東方のあけぼの

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オバマ大統領の広島演説

2016-05-28 19:59:35 | オバマ大統領の広島演説
オバマ大統領の演説は定評があるようだ。昨日の演説も水準以上であることは間違いない。彼自身の才能もあるのだろうが、スピーチ・ライターに有能な人間がいるのだろう。

安倍さんもここぞという時の演説はうまい。アメリカの議会での演説もそうだったが、今回の広島演説も悪くない。安倍さんの演説はだれが書いているのだろう。

謝罪に触れた、触れないで諸説あるようだが、トルーマンや当時の作戦担当者に謝らせるのは当然だがとっくに死んでいる。現在の大統領に求めるのは日本人や文明人の感覚ではないのではないか。

いまでもトルーマンやアメリカ軍部を代弁するような評論家がアメリカ人にはいるようだが、そういう連中には謝らせたほうがいいだろう。

いずれにせよ、昨日の訪問は池に大きな石を投げ込んだようなもので、妙な徒波(アダナミ)が立ったり、反応が出て来たり、言いがかり的なチャイナの反応もあるようなので、フォローアップには注意するべきだろう。

ワシントン・ポストは安倍首相の真珠湾訪問を求めているようだが、常識的に考えてセットで捉えるのは違和感を禁じ得ない。日本政府は慎重に対応すべきである。

中国は今度のG20の開催国で彼らの『南京記念館』にオバマ大統領と安倍首相を連れて行こうとしているとの観測もある。絶対に陰謀に引っかかってはいけない。

アメリカの原爆投下は自他ともに認める歴史的な厳然とした事実であった。惨害の記録も客観的にはっきりと確定している。「南京事件」といわれるものは事実関係に大きな認識の相違がある。証拠もない。あるいのは対立している主張である。それを曖昧にしていつまでも日本側が受け身でいるというのも、まずい対応ではあるが、相手が悪いと積極的に相手にはしないという手もあっただろう。しかし、G20でそれを利用しショーアップしようとするなら、この際日本政府はハッキリと拒否し日本の見解を世界に向って明確に表明すべきである。

一番大切なのはオバマ大統領が自身の強い希望で広島を訪問したということである。だから価値がある。日本政府が要求した訳ではない。

それにしても中国の政治家には世界を感心させるような演説をするのがいないね。もっとも中国は「文字の国ではない」からしょうがないか。歴史上半分以上の期間異民族に支配されていたか、国内が分裂状態にあっては文化文明の継承はありえない。植民地根性が染み付いてしまっている。日本人は古代支那文明には敬意を持っている、それもせいぜい唐時代までだ。欧陽脩も『日本刀の歌』で認めているではないか。

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