フランスぶらぶら滞在記

中年の元数学教師がフランスでフランス語を初歩から勉強するという悪戦苦闘日記。フランス人や多くの外国人との交流にも注目。

パリ第59日 日曜日の外出 8月31日(日)

2008-08-31 23:38:11 | Weblog
    パリ第59日 日曜日の外出 8月31日(日)

 Aujourd'hui, c'est le dernier jour de la vacance d'aout.

今日は夏休みの最終日ということで、パリに来て初めて日曜日に外出した。とは言っても学校で、一日中インターネットに接続しようという魂胆である。
 11時半に行ったが、まだ閉まっていたので、近くの「OKINAWA」という日本食レストランでちらし寿司を食べた。ボルドーとは違い、パリは日曜日にも観光客相手のホテルはもちろん、レストランも少しは開いている。最近通っている金太郎は休みな上に、ラーメン通りにつながるパッサージュも閉まっているので、近くで見つけたわけだ。隣の玉寿司に比べるとシャリは若干落ちるが、これは玉寿司で使っているお米が良すぎるのである。ネタもまずまずだった。だがである。あのお姉ちゃんの接客態度は何?と思った。「ここで食べられますか?」と訊いても、椅子を指さすだけ。おそらく中国人で、日本語も仏語も話せないであろうが、「少しくらいはパリに住んでいるんだから憶えろよ。」と言いたかった。日本人で働いている人はみんな憶えているよ。ちょっと次また行く気になれない。
 12時半に戻ってきたら今度は開いていたので、喜んでインターネットにつないだ。すぐにビッグニュースが飛び込んできた。全米オープンで錦織(にしこり)選手がフェレール(スペイン:世界第4位)をフルセットの末倒したというのだ。彼はサービスが武器なだけに、足の疲労回復が心配である。中一日での4回戦は大丈夫だろうか?
 さて日本では豪雨のニュース。岡崎市では橋が真っ二つに折れていた。何という雨(?)それとも橋(?)。どちらに驚いて良いのかわからない。
 先週の国語の授業で手塚治虫氏の文章を読んだ時、生徒が3人ともに手塚氏を知らないというので、「鉄腕アトム」の話をしてあげた。女の子には「リボンの騎士」の話もして上げたが、興味はもってくれなかった。その時に「ひみつのアッコちゃん」までたどりついたのだ。ユーチューブで調べると、以前からオープニングよりも頭に残りやすいエンディングテーマが見つかった。しかも2006年にリップスという女性3人組がこの「アッコちゃんすきすき」をリメイクして歌っていることも知った。
 しかもこの「ひみつのアッコちゃん」が赤塚不二夫氏の作品であることを再認識した。確かに登場人物は似通っている。ただ赤塚氏がいわゆるかわいこちゃんを描くというイメージがあまり無かったので、他の漫画家が描いたのだと勘違いしていた。バカボンのママは頭は良いけれどそれほど美人ではないし、おそ松くんのトト子ちゃんもそれほど目立ってはいなかったからだ。
 現在、世界中で空前の日本マンガブームなのではあるが、つくづくこの手塚・赤塚・藤子・石の森各氏らが活躍したトキワ荘がその発祥地になっているんだと強く思った。世の中を変えることは時間はかかるが諦めてはいけない。

パリ第58日 マジイ!

2008-08-31 05:16:37 | Weblog
         パリ第58日 マジイ!

 今朝は11時から保護者との面談があった。昨晩良い案が浮かばず、学校に着いて30分くらいでまとめたものをご両親に渡したが、あまりいい反応は得られなかった。同僚の先生が、小テストとか受験校のデータを詳しく説明してくれたので何とか話はまとまった。感謝。
 昼はまたもやきんたろうで「牛丼セット」。これもなかなかいける。しかもどんぶり一杯のサラダがついている。久々に満腹で動く気にならなかった。
 午後は学校で、講習で用いたテキストの解答を作成した。問題とは違い量が少なかったため予想以外に短時間で終わった。土曜日だというのに、訪れる人が結構いる。Sさんはほぼ毎週出勤していて、結局今日も僕の帰る8時過ぎまで仕事をしていた。他にも生徒らしき人、申し込みに来る人などちらほらいた。
 さて久々に寮の台所でうどんを作っていたら、いつも料理しに来る男の子が「今日もメン?」と訊いてきたので、「これは日本のうどんだよ。」と教えたら、「マジイ!」と言うのだ。一体何のことかというと、アメリカの食料会社の名前で「マギー」というのがあり、それを仏語読みすると「maggi」なので「マジイ」となることを、英語を交えて説明してくれた。「マジイ」は日本語で「美味しくない」という意味だと説明し、「君が日本語を知ってるのかと思って驚いたよ。」と説明した。その前にここにきてまだ2ヶ月だということ、フランスに来て一年とわずかであること、財布をスリにすられたことなどを説明した。彼のフランス人の友達で、車から全財産盗まれた人がいたという哀れな話を教えてもらった。
 うどんは美味しかった。昨日から「落日燃ゆ」という広田についての本を読んでいるが、幣原は毎日英字新聞の記事を日本語に一旦訳し、さらに英訳して元の記事と比較するという勉強を欠かさずやったと書いてある。頭が下がった。

パリ57日 M君の送別会

2008-08-30 04:46:18 | Weblog
       パリ57日 M君の送別会

 やっと夏期講習が終わった。でも子供達は来週の月曜日から始まる新学期(フランスの学校は新年度)を前に期待と不安でいっぱいなのであろう。午前中の小4生は最後まで元気でしっかり答え合わせもできた。
 さて昼休みは焼肉定食と今日も豪華である。少し遅れていったので心配だったが、なんとか座れた。あと5分遅かったらアウトだった。満腹で帰ってきてパソコンを開きながら昼寝。
 あっという間に長い昼休みが終わって午後の授業。最終日とあって元気が良かった。ご両親でお礼の挨拶に来られた。Yちゃんの健闘を祈りたい気持ちでいっぱいだった。彼女はこれからフランス現地校のコレージュ(中学校)に行くのである。フランス語もまだままならない上に、授業も速度が速くなり、しかも先生方の説明のフランス語も速く、かつ難しくなるのだ。何の足しにもならないけれど、「僕もこれからフランス人の大学生に混ざって授業を受けるのだから同じだね」と励ました。
 引き継ぎの資料を作っていたら、Aちゃんが来て、「今晩おヒマ?」と訊いてきた。すわデートのお誘いかと思ったら、そんなはずはなく、M君の送別会へのお誘いであった。ペンキ塗り仲間の送別会とあっては二つ返事でオーケーした。アントニーが来たので、「お前が授業中真面目にやらないと、俺が先生方から叱られるんだ。」と言ったら、「よくわからない。」と言う。そりゃそうだよね。隣のフランス人の男の子は爆笑していたけれど・・。M君が少し補足説明をしてくれた。
 予定の7時を少し回ったところで、たまたまいたカメラマンの卵の男性も無理矢理引き入れて、K先輩、Aちゃん、Iさん、M君と僕の総勢6人で、隣の玉寿司に行った。
 豪華な舟盛りから注文し、後は各自欲しい物を頼んだ。話題は脇毛そりの話から、スピード社のレーザーレーサー、パリのマラソン大会などと多岐に渡った。Aちゃんはいつものようにとぼけたツッコミをするのだが、僕がボルドーで飲んでいたイチゴのビール「モナコ」は実はイチゴではないとみんなにバカにされた。コモリさんは中国での土産話をいくつも話してくれ、みんなで感心するばかり。しかし9月第2週のマラソン大会に出ろと言われたのには参った。でもせっかくだからランニングは開始した方がいいかも・・。楽しい時間はあっという間に過ぎ、玉寿司および学校の前で写真を撮って解散した。
 地下鉄14番線組は一緒に帰った。途中まで徒歩組のM君と一緒だったが、パリプラージュ(パリの海岸:セーヌ川の岸辺に一部人工海水浴場をつくるもの。とは言ってもみんな泳いだりせず、日光浴に精を出している。)の話題になった。「そこではみんなビキニなの?」と間抜けなことを訊いたら、Aちゃんは「ビキニなんか取ってるわよ。」とほとんどがトップレスだと教えてくれた。「じゃあ明日行こう」と行ったら、Iさんが「何言ってるの。もう終わってるわよ。」と教えてくれた。残念。
 帰りの地下鉄内で、僕のブログの話をAちゃんとIさんにした。二人とも興味を持ってくれたようであった。満腹で帰る日もまた楽しである。

パリ第56日 ニラレバ炒め

2008-08-29 02:59:58 | Weblog
       パリ第56日 ニラレバ炒め

 昨日Aちゃんに言われたように、今日はニラレバ炒めをきんたろうに食べに行った。今日は先客が2人ほどいたが、ニラレバ炒めが出てくる頃には満席となり立ったまま待っている人もいた。
 確かにごはんは今ひとつだが、ニラレバはしっかり出来ていて美味しかった。昨晩の夕食の報告をしたら、Aちゃんは軽く無視し、K先輩からはまた丁寧なアドヴァイスをいただいた。K先輩は上海にも行ってきたようで、中国語を始めたばかりだというのだが、辞書は中国製が安くていいと言う。昔中国語を半年間ほど勉強したが、その時買った「中日辞典」は高かった。ただ弟と共用で買ったのだろうか、いつまで手元にあったかは忘れた。おそらく宅浪したときにはすでに無かったと思う。
 さて今日もお昼寝をたっぷりしたが、送り迎えの保護者がそばにいたのでちょっとやばかった。でもおかげで午後の授業もうまくいった。
 さて数回登場している「フィリップ君の友達」の名前はアントニーというのだそうだ。もちろん学校で日本語を教わる生徒なのだが、年齢(実は22歳)の割に行動が幼く、今まで3人のクラスの中ではもっとも話せていたのに、優秀な人が一人加わっただけで、もうヘソを曲げているようである。「昨日話したけれど変な仏語ばかり教えるんだ。」と言ったら、多くの先生方は「そうなのよ。あの子ちょっと変なの。困っているのよ。だから昨日みたいにモリタ先生が相手してくれると助かるのよね。」と変な誉められ方をされた。別に好んで相手をしていたわけではないが、いつもの調子で仏語を交え冗談の飛ばし合いをしていただけなのだ。まあだんだんここで学ぶ人達の実情がわかってきた。
 ただ驚いたのは、普通に家庭教師などを頼もうとすると、時給40ユーロ(6千5百円)が相場だと言うことであった。あきれたね。というか僕も早く日本語の家庭教師をやりたいね。

パリ第55日 きんたろうの生姜焼き定食

2008-08-27 20:56:53 | Weblog
       パリ第55日 きんたろうの生姜焼き定食

 眩暈は直ったもののまだ調子がよくない。今日も奮発して昼はきんたろうという和食屋に行った。最初誰もいなくて、広い店の中にぽつんと一人で何を食べようか悩んでいた。すぐに3人の女性が入ってきた。次々とお客が入ってきて、注文した生姜焼き定食が来た頃には店内の席はほぼ埋まってしまった。この2週間ほどいつも閉まっていたのはヴァカンスのためだったのだ。こんなに人気のある店だとは思わなかった。確かに味は悪くない。席に着けず、店内で立ったまま待っているご婦人もいる。食べ終えて席を立った瞬間に僕の食べた器は片付けられ、男性二人組が着席していた。
 さて腹が膨れれば当然目は重たくなる。読書をするふりして昼寝をした。きんたろうの報告をAちゃんにしていたら、K先輩から食生活に関する有り難いアドヴァイスをいただいた。やはりフランスの食材の方が安上がりだと言われたんだけどね。あまり食べる気にならないんだよね。まだまだ体調が安定するまでには時間がかかりそうである。
さて午後の授業が終わって明日の準備をしていたら、またフィリップ君の友達が来た。今日は黒人の子までやってきた。その彼はすぐに帰ってしまったが、残りの白人の男の子は僕が問題を解いているといろいろ話しかけてくるので、ついこっちも仏語の質問をしてみたら、変なことばかり教える。「ナンパする」とかである。そのうち、フランス人女性がやってきてその彼に日本語で「久しぶり~」と話しかけている。どうやらヴァカンスが終わって、通常の授業に参加しているここの生徒が戻ってきたようであった。その彼は、彼女に向かって「変なやつ」と日本語で言ってヒンシュクを買っていた。もちろんその前に、彼女が彼に向かって頭をなぜながら「可愛いね~」とバカにしたんだけれど・・。
 少したったら日本人の女の子が来て、彼に挨拶をしている。そうしたら彼は急に大きな顔をし出して、「僕はもっとも良い仏語の先生だ。」と威張っている。僕がその女の子に、「こいつへんなことばっかり教えるんだよね。」と例を挙げたら笑い転げていた。それから「常識」とかその他日本地図の話をしていたら、フランスでは県名は教えないし、フランス人も憶えてないようだ。地理は大事ではないのか?だから日本がどこにあるのかも知らないんだよね。

パリ第54日 チュンさん

2008-08-27 03:11:36 | Weblog
       パリ第54日 チュンさん

 この人物はもちろん、冬のソナタの「チュンサン」ではない。今日昼休みに学校のロビーでパソコンをしていたら、急に話しかけられ、「1分間でいいからメールを送らせてくれ」と言われたのだ。最初立ったままやっていたので、「座ってゆっくりやっていいよ。」と椅子に腰掛けてもらった。確かに用事はすぐに済んだ。彼がここで日本語を学んでいるということはわかったが、とにかくビックリしたのだった。そしてお互いに仏語で話し始め、僕の仏語力を誉めてくれ、そして今何をやっているかを説明した。彼はできれば日本で働きたいと思っているのだが、どうも英語に加え、日本語も要求されているようだ。そんなことないのにね。と内心思ったが、彼は実に真面目で勉強しているようである。その割にはまだ日本語は拙かったが・・。
 郵便局およびモノポリから帰ってきてしばらくしたら、Mさんから「モリタ先生は誰とも話すんですね。」と僕がパソコンを使わせた相手が「チュンさん」だと教えてもらったのだ。僕は名前さえ訊く余裕がないくらい慌てていたのだが、それを見ていた先生方は、僕がまだ来て間もないのにチュンさんと親しげに話しているので驚いていたらしい。だから理由を話したら納得していた。
 さて小4生3人組には今日も元気で、算数では「勝負勝負!」と熱くなり、国語では「先生は幼稚園からやり直しだ~」と突っ込まれるという楽しい授業だった。
 午後の小5生は昨日に比べれば元気になったが、フランス語もあり、憂鬱そうな顔をしていた。
 それにしてもAちゃんである。どうやら車の一部破損で済んだのだが、昨日大きな音を出して周囲を驚かせたせいで、いつもは田舎道に路上駐車してある車が今朝は一台も見かけられなかったそうな。そんな話を僕にしながら、まだ自分が人間凶器だと気づいていないAちゃんである。とても真実は口に出せない。
 まだ身体がフラフラするので、早めに引き上げ、野菜炒め定食を食べて帰宅。スーパーで買い物をしていた韓国系フランス人が、実は僕と同じ寮で、エレベーターの中で少し談笑した。知り合いが少しずつ増えていくのも楽しい。

パリ第53日 眩暈(めまい)

2008-08-26 05:03:42 | Weblog
        パリ第53日 眩暈(めまい)

 なんと今朝は眩暈で起きた。しばらくぐらぐ揺れている。不思議なことだが起きていた方が揺れが少ない。時間に余裕はあったのでゆっくり支度をして出かけた。8時30分前なのにもう学校は開いていた。でもAちゃんはいない。後から聞いたが、交通事故を起こして遅れたのだそうだ。しかし夫がヴァカンス中だから、最寄りの駅まで車で来て事故るとはね。ということは普段は夫に送り迎えさせているってこと?結婚した後もアッシーにしているってこと?と質問したかったがもちろん口には出来ない。
 さて今朝の眩暈の話をAちゃんにしたら、「いったい何食べてるんですか?鉄分が不足してるってことでしょ。」と一刀両断された。それからあのテレビが重たかったと言ったら、「先生は女ってこと?」と容赦がない。どうして自分が馬鹿力だと認めないのかねぇ。
 今週から始まった小4生3人組は元気がいい。ライバル心も持っているようで緊張しているのが面白い。まあ何とか進むであろう。
 昼にダーティへアンテナを探しに行ったが高い。45ユーロもする。とても買えない。フランス人に聞いたら、今はみんなボックスを使うそうだ。インターネットも拾える優れものだ。値段も100ユー以下で買えるらしい。ついでにLCL銀行に行って懸案の書類も記入できた。これでユーロケイタイも大丈夫だろう。
 午後の授業は不調であったが、理社の教材作りも終わった。やりながらの雑談も面白かった。フィリップ君が少し顔を出し、彼の友達も授業の前に僕の雑談に付き合ってもらった。「目が回る」とか「その女に苦労している。」とか変な表現を憶えた。それから僕が失敗する度に「やっちゃった!」と言うのでこれも憶えた。
 9時近くに出たら、携帯電話に履歴があった。地下鉄の駅を降りてかけなおしたら、ボルドーのモリマツ先生からで、僕の成績を教えてくれた。プレミア・デグレでの成績は「アドミ」ということで合格した。前回風邪をこじらせて受けられなかったから今回は受かって当然と言いたいところだが、シビリザシオンなど危ない科目もあったことを今思いだした。ほっと一息。ついでにDELF B1の結果も送ってくれるよう言ってもらうようにした。
 帰宅し久々のご飯を炊いている。今日はおかずはないので、ご飯に卵をかけ、後は「ご飯ですよ」でお代わりを食べる。

パリ第52日 出不精

2008-08-25 06:02:58 | Weblog
       パリ第52日 出不精

 今朝は日曜日で朝寝坊できるのに、9時には起きてしまった。さて昨日先生方の中で土曜日の休みが貴重だという話になった。9月に入ったら休みの土曜日なんかなかなかないんだぞと。そして「実はお金もないけれど日曜日はほとんど外出しない。」と僕が言ったら意外に思われた。
 確かにボルドー時代も土日はほとんど外出しなかった。ここパリではよりたくさん見るべき物があるのにも関わらず外に出る気にならない。今日はさすがに公園にでも行ってみようとガイドブックなぞを見てみた。ただ結局昼過ぎに雨が落ちてきたので外出は中止にした。洗濯物をもって1階のランドリーに行ってみたら、一台だけ空いているのでやろうとしたら壊れていて蓋が閉まらない。諦めて一旦部屋に戻った。
 カードがやっと手に入り、金銭的な問題が解決できそうなのだが、まだいくつか問題が残っている。一つは電子辞書だ。やはり盗まれたようだ。でもどこで取られたか特定できない。やはり無いと不便である。稼ぎが増えたら考えることとする。次は10階の電気コンロである。いつ行っても使っている人がいないので管理人さんに言ったほうがいいのだろうか。みんな困っているはずなのだが・・。それからテレビである。せっかくただでもらったのに映らない。アンテナを買いに行く必要がある。そしてユーロケイタイの口座引き落としの手続きである。これは月曜日に銀行へ行ってこなくては・・。大学への手続きもまだ完了していないし、一昨日から虫歯も痛む。難問山積である。
 夕方もう一度ランドリーに行ったら、今度は空いていて洗濯も乾燥も無事終えることが出来た。午後は結局DVDを一枚見て、ランドリーをやっている間に明日の予習をした。算数なのにけっこう難しい。そろそろ入試対策レベルの問題が入ってきた。まあ受験生にミスさせる狙いで作られているので仕方が無いか。
 数学教育の目的の一つは、将来世界を担うであろう若者たちに理想の世界像に対するあるヴィジョンを与えることだと僕は考えている。それが日本的均質な世界では残念ながら無い。その考え方をヨーロッペアンから学ぼうとしているのだが、まだよくわからない。どこで差をつけ、どこはある程度フォローしなければいけないか。現在貧しくて仕事が無い層の人たちに仕事を与え、仕事をするためのスキルを与えなくてはいけないのではないかと思うのだが・・。

パリ第51日 ええっ!本当?

2008-08-25 06:01:51 | Weblog
        パリ第51日 ええっ!本当?

 昨晩12時頃まで起きていたくせに、今朝はすっきり起きられた。しかも昨晩の内にメルサとシティに送る手紙を用意しておいたので、足取り軽く郵便局に向けて出発できた。しかし行けども郵便局は見つからない。管理人のおっちゃんは10分歩いたら見つかると言っていたが・・。途中から周りをキョロキョロし、しかも尋ねてみようかどうかと歩行中の人を物色していたのも時間がかかった理由だ。しかし案ずることなく15分ちょうどで郵便局は見つかった。しかもけっこう大きく、番号チケットを取って待つシステムだ。ただその発券機に書いてある仏語の意味が取れずに、困った挙げ句、一人のマダムに「どうすればいいの?」と尋ねたら、そのマダムは仏頂面のまま、ぽんとボタンを押して券を出してくれた。おやまあ!!!
 しかし日本への航空便2通を無事に出し、小包をしっかりいただくことができた。この小包は待ちに待ったJCBのゴールドカードである。
さて気分良く帰宅する途中、美味しいそうなパン屋さんが見つかったので、焼きたてと思われる大きなパンを買う。ところが店員のギャルソンは何回も値段を確認している。そのパンは2ユーロ70で5ユーロ札を出したのであるが、彼は引き算が苦手のようだ。3回も確認してお釣りを出したところで、パン屋の主人が登場し「ちゃんとお釣りを渡せたか?」とその彼に質問した。またそこで今彼が僕に説明した引き算をご主人に説明し、ご主人も納得して、やっと僕に「ありがとね。」と挨拶してくれた。
どうもスリに遭ってから疑心暗鬼になっている。また何かされるのではと勘ぐってしまうが用心に越したことはない。
一度部屋に戻ってパンをかじる。とっても美味しい。焼きたてを食べるのはフランスでもほとんど初めてだったから・・。早起きするといいことあるね。
着替えてAAA学院へ行く。途中LCL銀行の自動機で無事にお金が下ろせた。しかも一度に200ユーロも下ろせるのだ。便利でいいけれど気をつけなくては・・。先週モリヤス君はカードを機械に飲み込まれたようで、急いで口座を停めたと言っていた。学校に着くも今日は人が少ない。まじめなジェロームだけが授業をやっている。彼は僕たちに甘い菓子パンをくれた。そのうち20サンチーム持ってきて「誰か自動販売機にお釣りを取り忘れているよ。」と言う。フランス人とは思えない。僕が「君は本当にまじめだと思う。特に小学生の日本の男の子に仏語を教えるのは大変だと思うよ。よくやっているよね。」と誉めたら、「あの子はたくさん質問するから・・。」とまじめに困った顔をする。彼も日本語は少ししか話せないから、ほとんど仏語を話せない子供を相手にするのは大変だ。しかも子供は相手が誰であろうと容赦なく遊び相手にしてしまう。ジェロームを引っ張りまわされてほとほと疲れているのだ。
 打ち合わせの3時まではオリンピックの結果を見ていたりした。陸上の男子400リレーの銅メダルは立派であろう。反対に男子マラソンでも一人欠場が決まった。補欠の選手は出られないのだろうか。選手は日本代表に選ばれるのに精根使い果たしているのではないか。陸上界はもう一度組織の構造改革から手をつけなくてはいけないと思う。陸上に限らずどのスポーツでも名選手が監督やコーチになっている場合が多い。しかしそれは指導者としての力量があるかどうかとは別問題である。現役時代にはあまり活躍せず、知られていなかったが指導者として能力が高い人のほうが結果を出しやすいのである。いくつか原因はあるが、一番気になっていることは、日本で名選手といわれる人は現役時代自分のスポーツ以外のことはほとんどやっていない。だから現役を引退して他の道に進むということが難しいのである。欧米の選手のように、現役を引退したら、弁護士になったり、医者になったりできるよう教育の段階からトータルでその選手を育てる必要がある。
今、指導者を育てるのに力を入れているのはサッカー界であろう。ただ結果を出すのにはもう少し時間がかかる。これは欧米のシステムをある程度見習っているからである。ただ少年サッカーではまだそうはいかない。今育成中の若い指導者が現場に出て子供たちに指導に当たるときになって、やっと文武両道の大切さを示してくれるだろう。ちなみにフランスではいくら才能のある選手であっても、フランス語を含む勉強の成績が悪ければ、フランス選抜のチームに入って練習できないのだ。
さて新年度の授業に関する打ち合わせが始まった。驚くことに週に2~3回、僕もサン・ジョセフ校に授業に行き、算数・国語・読書・作文を教えることになるようだ。年間行事予定も教えてもらった。成績もつけるし、通知表も渡す。担任ももしかするとやるかもしれない。困ったのはさすがに幼年部は持たされないようだが、小1のクラスはある。果たして大丈夫か。しかし悩んでも仕方がない。もう何でもやってやる。

パリ第50日 現地校で学ぶ子供達その2

2008-08-23 04:22:37 | Weblog
      パリ第50日 現地校で学ぶ子供達その2

 今朝も7時半に起き学校に向かうが、朝から雨が降っている。半数くらいの人が傘を差しているが残りの人は濡れながら歩いている。もう見慣れた風景だ。
 今日もYちゃんはとても元気だ。授業が終わってたまたま来た校長とYちゃんの母親が出くわし、Yちゃんの現地校での様子を聞いた。
 予想通り学校に行き始めたばかりは、学校になじめず大変だったようだ。まず爪を噛む。爪が無くなると手の皮を噛むようになったそうだ。そして過呼吸になり、「お母さん、ヒック、学校へ、ヒック、行ってきます。」と言ってしばらく出かけたそうである。今は友達も多くできて楽しそうである。授業中に世界地図の国旗を眺めながら、いろいろな国籍の友達を紹介してくれた。ほぼ20カ国にわたって友達が出来ているようだ。その多さにびっくりした。母親は子供の合唱大会を見に行って涙したようである。Yちゃんですら、「お母さんは学校に行かなくていいからいいわよね。」と捨て台詞を吐いたということだから、そうとう辛い思いをしたのだろう。そう言われて現地校を選択したことを後悔したこともあるそうである。
 さて昼をリッチにラーメン・餃子のセットで腹を膨らました後、ブックオフに寄ってみた。外から見るとたくさんありそうなのに欲しい本はあまりなく、さっと出てきた。午後の中2の授業も順調だった。しかし授業後睡魔に襲われダウン。そう言えば、女子ソフトが悲願の金メダルを取ったのに対し、男子野球はまた韓国に負けて3位決に回った。どうも韓国の兵役免除のエサが大きかったようだと報道されていた。午後の授業も無難にこなし、明日は授業はないが、打ち合わせがあり、その時間を確認して帰途についた。今日は京子によって豆腐・ラーメンを購入。でもいつになったら10階の電気コンロが使えるようになるのだろう?