尖閣諸島でチャイナ漁船(工作船)を捕獲したときの外相が岡田であり、海上保安庁を所管する国交省の大臣は前原である。そして前原は現在外相である。
海上保安庁は、問題の性質上必ず政治外交問題に発展するから、自民党時代から拿捕、逮捕に至る前に必ず政府にお伺いを立てる。今回も一日前に政府、国交省、外務省、官邸に指示を仰いでいる。
国境侵犯があっても自動的に逮捕したわけではない。
したがって前原、岡田の責任は重大であり、今回の船長釈放について二人の取った態度を論評している。
前原はニューヨークから帰国して仙石を叱責するか(仙石は確か前原派)、事態によっては尻をまくって内閣を飛び出すかと思っていた。
ところが菅や岡田と同じように追認するだけだ。是によって之を観るに消極的消去法によっても彼らが小沢よりましということは言えないようだ。
前原は前にもそれぞれの問題についてその倫理観の欠如を指摘してきた。問題を知らないのに、あるいは問題の性質について最低限の検討を加える前に思いつきでが無責任な発言を強圧的にする。自分の権力を誇示したい子供っぽい衝動があるのだろう。
八ツ場ダムの問題がそうであり、日航の破綻処理に泥沼の税金投入を決めた時がそうである。そうして問題がさらに新しい問題を引き起こしていくとだんまりを決め込む。このごろは新幹線の海外売り込みばかりテレビのカメラに取らしていた。テレビで目立ちたがりたいのは彼のサガらしい。
チャイナからの観光客誘致も彼の施策だ。無定見にビザの要件を緩和していた。今回のことで日本国内の旅行関連業界は大打撃だが、かれは外相にもなったことであり知らんぷりを例によって決め込むだろう。
前原の性格は非倫理というのではない。無倫理というのだろう。熊に人を襲うなと倫理を教えることはできない。それと同じで前原誠司に倫理観を持って責任をとれというのは、山猿に都会に出てきておばあさんをひっかくなと教育するようなもので無意味なのだろう。
& 彼の顔を見ると昔のアニメを思い出す。ロボット人形でのっぺりした顔でまったく生気のない。蝋人形を観ているようで、ぞっとする。明るい部屋でテレビで見ていてもぞっとするから蝋人形館で見たらもっとぞっとするだろう。
鳩山氏を宇宙人というが、それもわかるが、前原誠司は蝋人形だ。よく出来ているが惜しいことに倫理の入ったハートが埋め込まれてない。