アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

クロカワ鉄板が印象的な表札インターホン一体型ポスト(KOSUGA邸)

2019年01月30日 | 看板、表札、ポスト
このブログをご覧になってオーダーいただいたポストの設置写真をお客様からいただきました。
玄関アプローチ、植物の中に素敵に設置していただきとても嬉しいです。

鉄板は材料で仕入れた状態(クロカワ)をできるだけそのまま生かしています。
熱による色の変化製作時の細部の傷などもそのままにしています。
錆の進行を遅らせるために透明のクリア塗装を施していますが経年変化をしますので
メンテナンスとして定期的にクリアの塗装をすると好みの状態を継続できます。
車のワックスがけをするように考えると市販のスプレー塗料を吹きかけるだけなので手間にはなりません。

ポストは前面からの出し入れです。
文字は鉄板の切り抜き文字を取り付けていますので立体的になっています。

お家の顔として長く愛されることを願って作らせていただきました。

コメント (2)
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アイアン表札(秋山邸)

2019年01月27日 | 看板、表札、ポスト
以前製作した表札の写真をご覧になりそれとと同じデザインをご希望でしたので取り付ける場所に合わせて大きさを変えて製作しました。

秋山という漢字を切り抜き、それに加えて秋の山の紅葉を切り抜きました。
このアイデアはお客様から頂いたものです。

鍛造した曲線がリズミカルでご希望通りの楽しい感じになりました。



表札はお客様のご希望に沿ったデザインを考えて製作するのが楽しいです。
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床の間のためのアート(桃乃八庵)

2019年01月26日 | 造形作品
熱海のキュレーションホテル桃乃八庵
築80年を超える建物をリノベートした空間にはその当時の意匠が多く残されています。
玄関を入ってすぐ正面に現れる正方形の床の間。
お客様を向かい入れる大切な空間ですがそれはホテル空間との結界の役割を果たしています。
その床の間に鉄を素材にした作品を展示していただいています。
この作品自体も境目をテーマにした作品で
円に束ねられた部分は鉄の素材そのままで植物のように見える部分は溶接と鍛鉄で造形しています。
この素材から作品へと変化する境目が作品全体の中に存在するのです。
結界というワードにコンセプトもぴったりで正方形に切り取られた空間と円の構成もとても気に入っています。
作品を吊るす紐もあえて結び目を見せるのもこの空間と作品の見せ方のスパイスになっています。




オーナーの澤山さんは長くヨローッパでコーディネートの仕事をされていたからこそアートの重要性と日本の美意識を理解されています。
とても刺激になる現場でした。
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ペンダントライトのためのオブジェ(桃乃八庵)

2019年01月25日 | 照明
キュレーションホテル桃乃八庵のペンダントライトに取り付けたモビールタイプのオブジェです。
こちらもこの建物で長く使われていた銅の雨樋をデザインに取り入れました。
バランスをとりために重りを組み込んだり安定させるための仕掛けがあります。
既存のペンダント用の電線に簡単に取り付けられるように考えました。
少し重さを感じる曲線もデザインのポイントです。
写真のインテリアのコーディネートは澤山乃莉子さんによるもので英国の権威ある賞をいただいた空間です。



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アイアン門扉(桃乃八庵)

2019年01月23日 | 柵、門扉、アーチ
熱海のキュレーションホテル桃乃八庵の門扉です。
熱海の海の近くにあるということで波や風、泡のようなイメージで全体のデザインを考えました。
リノベーション前はサッシメーカーのアルミの門扉が付いていました。
門柱と扉の柱が接続されていたので切り離すのではなくその柱と蝶番をそのまま利用することにしました。
柱同士の間隔が2.7メートルほどあるのでこれを二枚の扉で構成するとなると重さの問題が出てきます。
そこで材料はすべてパイプを加工して製作することにしました。
円盤のオブジェはこのホテルで長年使われていた銅の樋を再加工したもので屋内にの同じモチーフが繰り返し登場します。
抜けが大きいデザインですが庭の奥行きが感じられるし威圧感がなくこのホテルのイメージによく合っています。
もう一つ、カンヌキと取っ手が見えないのがこのデザインのポイントです。
センターの扉上部にフレームと一体化するように止め金具を配置しました。
この写真を写し忘れてしまいましたが、こだわりのポイントです。



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鉄と銅の壁面照明

2019年01月17日 | 照明
熱海のキュレーションホテル桃乃八庵のために製作させていただいた壁面用の照明です。

円が組み合わさったデザインですがこの円盤に使いっているのは銅板。
それも築80年を越すこの建物で長年使用されていた雨樋を再加工してみました。
大きな円盤は緑青がまるで抽象絵画のように見えたのでそのまま使用しましたが、
円盤の大きさが雨樋の幅で取れなかったので二本の雨樋を繋ぎ合わせて作りました。

小さな円盤の方はワイヤブラシで緑青を落として本来の銅の素材をいかしています。
円盤は平面ではなく凸面になるようにハンマーで叩き出していますが薄い素材なので慎重に加工しなければなりませんでした。

和紙を貼った壁面にうまく馴染んでいます。
照明として使わない日中でも壁面アートになる素敵な照明にないrました。





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