■マーケット
英ジェンダー問題とは?
英国の報道番組などで女性キャスターと男性キャスターの座る位置である騒動が起きています。英国報道番組では、男性が左、女性が右に座るのが通常で、これが女性差別になるのではないかと問題になっています。英語は左から右に読むので、視聴者の目線はまず左に行くことから、業界では左の席により経験のあるキャスターが座るとされているのですが、実際には左の席はほとんど男性が占めているのが実情です。先週、BBCのベテラン女性キャスターが自分より経験の浅い男性キャスターが左に座っていることに不満を述べ、席の交代を求めたと報じられました。交代は認められなかったのですが、その後、BBCの別の番組や他局のニュースでは男女の席が変わるなどちょっとした騒動になりました。
中継担当:ロンドン支局 豊島晋作記者
■クレディ・スイス証券チーフ・マーケット・ストラテジスト/市川眞一氏
・縁故採用
--売り手市場と言いましても入りたい会社に採用されるというのは大変なことですけれども、企業側も今人材の確保に苦戦しているようですね。
大きな理由は2つあります。1つはリーマンショック以降、5年間くらい採用を相当絞り込んだんです。それともともと日本は生産人口(労働人口)が年率1%位減っていますので、その2つの事情があります。ただもう一つ大きな事情があって、それは日本全体の労働生産性の低さです。OECDで統計が取れる34か国の中で日本の労働生産性は21番目で4位のアメリカと比べると62.2%、約3分の2くらいです。日本の場合、大企業を中心にかなりの人材を抱え込んでしまっていて、その人材が活性化していないためにミスマッチが生じていると思います。
--流動化と言ってもうまく人が再び仕事につける場がちゃんと用意されているのか。
労働力流動化は制度設計の面でも、たとえは非正規を原則として禁止する一方で整理解雇について法制化するとかいった制度の整備、それから働く側も企業側も意識を変えていく必要があると思います。
・九州産、輸出
「天の時は地の利に如かず地の利は人の和に如かず」
(《「孟子」公孫丑から》天の与える好機も土地の有利な条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和合には及ばない。)
これは天地人で日本では直江兼続だと思われているんですが、実は孟子の言葉なんです。地の利のことが小田さんの話にも出てきましたが、地域経済の活性化には地の利というのは非常に重要です。東京-福岡間は880kmですが、福岡-上海は900kmで、東京と上海のちょうど中間に福岡があります。九州全体でみるとGDPは日本全体の8.7%ですが、農業生産額は20.2%で、経済規模に比べて農業生産額が非常に大きいです。さらに1農業形態の農業生産額が全国平均は502万円ですが、九州は690万円ということでかなり競争力のある農業をしているんです。地の利と日本食ブーム(天の時)、そして人の和を活用してアジアの食糧基地になるという大きな野望にどんどんチャレンジしてもらいたいと思います。
消費者目線のものづくり必要!?
--今日は福岡の新しい青果市場からお伝えしましたが、日本で各地が活性化するヒントは?
難しいですが、自分の地域の地の利をよく把握することだと思います。
--地方創成というとき結構決まりきった文言が並ぶことが多いです。
全国で横並びの同じことをやるのではなくて、地域の特性に合わせることだと思います。それから日本はモノづくりの国と言われてきましたが、モノづくりだけではもうなかなか新興国に勝てなくなる。そういう意味ではモノづくりとソフトを融合させることだと思います。今日出てきた日本郵船のコンテナの話はまさにそうだと思います。おもてなし、相手の立場に立って課題可決をどうすべきかということで地の利を生かしていく。
■ニュース特集
列島縦断!ニッポン興隆 “絶品野菜”を世界へ!3月21日
福岡県糸島市の「伊都菜彩」は、全国のJA直売所で売上トップを誇る。生産者に対して売上などの情報を逐一メールで連絡することで、収穫したての商品が店頭に並ぶ。商品には生産者の個人名も記載され、客はそれを見て「指名買い」する。人気の産直所だが、生産者には、海外輸出を見据える若者の声も。
九州の農産品輸出を手掛ける九州経済連合会農林水産部の小田保部長は、アジアに近い利点を生かし、九州をアジアの食糧供給基地にしたいと語る。福岡市に新たに誕生した青果市場には、九州各地から農産品が集まり、香港へ輸出されている。およそ360億円をかけてこれまで市内3か所に分かれていた市場を統合し先月2月に完成したばかりの新市場です。目と鼻の先に博多港があり、野菜やフルーツを簡単に港に運び込むことができる。日本郵船が開発した鮮度を保つ最新式のコンテナは、室内の酸素濃度を下げることで野菜や果物の鮮度を保つ仕組みになっている。さらに空輸に比べてコストを10分の1に抑えた海上輸送の活用によって、鮮度と価格で競争力を高める。実際、鮮度は落ちず海上輸送は空輸に比べて半額で販売が可能になっている商品も。九州産は、取り扱うスーパーで客からも好評で売上も上々。今後は香港のスーパー16店舗で販売する予定だ。
《九州経済連合会農林水産部/小田保部長》
「今まで九州はアジアに近いと言いながら地の利を生かせていなかった。この市場をアジアの供給基地にしたいし博多港からどんどん輸出を進めていきたい。」
--実際に香港への輸出をスタートさせてみて、見えてきた課題はありますか。
「甘王や甘藷はもう既になじみがあって店頭に並べれば売れていきますが、例えばピーマンやキュウリ等なじみが薄い商品は食べ方やレシピを伝えながら販売していかないとなかなか売り上げが伸びていかない。」
--まずは香港ということですが、この先さらなる海外展開を計画していますか。
「デイリーファーム社はシンガポール、台湾、マレーシア等に店舗を持っていますので、当面はシンガポールには百数十店の店舗をもっておりTPP加盟国というのもありシンガポールを攻めていきたいと思ています。」
--そうした時、九州のライバルはどこですか。
「実際香港で販売していて売り場の隣に韓国のいちごを売っています。当面のライバルは韓国です。香港に貨物が到着した時も隣に韓国の40フィートコンテナに柿がいっぱい積まれていた。ぜひ九州産でそういう状況をつくりたい。」
取材先
・九州経済連合会
・JA宮崎経済連 香港事務所
・The Dairy Farm Company, Limited
全日空のミャンマー新戦略
アウン・サン・スー・チー氏率いる、ミャンマーの与党、国民民主連盟(NLD)による新政権が今月末に発足します。軍事政権から移行し、今後、大きな成長が見込まれるミャンマー。
ミャンマー最大の都市ヤンゴン。町で目に付くのが外国人観光客の姿。外国人観光客は2014年は過去最高の350万人に達しました。その空の玄関口がヤンゴン空港です。ANAは成田-ヤンゴン線、搭乗率は65%ですが日本からの唯一の直行便として毎日一便運航しています。しかし空港オペレーションを見てみると、職員が客の荷物を粗雑に扱ったり事故が頻発していたりと人材育成が急務の課題となっていました。そこで白羽の矢が立ったのがANAで、去年11月から日本・ミャンマー航空人財育成プログラムにより、ヤンゴン空港の職員15人を研修生として受け入れ3年間、グランドハンドリング業務を指導する。グランドハンドリングとは、航空機の誘導や給油、手荷物・貨物の積み下ろしなど航空機の運航に欠かせない重要な仕事です。研修費用は全てANAの負担で、職員たちには給料も支払っています。こうした全面的な支援の狙いは、将来の「路線拡大」にあるとみられています。
ANAの国際線定期便旅客数は2010年度481万人から2014年度の719万人と急増しています。しかし今後はライバルのJALが動きだします。現在JALは新規路線の開設など国土交通省の監視の下で制限されていますが2017年に会場の予定で、競争が激化すると見られています。海外の航空局との関係を深めていくことがJALや他の海外の航空会社との競争を勝ち抜くための布石なるといいます。
《全日空/篠辺修社長》
「今はANAしか飛んでいないが、ミャンマーの人口は5000万人以上あるから、間違いなくもっと流動が多くなる。その時に大型化や便数などいろいろ考える時代が必ず来る。受け入れ側のミャンマーとしてもANAに対していい印象になるに違いない。」
ANAは、こうした先手を打つことで、ライバルJALなどに対抗していく考えです。ミャンマー政府は日本のノウハウを学ぶことでヤンゴン空港を改善したい考えです。
《ミャンマー航空局/ミル。ルイン局長》
「正直、ミャンマーの航空産業はクオリティーが高いとは言えません。今一番必要なのがインフラ整備とそれにもまして人財育成なのです。」
取材先
・全日空
・ミャンマー航空局
・全日空研修生
--このミャンマー人の研修は2018年まで3年間かけて行われる予定ですが、その費用は全て全日空もちだということです。支援と言っても相当な額になりますが、15人の研修生はミャンマーの空港の幹部候補生ばかりで、全日空の最大の狙いは将来の路線拡大にあると見られています。
■ニュース
人手不足時代 採用は“コネ”頼み?
都内で開かれた企業の合同説明会、いまや新卒採用は空前の売り手市場で中途採用に活路を求める企業もでています。しかし専門家は中途採用でも人材確保は難しいといいます。中途の人材活用に苦労しているのがベンチャー企業「もしも」です。転職情報サイトには、ここ1年で思うように応募が来なくなったといいます。そこで求人情報を書いたカードを社員に配布し、知り合いに声をかけてもらう取り組みを始めます。社員の「縁故」で人材を獲得を狙い、採用が決まれば紹介した社員には報酬30万円が支給します。すでに縁故採用で人材を獲得している企業がITベンチャーのメルカリ。「採用会食」という取り組みで、社員が入社してもらいたい知り合いを食事に誘う仕組みを作っています。食事をしながらメルカリへの転職を促すのが狙いです。メルカリの小泉取締役は「縁故採用は企業の競争力を生む採用手法」だと語ります。
東京で桜開花
気象庁は、きょう東京でも桜が開花したと発表しました。例年より5日去年より2日早く、関東から西の地域でも続々と開花する見込みです。上野公園でも早速お花見を楽しむ人々の姿がありました。東京では今月末に満開を迎えるということです。
北朝鮮が飛翔体を発射、今月4度目
北朝鮮がまた日本海に向けて短距離ミサイルと見られる飛翔体を発射しました。今月に入り4度目となります。韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮は日本時間21日午後3時過ぎから4時過ぎにかけて日本海に向けて飛翔体を5発発射したということです。飛翔体は北朝鮮東部の咸興付近から発射され、飛距離がおよそ200kmの「短距離ミサイル」もしくは「ロケット弾」と見られています。韓国では今月7日から過去最大規模の米韓合同軍事演習が行われており、それに反発する北朝鮮の挑発と見られています。北朝鮮は18日に中距離ミサイル2発を発射しています。これに対してアメリカと韓国は北朝鮮の制裁について協議を行い、国連安保理の制裁決議に加え米韓などの独自制裁で制裁効果を高めることを確認しました。
88年ぶり 米オバマ大統領 キューバ訪問
社会主義国のキューバを訪れたアメリカのオバマ大統領は20日、「歴史的な訪問であり、キューバの人々に会える歴史的な機会だ」と述べ、今回の訪問をきっかけに両国の人的交流や経済交流の拡大を目指す考えを強調しました。アメリカは去年7月、半世紀ぶりに国交を回復し、ハバナ市内にはオバマ大統領を歓迎するポスターが貼られるなど、友好ムードが広がっています。一方で、ハバナの郊外では、キューバ政府による人権の抑圧に抗議するデモが発生し、およそ50人が逮捕されました。オバマ大統領は21日、ラウル・カストロ国家評議会議長と会談する予定で、こうしたキューバの状況の改善を求める方針です。
鴻海 シャープへ出資減額を打診
台湾の鴻海精密工業が、経営再建中のシャープを支援するための出資額を当初の4,890億円から1,000億円程度減らすことを受け入れるようシャープに対して要求していることが分かりました。関係者によりますと、鴻海は、第三者割当増資の価格を1株118円から引き下げる意向を示しているということです。鴻海が、シャープの、将来、負債となる可能性がある財務上のリスクや今年度の業績を不安視しているためです。
ロッテ 「イースター」を根付かせろ!
菓子メーカーのロッテは、27日に控えた、春の訪れを祝うイースターを盛り上げようとある勉強会を開きました。菓子の前に集まったのは、子供ではなく、お父さんたち、16人です。「イースター」についての基礎知識や飾りつけを学びました。欧米では一般的なイースターですが、日本ではあまり浸透していません。ロッテは、「イースター」の認知度を高めることで「バレンタイン」や、「ハロウィーン」などに続く売上アップのイベントに育てたい考えです。
■【THE行列】“まとめ買い”されるパン屋
福岡市の住宅街にある「ベーカリー・パンストック」は地元で愛される行列の出来る店。一番人気は名物・辛子明太子を使った「めんたいフランス」。驚くことに客の多くが焼きたてのこのパンを“まとめ買い”していく。冷凍しても、温めなおすとまるで焼きたてのような味がするという。冷凍しても美味しいパンの秘密はこだわりの製法。通常のパンよりも水を4割以上多く使い、通常の10倍の時間をかけて、ゆっくり発酵させている。毎日店に来てもらう必要は無い。そんな逆転の発想で、忙しくなかなか焼き立てのパンが買えない客にも親しまれるベーカリーには、行列が絶えずできている。
取材先 パンストック
■【トレたま】ボタン型スピーカー
【商品名】 ペチャット
【商品の特徴】スマートフォンをつかってぬいぐるみをしゃべっているようにみせるボタン型コミュニケーションツール
【企業名】 博報堂
【住所】 東京都港区赤坂5-3-1
【価格】 未定
【発売日】 今年中の商品化を目指す
【トレたまキャスター】大澤亜季子
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