フランスぶらぶら滞在記

中年の元数学教師がフランスでフランス語を初歩から勉強するという悪戦苦闘日記。フランス人や多くの外国人との交流にも注目。

パリ第118日 JUNK堂

2008-10-31 08:52:51 | Weblog
       パリ第118日 JUNK堂

 今日は時間的余裕があったので、ピラミッド駅の近くにあるJUNK堂に行ってみた。電子辞書があるかどうか訊いてみるためだ。残念ながら無かったのではあるが、レジでフランス人女性に質問したら、日本人の女性の店員さんのところに連れて行かれ、その女性が僕に仏語で説明してくれたのが嬉しかった。僕の発音も満更ではない。さてこのJUNK堂とは本屋さんなのであるが、ほとんどが日本の書籍を売っている店なのだ。地下はマンガコーナーであり、一階は文庫本から哲学書まで幅広く置いてある。もちろん注文販売もやっている。ただいかんせん高い。文庫本は1冊600円くらいなのだが、現時点のレートで換算すると、5ユーロくらいか。それがこの店の換算表によると10ユーロを超えてしまうようだ。ちょっと手が出せない。もちろん航空運賃がかかっているので、アマゾンで買う値段に近くなるのは仕方がないが・・。
 でもいろいろな本があってけっこう立ち読みできる。昼の楽しみの一つになりそうだ。
 昨日のブログにA子ちゃんの秘密をばらしたのだが、本人はケロッとしたもので、「オヤジの楽しみを奪っちゃあね~。」と達観している。自分の娘くらいの小娘に逆に子供扱いされているようで悔しいが、今度こそ特ダネをスクープしてやる。
 サミアはご機嫌が良く、この間のくだらない質問に真面目に答えてくれた。「本当に可愛い娘が見つかったら、『僕に天使が舞い降りた。』という表現を使っていいよ。」と教えてくれた。「Vous etes mechante envers moi」についてのなぜ前置詞の「envers」を使うかについてフランス語の先生らしく論理的に教えてくれた。
 そんな調子で幸せな午後を過ごしていたら夜はハードだった。でもそれが仕事だから、仕方がないね。まあ一喜一憂していても仕方がない。明日もめげずに頑張る。

パリ第117日 久々のエプロン姿

2008-10-30 06:10:35 | Weblog
     パリ第117日 久々のエプロン姿

 先々週張り切って野菜を大量に買ってきたのは良かったが、まな板と油がない。そこで休日の今日、カジノスーパーへ買い物に行った。予定通りのものを買えたのは良かったのだが、袋をくれなかった。一つ持っていって良かった。
 携帯電話が届いた。でもしばらく心配なので持ち歩かないようにする。
 さて午前中洗濯をやりに行ったのだが、ヴァカンスということもあって全台使われていた。しかも2台壊れているし・・。そこで料理しながら同時進行で洗濯もやった。
 久々のエプロン姿である。この間スエンに説明してもらった韓国製「中国風カレー」である。ということでエプロンをしながら、キッチンと自分の部屋のみならず、エレベーターに乗って1階のランドリーも往復した。管理人のおばさん達にも会ってエプロンを誉められた。
 カレーの味はイマイチ。でも自分としてはよくやった。先週からことわざの問題に苦しんでいる。次の反対の意味を持つ諺をあげろという恐ろしい問題である。

 では僕のできた易しいものから紹介する。
①好きこそものの上手なれ
②とびが鷹を生む
③あとは野となれ山となれ
④人を見たら泥棒と思え

次の二つは調べてわかりました。

⑤山椒は小粒でもぴりりと辛い
⑥柳の下にどじょうはいない

そして調べてもわからなかったので片っ端からあたってみてやっとわかったのが
⑦泥棒をとらえて縄をなう・・通称「どろなわ」

さてあなたはいくつ見つけられたでしょうか?

パリ第116日 英語講師は難しい!

2008-10-29 06:51:28 | Weblog
      パリ第116日 英語講師は難しい!

 ひょんなことから臨時英語講師を務めることに相成った。6時起床のはずだったが、4時半には目が覚めて眠れない。実質3時間の睡眠時間か。
 モンパルナス駅構内のポールの店に待ち合わせをし、kさんと国鉄の電車に乗った。乗換のヴェルサイユ駅でちょっとのんびりしていたら、乗るべき電車が出発したところだった。次の電車が5分遅れできたが問題はなかった。
 駅から公園というか団地の中を通って学校に着いた。ちょうど生徒達が通学バスで到着したところのようだった。
 英語の先生と打ち合わせをしたら、今日はTTでやるとのこと。僕はネイティヴ・スピーカーの役だ。
 最初の授業に行ってビックリ。なんと40人以上いる。予想した倍以上の人数だ。一応考えていたとおり、自己紹介から入った。けっこう順調な滑り出しだった。もう一人の先生に助けてもらって英語の歌およびジェスチャーまではなんとかこなした。しかし最後の「パックン英検」でつまづいた。相手は小学生なのに、英英辞典を読んで単語を当てるというのはいくらなんでも無謀だった。
 次の時間からは歌の時間を長くし、ジェスチャーでテストを行うことにした。生徒は喜んで何回もテストを受けに来た。「パックン英検」も簡単なクイズに変えたが、なにせ子供達の知っている単語が少ない。問題を作るのに四苦八苦した。
 4時間目の授業はクイズのレベルを少し上げたが、ちょっとまとまりがなくなった。でも子供達は協力的だった。とても疲れていたが、校長先生に挨拶をし、教頭先生に見送られて学校を後にした。
 切符を買ってホームで待っていたら中国人男性から話しかけられた。すわまたスリか、とも思っていたが疲れてもいたので話に付き合うことにした。
 彼は日本料理屋のコックでいくつかお店を転々としているのだが、日本人のことを高く評価しているのが嬉しかった。僕の持っているガイドブックを見ながら、いろいろ説明してくれた。結局彼についてデファンスで乗り換えることが出来、コンコルドで別れた。とても気持ちのよい青年だった。最初疑ってすまないと思った。
 学校につくやA子ちゃんが「かっぱえびせん」ネタを僕に振ってくる。こちとら疲れがピークで話したくもなかったのに、時代遅れなんだよね、もう先週のことでしょ!
 A子ちゃんと言えば恐ろしい話を聞いた。この世に勇気のある人というものは存在するもので、あるグループで旅行に行ったと思って下さい。そのとき何と借りたレンタカーを運転したのはA子ちゃんだったそうである。
 自信満々で運転を始めたA子ちゃんだが、半クラッチはもちろんわからない。エンストの数は数限りなく起こす。しかも上り坂でエンストして車が後ろに下っていくのに、ハンド・ブレーキで止めることすらご存じない、という恐ろしさである。誰がA子ちゃんにハンドルを握らせたのか?
 何とか授業を終えたら、やはり午後行くはずだったパトリシアは授業に行かなかったようで、穴が開いてしまった。でも僕もお役ご免でパリに帰る途中だったからなあ。
 今回わかったこと。やはり語学を教えることは難しいってことだね。数学で良かった。

パリ第115日 方法論の授業

2008-10-28 08:44:48 | Weblog
      パリ第115日 方法論の授業

 昨日一日中グータラしていたのにも関わらず眠い。結局10時過ぎに起きた。12時半に部屋を出て大学へと向かう。ちょっと時間のことが心配だったが、正しく動かすことができていた。
 さて今日は方法論の授業だったが、机をコの字型に直して、自己紹介および修士論文の主題を報告し合った。先生はそれを聞きながら、質問を繰り出し、休憩を挟んでより具体的なものに直すよう命ぜられた。
 2回目の報国もずいぶん注文をつけられたが、ちょっと自分の考えていることと離れていく気がした。ただ日本との比較に詳しい先生を紹介してもらえたので有り難い。
 授業後、先週、ケイタイを盗られたことをちらっと話したのだが、一人の女性が憶えていてくれて、「その後大丈夫?」と心配してくれた。なぜかとても嬉しかった。彼女および他のみんなにも、「ボン・ヴァカンス」と言って急いで教室を後にした。
 学校での授業はまずまずだったが、明日急遽英語の授業をやる羽目になった。あのパトリシアのせいである。僕が紹介したから、連帯責任なんだけど、うまく出来るかなあ?まず起床6時が心配だ。

パリ第114日 サマータイム終了! 10月26日(日)

2008-10-27 01:09:42 | Weblog
  パリ第114日 サマータイム終了! 10月26日(日)

 昨晩深夜サマータイムからの切り替えがあった。よくわからない向きは、公共機関とかテレビとかを見て合わせればいい。要するに時計を1時間戻すだけである。と言うことで今日は25時間の日となる。そして明日からは1時間遅く起きることができる。なんで日本で採用しないのかね?
 久々にコーヘイ君からメールが来た。ボルドー3で半年間哲学を学んでいた、数少ない僕の後輩の一人である。彼は今アメリカにいて今年、つまり来年の6月に卒業予定なのであるが、修士課程はドイツに行って、ヘーゲルを学ぶというのだ。フランス観念論をやったらドイツ観念論の必要性がわかったということか。そしてその後博士課程は東大に進む予定であることもわかった。果たして彼が日本で学ぶことがあるか?そしていやらしい学閥制度をどう思うか?乞うご期待である。ちなみに本も出版する予定だそうなので、日、英、仏ならば買ってもいいと約束した。独だとちょっと荷が重い。
 さてフランス人はトゥーサンのヴァカンスに入った。少しは静かになるのだろうが、明日なぜか授業はあるし、バイトもいつも通りである。クリスマスまでは休み無し。

パリ第113日 フランス人の子供達!

2008-10-26 03:17:06 | Weblog
   パリ第113日 フランス人の子供達!

 タフな土曜日。ちょっとグロッキーになった。でも金太郎の大将に、「おいらも一日仕事だよ。」と言われ、「Je sais,je sais」と言うのが精一杯。
 さてエースマートでかっぱえびせんを大量に買い込んだ。これで明日まではもつだろう。
 趣向を変えて、フランス人の子供達について書く。

 小・中学校での休み時間、子供達は飛び回っている。元気よく追いかけっこをしているのだが、走る速さがモーリス・グリーン並である。あれで転んだら痛いだろうなあと見ていると、それほどは転んだりしない。不思議なもんだ。
 先日は男の子がふざけて女の子を平手で叩いていた。女の子は泣き出し、友達が慰めていたが、けっこう痛みが残っているらしく、10分ほど泣きはらしていた。でもそれでどうってことはない。女の子達が加害者の男の子をつかまえてきて、何か言っていたが、それで被害者の子も気が済んだようだ。どうもまだ加減を知らないようだ。
 これなら先生がすごく怒っても問題はない。日本の小学生が先生に「給食中に話をしちゃいけないんだ。」と言って殴られたようであるが、詳しい状況はわからないが、ずいぶん生意気な生徒である。生徒は話をしてはいけないが、先生には話をしなければいけないことがある。先生と生徒の立場の違いがわからなければ叱られて当然である。まあ確かに手を出したことはまずかったのであるが・・。それをニュースで取り上げるとは・・。あきれてしまった。
 さて日本人で現地校に通っている生徒からの情報である。フランスでは犬の躾はとても重要であり、散歩中に犬が吠えたりしたら、主人からものすごい折檻を受ける。最初は言葉によるお説教であるが、もちろん手も出す。子供達もそれを見て育つので、悪いことをしたらどうなるか推測できるのである。と思っていた。ところが、同級生であるフランス人の子供達は礼儀正しくないと、日本人の子供達は嘆く。「犬には厳しいが、子供には甘いのがフランス人だ。」と3人とも言い切ったからそうとうストレスが溜まっているのだろう。自分勝手とまでは言わなかったが、エゴイスティックなところがあるようである。やれやれ。

第113日 三日坊主ではない!?

2008-10-25 07:20:10 | Weblog
        第113日 三日坊主ではない!?

 今朝は日本人会に教科書を取りに行った。よって3日続けての早起きとなった。ただ計算ミスをして、15分以上早く着いてしまった。まあ遅れて叱られるよりはいいか。
 教科書を日本人会から下ろし、タクシーに積み込むのはすぐに終わった。余裕があったので、シャンゼリゼ通りを見回す。ちょうどルイ・ヴィトンのお店があり、「カバンだけじゃなかったのねぇ。」と感心する。このヴィトンを始めとする高級ブティックが建ち並んでいるのだ。ところが、ジョルジュ・サンクの駅を降りて、シャンゼリゼに上がってきた途端、裸足で布きれを身体に身につけたままのみすぼらしい老人が通り過ぎていった。もちろん身体全体がよごれ、異臭を放っているようだ。パリではみすぼらしい老人は珍しくないが、ここまでという人はあまりいない。金を恵んで欲しいと地下鉄の中で要求する人もけっこういる。しかし老人になるとその気力もないのであろう。
 日本人だったらどうなるのであろうか?フランスだからのたれ死にするまで生に執着するのであろうか。自分も20年先にはああなっている可能性は否定できない。その時僕はどちらの道を選択するのだろうか。きっとその前に日本にしっぽを巻いて帰ると思うのだが・・。
 時間があったので、ブーローニュの近くを散歩し、品のいいバーでキャフェを一杯飲んでから小中学校に行った。どうも最近時間にルーズになっている。今日は少し注意した。
 授業後地下鉄で寝てしまったようだ。乗り過ごしたので慌てて戻った。そう言えば、いいマフラーを見つけた。ただカシミア製なので25ユーロもする。今日は諦めたが・・。
 学校でまた昼寝をしていたら、サミアともう一人のフランス人が悪口を言っている。「どうして君達は僕に意地悪なの?」と抗議しても相手にしてくれなかった。
昨晩ジュリーからメールが来たが、仏語なのにイミフメイである。やつは何を考えているのか、パート2。

パリ第112日 フランス人講師達の反応

2008-10-24 05:45:49 | Weblog
     パリ第112日 フランス人講師達の反応

 今朝は昨日よりも早起きして8時には出発した。そして無事受付の美人のお姉さんに名前を確認してもらい列に並んだ。5人くらい前にいたので20分ほど待った。僕の順番が来て、書類を全部出し、質問に答えていたら、けっこう「これもいらない。それもいらない。」と言われた。挙げ句に切って付き封筒を出したら、「何でこんなに大きいのにしたの?」と笑われて、「でも要らない。」とだめ押しされた。「それではこの切手代はどうなるんじゃあ~。」と声を大にして言いたかったが、そこはフランス、ぐっと我慢せざるを得ない。でも5分ほどで片付いたのは嬉しかった。スキップしたくなる気持ちを抑えて帰った。眠たかったからだ。
 8番線でそのままオペラ駅へ到着。金太郎で食事したら眠くなってきた。
 まずジェローム君との会話
 「昨日大学で『天使』を見つけたよ。」
 「ふ~ん。」
 「でも彼はフランス人女性なんだ。」
(注)天使はangeなのだが、男性名詞なので、Il est une femme francaise.という不思議な文になる。
 「で、だれ?」
 「それはトップ・シークレット。でも文法的には変だよね?」
 「これは例外中の例外」とニヤニヤ答えてくれた。
 次にアナベルとの会話
 最近ぼくのくだらないジョークに飽きたのか冷たい彼女であるが・・。
 「昨日大学で『天使』を見つけたよ。」
 「それで?」
 「彼はフランス人女性なんだ。」
 「フランス人女性が天使である、は・ず・が・な・い。」と言い切ってどこかに行ってしまった。一人残された僕は、「なぜこれしきのことで・・・???」
 最後にサミアとの会話
 サミアは僕が「調子悪い。」と行った時に、「なんで~?私がここにいるじゃない。」と軽いジョークを飛ばしてくれたのだが、最近僕に厳しい。
 「今日も調子悪い。滞在許可証のために二日続けて朝7時半起きなんだ。」
 「あんたより早起きしている人はたくさんいるってことよ!!!」
 とにらまれ、帰る時、他の日本人女性の先生に、「この人本当に困ったちゃんだから・・。」と言い残して去っていった。昨晩あまり寝付けなかったことはとうとう言えなかった。
 ジュリーからやっとメールが届いた。ボルドーの日本語学科を留年したそうであるが、なぜパリで日本語を勉強している?しかも僕に会わずに今度のヴァカンスはボルドーに戻る。まったく理解不能なジュリーちゃんです。
 

パリ第111日 門前払い!

2008-10-23 03:12:58 | Weblog
       パリ第111日 門前払い!

 朝8時に起きて、懸案事項であった滞在許可証の手続きに行った。予想通りほぼ時間通りに着くことができた。ところが総合受付で、「外国人用の事務所はどこ?」と訊いたのがいけなかった。「外へ出て左側だ!」とそっけなく教えてくれた。言われたとおり別の建物に入っていくと、大勢の外国人が列を作っていた。でもランデヴーがあるので、強気で受付に割り込んで、かくかくしかじかと説明したが、「で?」と言われた。「だからど~すりゃいいの?」と書類を出したら、「な~んだ、学生か。それなら別の建物だ。」と最初に行った総合受付に戻って尋ねたら、「この裏!」とひと言。
 そして受付の美人に「9時20分にランデヴーがあるんですけど・・。」と言ったら、「あんたの言うこと良くわかんない。待ってなさい。」と叱られた。20分ほど待って、今度は紙に今日の日付と9時20分と書いて見せたら、「名前は?」とやっと相手にしてもらえた。名前を告げると、「あんた去年はどこ住んでたの?」と訊かれ、「ボルドーです。」と言うと、「そんなら顔を洗って明日出直しておいで!」とひどいことを言う。「だって電話で『今日来い!』って言われたんですよ。今はイヴリーに住んでるんだし・・。どういうこと?」としつこく食い下がったが、「だめだめとにかく明日!。はい次の人」と振り切られた。
 これ以上しつこくしてもダメだと思い、諦めてとぼとぼと帰路につく。まあ去年もボルドーで計4回県庁に並んだしね。一回で済むとは思ってもいなかったが・・。それにしても、学生そして働く外国人が本当に大勢いる。県庁の職員を同情してしまうほど多い。日本がこんなことになったら誰の税金で仕事をしてもらうのだろうか?
 そうそう県庁の守衛さん(これも女性)に声をかけられた。「おぬしのその背中にしょっているカバンには危険なものはないでござろうな?」「はいはいどうぞ見ておくんなまし。これは美味しいですよ。」と昨日説明してもらった中国風カレー粉の袋を取り出したら、「美味しそうねえ、通ってよし。」と通してくれた。
 さて駅の近くでサンドでも買おうと思ったが、へこんでいたので結局素通りして地下鉄に乗った。ここで部屋に戻ろうかどうか迷ったが、すでに10時半である。今日はチリ人の女性達と昼食の約束があったので、そのまま大学に行った。後から考えるとこれがツキを変えるきっかけだったと思う。
 まず日本語学科の図書室に行って少し勉強した後、「太平記」を読んだ。そして中庭まで出て、待っていたが来ない。なぜかパトリシアが来たので、食事に誘った。しかし学生カードの使い方がわからない。前の黒人男性がまず20ユーロでレシートを買って、そこに書いてある番号を、カードにお金をチャージする時に打ち込むようだ。真似してやったら上手くいった。喜んで列の後ろに行ったら、チリの女性達がいたので、一緒に食べることになった。ただ食堂はやはり混んでいて、4人座る席が確保できなかったため、僕はパトリシアと食べた。やつがおしゃべりをしないで、遠くを見つめているので、「何考えているんだ?」と訊いたら、「これがとっても辛いの。」とずっこけるような返事。調子に乗って僕も食べたらとても辛かった。「辛い」はちなみにピーコンと言います。
 食べ終わって、コーヒーを飲みに行き、パトリシアは図書館でパソコンをやりたいと言うのでそこで別れ、残りの3人は午後の授業教室まで行った。ところが先週と同じく、まだ前の授業がやっている。30分前だから当たり前なんだけど・・。そこで僕は「日本語の図書館に行くね。」と一人向かった。今度は少しは勉強しようと思ったのだ、着いて荷物を置いたらトイレに行きたくなった。そこでトイレを探して結局2階まで降り、教員用のトイレを使わせてもらった。
 この帰りのエレベーターでチャーミングなフランス人女性に会ったのだ。彼女が4階で降りることを知って、すかさず「君は日本語を勉強しているの?」とチュトワイエで話しかけた。普通初対面の人には、ブー(Vous)で話かけるのが常識なんだけど・・。「へぇ~、僕は日本人だよ。よろしくね。数学教育の勉強してるんだ。じゃあまたね。」と別れて図書室で勉強を始めた。
 そうしたらその彼女がしばらくして図書室にやってきて、僕の目の前に座るではありませんか。単に他に席が空いてなかっただけなんだけど・・。それで小声で内緒話をした。また図書室に行けば会えそうである。もう授業が始まりそうだったので、挨拶をして教室へと向かった。
 授業はととても難しかったが、授業前にパトリシアと話をしていた若いフランス人女性が隣の席だったので、4時間まったく眠くならなかった。後で訊いたのだが、彼女は純粋数学の修士過程を1年終え、数学史や哲学も勉強した後、この数学教育の修士課程で勉強しているとのことだった。僕の経歴を説明したら、「私と共通点がたくさんあるわね。」と喜んでくれた。
 さて眠くならなかったのには理由がある。彼女はもちろん美人なのだが、胸も大きいのだ。今まで気づかなかったが隣に座るとよくわかった。それが気になって授業どころではないのだ。というのも彼女はどう見てもノーブラで、「もしかしてノーブラですか?」とはさすがに訊けなかった。しかし日本人女性は大きさはともかく、胸の形をキレイに見せようと努力するのに、どうしてフランス娘達はそうしないのか、謎である。ってなことを考えて授業を受けてちゃあかんね。A子ちゃんからパンチが飛んできそうである。
 彼女は来週は別の授業に出るのでこちらには来られないとのこと。今度会うのはトゥーサンのヴァカンス明けである。残念。スーパーでジュースを買って帰った。

パリ第110日  余裕の昼寝?

2008-10-22 06:30:42 | Weblog
       パリ第110日  余裕の昼寝?

 明日の滞在許可証のことが気になり、早朝4時に目が覚めた。どうしても眠れないので起きていたら、夜明け過ぎの7時頃になって眠くなった。結局10時過ぎに起きて学校へ行ったが、まず金太郎で腹ごしらえをした。
 行ったら大将が右手を差し出す。何かと思ったら、握手を催促しているのだった。完全にお得意さんと思ってくれているようだ。学校ではおかげで4時過ぎに睡魔に襲われ、30分ほど爆睡していたようである。みんなは呆れていたみたいだ。
授業の合間の休憩時間に降りてきて、スエンに韓国語で書かれた食材の質問をした。中国風カレーのようなものだという。果たして作れるか?
 実は昨日の帰りがけに、「ムッシュ~」という呼びかけにやはり立ち止まってしまった。「お父さんが日本人で、お母さんが中国人で、お腹が空いている。1ユーロでいいから恵んでくれ。」と言われた。心を鬼にして振り切った。
 また今日地下鉄の駅で、「シルブプレ」と言われ、立ち止まった。「リヨン駅に行くにはこの地下鉄でいいのか?」と訊かれたので「そうですよ。」と教えて上げた。やはりお人好しは直らないのか?どうして無視できるのかそちらの方が不思議だ。
 先ほどツアオちゃんからまたへこんでいる様子のチャットが来た。励ましておいたが大丈夫だろうか。パトリシアのおばちゃんぶりを見習ったらいいと思うんだけど・・。