フランスぶらぶら滞在記

中年の元数学教師がフランスでフランス語を初歩から勉強するという悪戦苦闘日記。フランス人や多くの外国人との交流にも注目。

パリ第616日 ハーゲン・ダッツ(?)から見るパリ

2010-03-31 03:48:49 | Weblog
パリ第616日 ハーゲン・ダッツ(?)から見るパリ

 昨日の新聞メトロの中に数学者に関する記事があった。イザベルがコピーしてくれて、授業の中で読んだ。かなり変わり者のロシア人数学者である。すでに彼は「ポアンカレ予想」を解決してフィールズ賞を受賞したが辞退している。今回クレイ研究所から100万ドルをもらえるというのも辞退し、ロシアでの大学も辞めてしまって、ほとんど引きこもりの生活を送っている。気になる収入は同居する母親の年金だけというから信じられない。かなりぼろで不潔なアパートに母親と住んでいて、一日の中で牛乳を買うのに外出するだけだと言う。よっぽどの人嫌いだと書かれていた。
 家に帰ってウィキペディアを見たら、推測であるが「家で未解決の問題に取り組んでいるかも知れない。」とあった。真実はともかく、人から注目されたりするのが嫌で賞金を辞退したようだ。「動物園の動物にはなりたくない。」というのが本音のようだ。
 そうしたら昨晩僕の夢の中にそのロシア人が出てきて、流暢な仏語で「勉強しろ!」とお説教された。正直笑えない。
 今日は授業後、うどん屋で蕎麦とから揚げを食して、オペラ通りを南下していたら、ハーゲン・ダッツのお店を見つけた。オペラ通りは北の端がオペラ・ガルニエで、南の端にホテル・ルーヴルがある。そのホテルの道の反対側にそのお店はあった。2階で二組のカップルが食べていたので、そそくさと2階に上がった。メニューを見て注文したが「これは一人じゃ多いよ。」とギャルソンに言われ、しばし悩む。コーヒーをエスプレッソに変更してオーダーした。何が多いかって言うと、クレープとバナナとアイスの組み合わせたデザートだ。来たときはこんなんものすぐに食べられると思ったのだが、量というよりその甘さに参った。アイスは少し残してしまった、おかげで溶けてテーブルが汚れてしまった。そこから2時間も本を読んだり勉強していたが、途中客が僕だけとなり、気まずかった。そしていつのまにかうたた寝もしてしまった。ここから見るパリはまた乙なものである。2階建てのバスに乗る人とほぼ同じ高さの目線が楽しめる。観光シーズンは始まりつつあるが、まだ2階建てバスに乗る人は少ない。これがシーズンになると、溢れんばかりの人を乗せ、落ちるんじゃないかと周りが冷や冷やするほどの満席でパリの街中を走り回るのだ。
 雨が降り始めたこともあり、早めに教会に行ってここでもうたた寝。今日は中国のおそろしい話。

パリ第615日 大学合格者ランキング

2010-03-30 00:54:27 | Weblog
      パリ第615日 大学合格者ランキング

 先週わざと買わないでおいたのだが、ひょんなことから借りることができた。「大学合格者ランキング」が載っている週刊誌2冊を、である。もちろん、こんな資料はあまり意味が無いことだと分かっている。特に高校の現場の教員として、こんなもので高校の評価をされてはたまらないと思う。ただ実際に受験指導をした、もしくはしている現場を思い起こすと、教員の努力の一部は明らかにここへとベクトルが向かっているのは否定できない。そして悲しいかな、母校の成績に目がいってしまう。そしてすべての合格者が確定しているわけではないのだが、全国的な傾向は把握できる。
 やはり都立H高校が大きく合格者を伸ばして注目されていた。そして以前中高一貫校が強い。また今年は出題された問題が難しかったらしく、合格最低点が例年より下がっている。出題者はより高いレベルの受験生を期待しているのだろうか。
 ところで別の週刊誌によると、学力崩壊はかなり深刻なのだそうだ。例えば小学校や中学校でのテスト試験において、先生をなめた解答を書く生徒が増えたとのことである。答えに窮して書いたならまだいさ知らず、明らかに挑発的な解答もあり、紙面ではその分析もしていた。
 二つだけ例を挙げると、
問い「古事記について説明せよ」
答え「ホームレスのこと」

問い「枕草子の作者は誰か」
答え「まくらくさこ」
 であった。
 自分なりに分析を試みると、このような知識を暗記したところで何の役に立つかまったく理解できない生徒が増えたからだと思う。クイズ番組に出るのならともかく、学校の授業における知識がますます薄く、表面的なものなっているのだと思う。
 例えば、「枕草子」が書かれた時代背景や清少納言の生き様、そして書かれた内容について、ただ教員の説明を聞いて丸暗記するのでなく、生徒たちが自分なりの理解を踏まえたうえで、議論を交わすという授業ができれば、自然と知識は定着すると思う。日本語が少しわかる外国人に、「古事記」や「枕草子」がどういうものか、わかりやすく説明することを考えれば、これらがどうして書かれ、また日本の文化の特徴をどのように表現しているか把握することが大切だとわかるであろう。
 小学生に社会科や理科を教える時に大切にしていることがある。それは子供たちの「なぜ」を大切にすることだ。子供たちはけっこうドライで、興味のないことは一切憶えようとしない。「受験で大切だから・・。」という大人の事情を説明しても無理である。それよりも、彼らの好奇心を常にくすぐり、自分から調べたくて仕方が無い状態にしてあげるのが一番である。彼らは決して打算的ではない。知りたいと思えばいくらでも調べようとする。大人が阻害さえしなければ、きちんと勉強するのである。この衝撃的な生徒の答案例を特集した記事の最後に、次のような問答が記されていた。
 問い 「なぜ君たちは、ふざけた解答をするのですか。」
 答え 「マジメに答えても、明るい未来が待っていないことを、あなた達が教えてくれているからです。」

 この編集者が自戒の意味を込めてこの最後の問答を書いたと思われるのだが、今生きている大人のみんながみんな、自分の既得権益を守ることに汲汲としているわけでなく、日本の社会の異常さに気づき、何とか変えようとしている大人もいるということを子供たちに知らしめれば子供たちの意識も変わっていくと思う。
 そういう意味で、「大学合格者ランキング」や「人気企業ランキング」などは考え直しませんか。
 

パリ第614日 帰国子女のイメージ

2010-03-30 00:22:44 | Weblog
        パリ第614日 帰国子女のイメージ

 20年前は少なかった帰国子女だが最近はとみに増えている。最近は不況の関係で海外赴任は減る傾向だそうだが・・。
 前任校で国際文化クラスの担任をやっていた関係で帰国子女の数人面倒を見た。一般的に帰国子女は、
・ 自己主張が強い。
・ 協調性があまりない。
・ 英語は得意だが国語は苦手。
などと言われているが、もちろん個人差がある。僕の上記のようなイメージを持っていたが、国内で育った生徒とそれほど変わりは無いと思う。逆に不思議に感じたのは、自分が帰国子女であることを言いたがらないことだ。高校の入試においても特に配慮してはいないのだから、つまり抜け道を使って高校に入学していないのだから、周りに気兼ねする必要は無いと思っていたが、事情はいささか複雑である。
 まず帰国子女だとわかると、英語がネイティヴ並に話せると勝手にも思われてしまう。滞在期間は1年以上だろうけれど、1年半くらいの滞在で英語が流暢に話せるわけもない。逆に英語が話せなくて苛められ、登校拒否になったりする生徒すらいる。そのような生徒は「どうして自分だけ日本の学校に通えないのか。」と両親に食ってかかることもある。
ボルドーの時に登場した「チビ太」のように、まったく英語がわからなくても、ちょこんと座っていてお人形さんのように可愛がられるケースもある。こういう生徒は恵まれているが極めて稀だと思う。ほとんどの生徒は、その国で生まれた場合は除いて、一度は悔し涙を流し、日本の学校に行きたいと両親に訴えたはずである。
 日本人の子供がインターナショナル・スクールに通う場合、いくつか特徴がある。周りの外国人に影響されて、自己主張が強くなる場合もあるが、得てして自分の意見を言うのは苦手な子が多い。だから話し合い形式の授業は苦手だが、十分に理解して試験ではいい成績を取る。人の意見にきちんと耳を傾け、自分の頭でよく考え、判断できる生徒が多いと思う。確かに日本語の、特に書き取りは苦労するが、それを補うに余りあるものを吸収していると思う。
 確かに心の内部はけっこう複雑なので、一概には言えないが、小学生の頃から言葉の壁で苦しんできたことを、もう少し評価してあげてもいいのかなと思う。


パリ第613日 少し復活

2010-03-28 03:43:19 | Weblog
         パリ第613日 少し復活

 今朝は昼前には起きてピラミッドに向かった。銀行で預金を下ろし、昼食を食べ、本屋に寄ってからいつもの日仏会館で勉強した。今日も空いていたが、宿題が特になかったので、復習だけして、後はアエラを2冊も読んでしまった。心配だったマグロ特集が載っていて面白かった。
 この記事によると、高級寿司店は近海ものを使っているのであまり値上がりしないのだが、所謂回転寿司を含む格安店が大きな影響を受けそうである。ご存じのようにマグロには、生マグロ、冷凍マグロ、養育マグロがあり、この養育ものが最近は増えてきていて安いのだそうだ。しかし味の方はまだ冷凍ものが勝っていて、それで多くの寿司屋では大西洋や地中海で外国船に寄って獲られたマグロを輸入しているのだが、養育ものの味が近づけば、それほど問題はなさそうである。ただ外国の漁船が困るかもしれない。
 もう一つは先週敢えて避けていたが、都立日比谷の大学受験実績が向上したというニュースだ。これで公立高校では全国2位にまで返り咲いたということである。
 最近日が延びたので、6時に勉強を終え、B線の駅に降り立った7時になってもまだ明るい。またもやパン屋に入り、今日はあげパンがなかったので、ブドウパンをかじりながら帰る。これもまた良し。

パリ第612日 懐かしいあげパン

2010-03-27 19:40:51 | Weblog
        パリ第612日 懐かしいあげパン

 昨日家庭教師が終わって自宅近くの駅前にあるパン屋でバゲットを買った。ついでに少し贅沢をして、「あげパン」も買ってみた。懐かしい。高校時代、昼休みや休み時間に良く食べた。あの時は「あげアン」か「あげクリ」だったけれど・・。こちらのあげパンは砂糖が多くてとても甘い。しかし出来たては美味しい。一気に食べながらも高校時代を思い出した。このあげパンの中にはどうも杏子のジャムらしきものが入っている。このパン屋特性らしい。結局このあげパンとバゲット1本で夕食としてしまった。先ほど買い物に行ってきたので、今日の夕食はリッチになる予定。

パリ第611日 モチヴェーション

2010-03-27 19:34:30 | Weblog
    パリ第611日 モチヴェーション

 特に何という理由もなかったのだが、このブログの記事を書くことが出来なかった。授業の方は難しいが順調である。木・金と午後に家庭教師に行ったが、理科が難しくなってきて大変である。てこ・滑車が終わったら今度は圧力である。今はまだ水圧しかやっていないので良いのだが、気圧についての質問を受けたので、気体の状態方程式の話をしてしまった。「注射器に入れた空気を押し込むことができるか?」という単純な質問だったが、PV=nRT という式を示して、「このように気体の圧力と体積の積は常に一定となる、つまり圧力と体積が反比例するので、圧力をかければ当然注射器は押し込むことが出来る。」と説明した。はてさて高度である。子供の持つモチヴェーションの高さには本当に驚かされる。

パリ第610日 とれない疲労

2010-03-25 04:29:27 | Weblog
パリ第610日 とれない疲労

 昨晩、帰宅してすぐにベッドに入り、良く寝たはずが朝起きるのが辛い。何とか学校に間に合ったが、昨日のパーティーの説明をするのが精一杯だった。
 授業後すぐに帰宅してまたもや布団に潜り込む。結局7時過ぎまで良く寝た。しかし勉強する気にならない。マーボー豆腐を食し、今日の記事を書き始めた。授業の間の休み時間で、遺産とかお墓の話しになった。こちらは基本的には土葬が多い。僕も自分の家の墓に入ろうとは思っていないのだが、実際はどうなることだろう。一番良いのは、死ぬ前に「生前葬」を賑やかにやって、遺産の形見分け(といっても何もないけど)もあらかじめ済ましておいて、本当に死んだら後は粛々と手続きしてもらえばいいか、などと考えてみた。

パリ第609日 誕生日パーティー

2010-03-24 07:13:17 | Weblog
       パリ第609日 誕生日パーティー

 今日は大規模のストライキがあってメトロは3分の2,僕が使っているRERのB線が2分の1動いているといった具合だ、小学校の先生も半数がストライキに参加したおかげで、街中には小さな子供達が親子連れで散歩していた。これでも数年前に比べればずいぶんマシになったようだ。1本も運行しないなどというとんでもない事態も昔はあったそうだから・・。
 そんな状況にも関わらず、僕が通っている語学学校のS君とK君が今日誕生日を迎えるので、夕方から彼らの誕生日パーティに参加した。実は午後に家庭教師をしてきたので、頭はけっこう疲れていた。学校に戻ったのが午後5時過ぎ。S君と政治談義をしていたら。K君が犬の散歩から戻って来た。その後次々とY君をはじめ、ぞろぞろと集まってきたので、7時少し前に会場となるビストロ・ピラミッドに行った。そうしたら予約してある地下室は準備が出来ていないということで、路上の席でビールを飲み始めた。そうしたらここにも続々と参加者が集まってきた。飲み始めは6人だったのがすぐに10人を越えたので、地下室に移動した。その時点で僕は生ビールを1本飲んだだけだったのだが、かなり回ってきていたため、ソファに座り込んで寝てしまった。気がついたら8時半を回っている。もう地下室は人で一杯で、1階にも数人溢れている始末だ。参加予定人数はおおよそ50人と言っていたけれど、この時点では40人くらいか。日本人とフランス人が半数である。僕はもうお酒はやめて、料理を胃の中に流し込む。貪り食っていたら、上品な日本人カップルが話しかけてくれたので、現況の話をして情報交換した。気がつくと9時を回っている。もちろんソワレはこれからが本番で、このお店も午前1時半まで借りているのだけれど、なにせB線が気になる。そそくさと挨拶を交わして帰ったが正解であった。B線の本数は実質4分の1であった。運良くすぐに乗れたが次は30分後である。危ないところだった。
 ところで最初にビールを飲み始めたとき、横に座ったフランス人の女の子が唯一話せる日本語を使ってくれた。「よろしく、言っといて!」である。これを挨拶代わりに使うので、日本人は大爆笑。その子も笑われながら、なぜか満足げな笑みを浮かべていた。その子は僕たちに隣の寿司ショップで買ってきた「アボガドのチーズ巻き」を勧めてくれたのだが、彼女はこれが「伝統的日本料理」だと信じている。僕もいただいたが、「美味しいけど、決して日本料理じゃない。」と言ったら、「そんなことはない。」と意外に頑固だった。でもそれを見ていたみんながやはり爆笑したので、彼女もわかってくれたようだった。


パリ第608日 豪華旅行

2010-03-22 22:50:05 | Weblog
        パリ第608日 豪華旅行

 先週の金・土の1泊2日でローマに行った方の豪華旅行について、プライヴァシーに踏み込まないように気をつけて書くことにする。
 「2組の夫婦がパリ郊外のオルリー空港(日本からの便はすべてシャルル・ド・ゴール空港に着くので僕はまだ利用したことはないが、大きな国際空港であり、特にヨーロッパ・アフリカ・中近東方面への便が多い。しかも我が家のすぐ近くでもあり、爆音は毎日聞いている。)を早朝出立し、約2時間でローマに着いたら、そこには送り迎え用の車がすでに着いていた。この車の運転手はつねに彼らの案内役も務め、いつも笑顔で指定した場所に行ってくれた。
まだ9時過ぎなので、朝食代わりのパニーニで腹ごしらえをし、一行は食料品店に向かう。そこで、イタリア特産の豚やマグロ、イワシの缶詰、ソーセージ、そしてとても柔らかなチーズと大量の食料を買い込んだ。これがこの旅行の最大の目的であった。そして市内の遺跡を観光したあと、丘の上の見晴らしの良いレストランで昼食。観光シーズンから少しはずれていたためか、そこはホテルもあるのだが、広いレストランで食事するのは自分たち4人だけであった。そこでもイタリア料理を堪能した。
 翌日はフィレンツェである。有名な宮殿を見学した後、昼食は星つきのレストランに行く。ここでも多くの料理が出されたが、ほとんどが新作料理で、イタリアンとは言えなかったが、デザートに抹茶アイスのようなものが出されて4人とも大満足した。その後ピサの斜塔に行く。ここはこの塔以外に見るべきものは無く、他の観光客と同じように写真を撮って空港に向かった。パリ到着は午後21時過ぎだったが、土曜日の晩と言うことで道は大変空いていて10分ほどで自宅に戻れた。」という話である。お土産のショコラを頂く。美味である。買ってきた食材を使っての調理はこれからだそうでまたその報告が楽しみである。

パリ第607日 マグロとタバコ

2010-03-22 22:28:35 | Weblog
      パリ第607日 マグロとタバコ

 最近夜明けが早い。午前7時には明けている。これが今月末の28日の晩にサマータイムに切り替わると、8時少し前の夜明けに戻ってしまう。この切り替えの直後が辛い。それは長年慣れ親しんでいるはずのフランス人でも同様らしい。
 さて家庭教師先で取り組んだ比の問題に悪戦苦闘した。連立方程式を立てて解けば、おちゃのこさいさい(ちょっと古いね)なのだが、線分図だけで勝負するとけっこう大変だった。1問解くのに30分以上かかった。
 おかげで帰ってから特に何もせずにボーっと考えていた。そこで思ったのは立場の違いだ。先日授業の中でクロマグロの禁止について話したが、ヨーロペアンから一方的に「マグロは保護すべし。」と言われてしまうと、いくら向こうの主張が正しくても、「はい、そうですか。」とは言えない自分を見つけてしまう。それが「タバコ」についても同じなのではないかと考えてみた。「これだけ副流煙の害が喧伝されているのだから、公共の場所での喫煙は禁止するべきだ。」という主張が正しいことは、喫煙者の方もおそらく認めているであろう。しかし非喫煙者の側から一方的にそう主張されて、果たして納得してくれるだろうか。そこには議論を経てお互いに歩み寄ろうという姿勢が感じられない。非喫煙者側はこれまでさんざん迷惑を被ってきたのだから、「公共の場所での禁煙は当然。」と思っている。ところが喫煙者からすると、「他にも選択肢はあるのではないか。お互いにいい案を出し合う機会があってもいいのではないか。」と思うであろう。
以前にも書いたが、日本人の中でこの2つの立場の間でのコミュニュケーションがうまく取れていないのが心配である。確かに他の先進国ではすでに公共の場所での禁煙を実施されているところもある。ただそれに向かってのプロセスは国によって異なるだろうし、決してなだらかな道のりではなかったはずだ。結果を見て、「そう決めるのは簡単。」と思わないほうがいい。日本という国も中で、日本人が知恵を絞りあって、よりよい分煙方法を決めるその過程が大事だと思う。