フランスぶらぶら滞在記

中年の元数学教師がフランスでフランス語を初歩から勉強するという悪戦苦闘日記。フランス人や多くの外国人との交流にも注目。

パリ第495日 文法(接続法)のテスト

2009-12-12 01:51:34 | Weblog
パリ第495日 文法(接続法)のテスト

 今朝はきちんと起きたのだが、相変わらずB線のダイヤは乱れている。A線が昨日からストのためだ。今日は試験があるのでちょっと焦ったが、間に合って良かった。授業は予定通り始まったが、雑談がなかなか終わらない。イザベルは僕たちが会話の中に、今勉強してる接続法をいかに入れるか観察していたらしい。しかしまだすぐには使えなかった。雑談は、ボーナスから教育問題まで多岐に渡った。
 以下はイザベルの見解である。フランスでは日本と違って先生が厳しい。いつも叱っているという。「日本の小学校では先生が生徒をきつく叱って泣かせたとしたら、その生徒が泣きやむまで慰めたりするでしょう?それがフランスでは叱るだけ叱って、その生徒を放って行ってしまうのよ・・・。」と述べた後、授業中、先生達はいつも態度の悪い生徒をずっと叱っているので、礼儀正しくて静かな生徒にとってはとても授業中は不愉快だと感じるそうである。
 僕も最初の新任校がけっこう悪い生徒が多い高校だったので、全校集会や学年集会で悪い生徒対象に説教が行われているのを見て、時間がもったいないなあと感じたことがあった。でもその一部の生徒だけを選んで叱るわけにもいかない事情があるので仕方がない。
 だからイザベルは、日本の小学校やり方の方が優れていると思っている。「それはどうかな?日本では子供はできるだけ子供でいたいと思うし、大人も子供に大人になってもらいたいと思っていない。」と説明したが、その後、「フランスでは誰もが早く大人になって一人前として認められたいと考える。」までは話せなかった。まだまだ未熟である。
 休憩後、予告通りテストが行われた。あまりにも接続法の活用を不規則動詞中心に憶えたので、第1群規則動詞の活用を間違えるなど、初歩的なミスをしてしまった。そして僕の予想通り、このテストには「罠」がしかけられていた。テストが終わってコーヒーを飲みながら、「ところで一つ接続法を使わないのがあったよね。」とイザベルに尋ねたら、案の定「罠に気がついた?」と言う。残りの2人は素直すぎて気がつかなかったそうだ。だから僕は「だってイザベルだから・・。」とまで話したら、「私だから何なの?」と突っ込まれたのでそれ以上言えなかった。まあ出来は悪いがテストが終わってほっとした。
 午後は本屋およびうらばすに行った。「あくび娘」の絵をイザベルにあげるためだ。そして暗くならないうちに、一旦家に帰りスーパーで買い物をした。相変わらずお水は重い。