうです