アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

壁面オブジェ

2014年05月23日 | オブジェ
玄関の壁面を飾るアイアンオブジェです。


仕上げは焼き色を付けましたので表面は光の加減によってグレーから紫まで色の変化があります。
室内灯で出来る影も楽しめます。


細いピン1本で取付けが可能ですがピンの存在感も無く壁面に浮いている様に見えます。
線でできたこの作品は石や木や粘土などではつくれない金属ならではの表現です。
ハンマーで叩いて仕上げているので強度もあります。
いつも軽やかでしなやかな鉄の顔を大切に作っています。

アトリエから

このオブジェのシリーズはとても人気がありすでに多くの方に飾って頂いています。
お部屋の中にオブジェを置くのはちょっとスペースが無いと言う方も壁面にはアクセントとしてオブジェを飾ることは可能かも知れません。
絵を飾る様にオブジェを飾って空間を演出してみてはいかがでしょうか。
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錆鉄のインターホンカバー型表札

2014年05月22日 | 看板、表札、ポスト
新築のお宅に取付けたインターホンカバー兼用の表札です。
お客様との打合せで正方形の形にする事にしました。
すでにインターホンの位置が決まっていた為、外壁の形状なども加味してデザインを決定しました。




錆びた鉄の色とドアの色がうまく調和しています。


アトリエから
鉄錆加工のインターホンカバーをご依頼される方も多くなりました。
インターホンカバーの場合は表札だけのものと違いインターホンのメンテナンスを考えて取り外しができる様に作ります。
ただ表にビスが出て来ない様に作る場合が多いので取付け方のご質問をされる場合がありますので今回は取付け方のご説明をします。

まずは仕上がった表札をインターホンと合わせてみます。
壁がレンガなど平面でない場合はゴムなどをスペーサーにしてガタツキの無いように確認します。
今回はきれいな平面ですのでがたつきはありません。
写真は両面テープで仮止めした状態です。


表札部分のビスを外し取付け金具だけにします。
まだ両面テープで止まっている状態です。


壁面への取付け穴に合わせて下穴をあけてビスドメします。
この時、雨水がビス穴から外壁内部に入らない様に下穴にコーキング材を充てんしておきます。
壁面の材質により取付けに使用するビスなどが違ってきます。


金具の回りもコーキングして最後に表札を金具にビス止めします。

今回は外壁の形状から左右からのビス止めが困難でしたので上下からビスで止める方法にしましたが取付け場所によってこの金具も違ってきます。
取付けは工務店さんなどだったら簡単にできますしDIYをされる方でしたらご自分でも取付け可能だと思います。
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八ケ岳の作家による HOUSES ~ A dialogue in the forest ~展

2014年05月15日 | 展覧会
LANDART with LENE 2014 HOUSES リーネ・ディゲットによるランドアート展vol.2が小淵沢にある中村キース・ヘリング美術館 杜のアプローチにて2014年5月12日~5月18日まで開催されています。

「ランドアート」とはその土地の自然環境すべてからインスピレーションを受け、自然と対話しながら大地の上に構築するアートのことで五感をフルに働かせながら制作していきます。

このランドアート展にタイアップする形で 
八ケ岳の作家による HOUSES ~ A dialogue in the forest ~ 展 が同期間に開催されています。

私もこの展覧会に作品を展示しています。

HOUSES、dialogue、杜のアプローチ、鉄の造形作品 
このキーワードから自分の作品をベースにして杜の木々を使って巣作りをする事にしました。

まずは今回のベースとなる作品の設置です。
この作品はアトリエ横の林の中に置いてあり年間を通してその様子を見ている作品です。


この作品に周囲に落ちている小枝をまとわせて巣作りをはじめます。1日目の様子


徐々に作品全体を枝が覆ってきました。3日目の様子


杜を歩き回り小枝を拾っているとこの作品を点にして自分が面で動き回っている様子がおもしろくなってきました。
もう一つ作品を置く事で点を2つにしてみようと思い急きょベースになる鉄の作品を枝の間に設置しました。
そしてそこにも枝を組んでいきます。


この作品は回りの枝も巻き込みながら一体化させていきます。



まだあと4日間。
この2つの点(作品)を結んで線にしてみようと考えています。

アトリエから
アトリエを飛び出しての制作ですが
巣作りの行為は時間を忘れ集中。
何時間もこの杜全体に足跡が残る様に歩き回っていると風や光や鳥のさえずり、湿気、乾燥、鹿の糞、・・・・
アートを通して杜と対話をする。
多くの人にも味わってもらいたい経験です。


そして、つづきです。

2カ所の作品を線で繋ぎました。
杜にたくさん落ちている松ぼっくりを並べて・・・・

なんだか作品が移動した足跡みたいにも見えます。





まっすぐに並べるとその場所の起伏がよく分かるんだな~と、発見です。

この線は松ぼっくりが一面に落ちていた地面へと繋がっていきます。






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