南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
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クビアカトラカミキリ

2021-06-15 21:58:13 | カミキリムシ

南大沢は、開発され始めてかれこれ50年近くになり、最初の入居者はかなり高齢化になるが、街路樹などもかなり高齢化のものが出てきた。

もっとも、尾根緑道(戦車道路)はそれ以前からあったので、ここの桜は超高齢化である。

幹の直径が60cmにもなる山桜が沢山あるが、苔むして枯れかかった枝もある一本に、やはりカミキリムシが出る。

ヤツメカミキリがいたが、それ以外に久しぶりに見るクビアカトラカミキリがいた。





クビアカと言うが、セアカとかムネアカと言った方があっていそうだが。


この日はオスは何頭かすごい速さで走り回り、メスはおとなしく産卵していた。

この日は別の目的もあり、何枚か撮って移動した。



次の日、もう少しじっくり撮影しようと、同じような時刻に行ったのだが、これが全くいない。

それでも、何分かぐるぐると木の周りを探していくと、大きな苔むした斜めの直径30cmくらいの枝の中に、一匹だけじっとしているのを見つけた。

どこにいるかわかりますか?





中央やや左で、右向きです。

昨日のよりも小さく感じるのでスケールを当ててみた。





約9mmくらい。

こんなに小さかったのか!

コケの下に産卵しているようだ。

顔を撮ってみる。





お尻の方は、産卵管をコケの下に刺し入れている。





歩き方が少し変だなと思っていたら、右後肢が欠損していた。


この時やや下にもう一匹歩いている。

こいつはさらに小さい。





カメラの設定を少し変えて目を戻したら、もうどこにもいない。

これは大きさはどのくらいかスケールを当てて撮ろうとしたが、影も形もなくなっていた。

落ちたのか、飛んだのか?


実は帰宅後PCで確認したら、何ということだ、クビアカトラカミキリではなかった。




実際はもっと暗いところにいて小さいので、赤い部分を見てクビアカトラカミキリと思い込んでしまったが、アリバチと言うアリのようなハチだった。

かなり小さかったので、トゲムネアリバチか、ムネアカアリバチだろうか?

メスで、翅はなく歩き回るだけ。

オスは見たことがないのだが、黒くて翅があるようだ。








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2 コメント

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AXT (Unknown)
2021-06-16 16:13:32
苔のある桜の木にもいるのですね。
通常はコナラ、クヌギ等の材が積んであるところで見かけますが。
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ATXさんへ ()
2021-06-16 19:59:26
伐採木でなく立木ですが、かなり古い桜です。
複数いたので、ここで育ったのでしょうか?
羽脱の孔も複数見られました。
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