相撲協会の今回の処分で一番問題なのは白鵬に対する実質的に無意味な1.5か月の給与無支給である。白鵬が初場所出るかどうかわからないが、いずれにせよ、白鵬が勝つためにはもはや年六場所連続出場する体力はない。また、勝つためには張り手、ひじ打ちを多用する以外に方法はない。
彼は多くの記録を更新しているから生きがいはそれをすこしでも伸ばすことしか考えていない。休場しながら年に三場所か四場所出ていくらか勝てば、それだけで最多記録を伸ばせる。1.5か月の給与無支給など痛くも痒くもない。同様の理由で出場停止も1場所、2場所ではまったく意味がない。白鵬は絶好の休養調整の機会ととらえるだろう。出場停止なら最低でも一年間六場所とすべきである。これならペナルティの意味があるだろう。
今回横審の議長が白鵬の張り手ひじ打ちに相当厳しいことを言ったのに、相撲協会はそれを取り上げてしかるべき対応をしていない(白鵬に直接禁止するとかの)。また、マスコミもまったく取り上げなくなった。これには共謀関係があるのか。