森の冬明けも近い~
「Expo’90みのお森」 に着くと、門扉が閉じています・・・?
どうやら五月山ドライブウエイが凍結による通行止めの為に、
森の駐車場も今日は閉鎖のようです。
車道を若い3人のランナーが走ってきて、
丁度目の前で脚を止め一休みされている・・・
* オレ恐かったわ! 初めてやもんな~
大丈夫やって~ なんにもせえへんわ~
せやけど30匹ぐらいおったな~
どうやら長谷周辺のいつものサルの群れに出会ったようです。
森の通用門から中に入ると、数人の中高年の方々が
大型カメラを担いで急ぎ足で駆けていきました・・・
今頃はどんな珍しい野鳥が撮れるのだろうか?
芝生広場から木組みの展望塔に上って見ました。
風は冷たいものの日差しが少し柔らかく肌に心地いい・・・
南側は左の長谷山(568.2m)、右には堂屋敷山(553.4m)
があり、その谷間から大阪市街が一望です。
西側には山を開発してできた川西市の新興住宅地が広がり、
北側を見ると能勢の山々の後方に妙見山の近代仏閣が
太陽に輝いて見えます。
東側はこれから上る鉢伏山(604.4m)です。
裸木となったコナラやヤマザクラ、リョウブなど
尾根道の落葉樹林をゆっくりと上ります・・・
冬の陽だまりといった暖かそうな南斜面に座り
一休みすると、お尻の乾いた枯れ葉が少し暖かい!
それに見上げる冬の青い空が何と気持ちいいこと~
そろそろ樹木たちは吸水活動を始めているのだろうか・・・?
それともまだ冷たい風の中、もう少し冬篭りをしている
のだろうか?
周辺の木々を見ても、まだ枝先に芽吹きの気配はなさそうです。
鉢伏山山頂に着くと、近くであのカメラマン一行が
みな同じ北の方向へ大きな望遠レンズをつけたカメラを
構えています・・・
どんな野鳥がいるのだろうか?
私はその北の方向・・・梅ヶ谷方面へ向かいました。
しばらくすると落葉樹林の森が広がる所々に
いろんな野鳥が飛び交っているではありませんか~
しばし歩を休め、あのカメラの皆さんには悪いような・・・
一人双眼鏡で野鳥観察を楽しんだものの興味の違いか?
珍しくも鳥の名前さえ分からないのが残念です。
昼なお暗き梅ヶ谷の杉林に下り、再び明ヶ田尾山(619.9m)
への道を上ります。
明るい裸木の森から尾根道にで、しばらく歩くと山頂に到着・・・
ここで昼食です。
ここは箕面市と大阪府豊能郡の境界だそうで、
少し切り開いた山頂には暖かい太陽が燦燦と降り注ぐ・・・
上着を脱いで思い切り深呼吸をしてみる・・・
凛とした冷気と霊気に、何と気持ちのいいことだろうか~
食後ゆっくりと高山への谷道を下るものの、ここは少し荒れた
道なので足元要注意!
戦国武将・キリシタン大名の高山右近・生誕石碑前で一休み、
高山の村落はいつ来ても懐かしさを感じる所です。
村落を抜けて山上の北摂霊園へ・・・
その先から東海自然歩道へ入り西へ・・・
自然8号路に入ると一人の外人さんと出会いました。
歩き慣れている方のようで、いかにも楽しそうに軽快な歩み・・・
満面の笑みで挨拶をして下さり、その笑顔にはこちらも心が
温かくなります・・・ 笑顔とは不思議な力です。
清水谷へ向かって歩いていると前方で 工事中! の看板
と共にブルドーザーが動いている。
聞けば、この先数ヶ所の木橋の架け替え工事だとか・・・
仕方なく再び東海自然歩道に戻り、岩場展望所から
最勝ヶ峰(538.5m)、鎌倉時代の開成皇子の墓を経て、
途中の迂回路から再び清水谷へ下りました。
更に下りた府道から自然6号路(四反田谷)を上ります・・・
この辺にくるとそろそろ脚が痛くなるので、益々ゆっくりの
ドンカメ歩きになる・・・ ドンくさいカメ並み歩きです。
谷下から渓流の響きが・・・
先回歩いた時は、シカがその水を飲んでいたけれど・・・
双眼鏡で覗くと、心地いい水の流れ音が絶え間なく聞こえ、
そのいいリズム感に励まされるように細い山道を上ります。
ケヤキの大木が林立する山道を上り切ると
やっと長谷山への分岐点にでました・・・
冬の陽は早く落ちるので今日は時間もなく、予定変更し
そのまま みのお森林道に入り帰路につきました。
ただ淡々、黙々と歩いた一日でした。
早春の気配は感じるものの、まだ樹木や森の植物は
夜明け前といった感じです。
来週は予想外に暖かくなるという予報なので、
そろそろ森の活動、芽吹きも始まるかもしれません・・・
森の冬明けも近いようです。
’11-2-19 (晴)