アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

錆鉄と石の花器

2011年04月29日 | 花器
個展に向けて新しい作品が生まれています。

錆びた鉄と自然石を組み合わせた花器です。
搬入前の記録写真なので花が同じで芸がないのはお許し下さい。


水の入ったガラス管と鉄の相性はとても良く、3つの素材のバランスも意識しています。


自然石には形、大きさ、色、によって作り出される空気感があります。


錆びた鉄の色はきれいです。
今回は錆の進行を抑えるクリア塗装は施していません。
必要に応じて塗装してお渡しします。

花器は植物を生けて初めて完成するものなので
あたりまえですが生ける植物によってそのイメージが変化します。
私の手を離れてどのように生かされるのか・・
それが花器制作のおもしろさでもあります。

作品データ
素材:鉄(錆び加工)、自然石、試験管

個展期間5月4日~28日
談話室ギャラタン
0561-38-4131




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鉄と石の花器

2011年04月28日 | 花器
今度の個展では鉄と石の小作品を中心に展示します。
小さなオブジェが中心ですが花器も何点か制作しました。

自然石と鉄を組み合わせた作品を以前から制作していますが
そこには日本の庭園からのイメージがあります。

この花器もそんなイメージで制作しました。

鉄の花器自体は自立しないので
何かにもたれかけさせないと花をさすことが出来ません。
ちょっと哲学的な感じもしますが
あまり深く考えずに楽しんでもらえると嬉しいです。
重ねた本に立てかけたり・・・何に立てかけるかはその人のセンスですね。
今回の花は我が家の庭に咲く桃の花です。

ちなみに私の大好きな庭は
京都の円通寺のお庭です。
学生時代円通寺道に下宿していて卒業までに一度行っておきたいと訪ねたのが最初ですが
とても素敵なお庭でその後何度も訪れました。
あんな空間を生み出せるような作品を造りたいと思っています。

作品データ 
素材:鉄、自然石
焼き色加工、エナメルクリア塗装
高さ:鉄部17センチ
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個展 鉄と石 そのことば(談話室ギャラタン)

2011年04月27日 | 展覧会
個展のお知らせです。

鉄と石 そのことば 上野玄起個展
2011年5月4日(水)~28日(土)
10:00~17:00 (日月火)休み
談話室ギャラタン(名鉄豊田線日進駅)
愛知郡東郷町白鳥2-15-21
0561-38-4131

一昨年、オープンアトリエにお越し下さったギャラリーの企画展です。
石と鉄を組み合わせた作品を気に入っていただき、今回は鉄と石を使った作品を中心に展示します。
住宅地にある喫茶とギャラリーのスペースです。
店名に「談話室」と言うことばがついているので作品と対話してもらうイメージで作品を制作しました。
小作品を中心に展示致します。
名古屋エリアでは初めての個展ですのでお近くの方は是非お越し下さい。


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アイアンのショップ看板(SKOGEN)

2011年04月18日 | 看板、表札、ポスト
八ケ岳、小淵沢にあるリゾートホテル リゾナーレ小淵沢。
そこに新しくオープンした北欧アンティーク家具のお店SKOGENさんの看板です。
SKOGENとはスウェーデン語で森林を意味するそうで、お店の奥の窓からはその名の通り木々が見えます。
看板のロゴデザインはオーナーさんのオリジナルです。
細かい切り抜きですが裏からシートをあてる事で切り抜き部分がはっきりと見えます。
裏のシートは取り替えが可能で季節ごとに変化も楽しめます。

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半農半芸術(田んぼの苗床)

2011年04月16日 | 農とアート
「半農半X」という言葉があります。
「農的暮らし」という言葉も雑誌のタイトルなどでもよく見かけます。
私の生活は「アート」「クラフト」「農」の主に3つの仕事を軸にしています。
農作業の忙しいときや個展前、注文の仕事の多い時などその時々によって3つのバランスが変わります。
「半農半芸術」という事になるのでしょうか。

私が米づくりを始めたのは1999年、今から12年前の事です。
全く農業に関心のなかった私が出会った自然農の畑と田んぼ。
その様にヒトメボレをして「こんな畑をつくりたい」そう思い立ったのがはじまりです。
自然農の畑は野菜などの作物と草花、虫たちが共生しあう楽園のようなスペース。
まさかこんな畑があるなんて・・自分でもつくってみたい・・作家の創作意欲が一気に自然農の畑づくりに向ったのです。
畑を始めた動機が「作物を作りたい」ではなく「自然農の畑をつくりたい」と言うものなので作物が取れなくても全然平気なのです。
これは自然と人間が共生してつくるアースワーク、ランドアート、そんな想いで没頭しました。

今年13回目の米づくりが始まります。
このブログでもそんなアートのような自然農を時々紹介していきたいと思います。

それからお知らせですが、八ケ岳で自然農やスローライフの体験ステイとツーリズムを提供している「野風草」さんのワークショップでアートワークのワークショップをさせて頂きます。
畑仕事と山歩きとアートワークを組み合わせた『野生塾」というプログラムです。
半農半芸術の暮らしを味わってみたい方は是非御参加下さい。詳細は野風草のホームページでご確認下さい。


今回は自然農のお米の苗床づくりを紹介します。

田んぼに出現した長方形の苗床。表土を削り取り土を裸にします。

裸の土の上に籾を巻きます。命の塊です。

土をかぶせ、薫炭をかぶせ、藁で保温をします。自然農では決して土を裸のままにしない様にします。
そして田植えまでは水を入れずに苗を育てます。

私たちの田んぼの全景です。正面の林の向こうに八ケ岳が見えます。
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鉄板切り抜きA型看板(BAR SYOKUDAI)

2011年04月14日 | 看板、表札、ポスト

鉄板の文字切り抜き看板です。
福岡市にあるBAR SYOKUDAIというお店のための看板で、
デザインは同じく福岡市のパオデザインオフィスさんです。

A型看板のすっきりとしたバランスの良いデザインなので
切り抜き部分やエッジ部分に出る手仕事の感じが嫌みなく馴染みます。
中に照明を入れるデザインなので実際に電球を入れてみました。

写真はアトリエで写した物です。
実際のお店にも行ってみたくなりますが山梨からではかなり遠いのでなかなか行けませんね。
福岡のお酒好きのお友達に教えてあげることにしましょう。

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アイアン表札(赤羽邸)

2011年04月12日 | 看板、表札、ポスト
新しいマンションに越されるのに際してこのブログから表札の相談を頂きました。
マンションの表札と言うとあまり手作りの物を取付けるイメージがなかったので私も興味がありつくらせて頂く事になりました。
ご家族の写真や、イメージなどいろいろ資料を提供して下さった中からデザイン案を出させて頂き、このデザインに決まりました。

羽という漢字が印象的だったので空の雲の形を取り入れ「風」「植物」など自然をイメージさせる形を加えました。
雲の形には風を感じる線を刻んであります。
この写真は取り付け前にアトリエで写した物です。
新しい住まいで新しい生活がスタートする時に表札をつくらせてもらえる事はとても嬉しいことで、想いを込めてつくらせて頂きました。

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表札一体型ポスト(清水邸)

2011年04月11日 | 看板、表札、ポスト

表札とポストが一体になっています。
ポストの上部が平なのは、鉢植えなどで飾れる様にするためです。
雪が積もっても素敵かも・・・。
3本足のデザインもポイントです。

横面が開く様になっています。
取手をまわすとロックが外れて開きます。
容量はたっぷりで通販カタログも余裕で入ります。
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ミュージカルのためのキャンドルスタンド

2011年04月10日 | 燭台
2011年5月8日に山梨県民文化ホールで公演をする市民ミュージカルのために舞台で使うキャンドルスタンドを制作しました。

この市民ミュージカルは山梨では3回目になりますが、第1回目の時には私も出演しました。
歌って踊れる鍛冶屋・・なんて言ったりしていました。
さすがに毎週末のレッスンに参加する余裕もなくなり今は外から応援しています。
そんな縁もあり、第2回目第3回目のミュージカルのロゴイラストを描かせてもらっています。

今回のミュージカルは「ドクター・サーブ」、アフガニスタンで活動を続ける中村哲さんを主にミュージカルのテーマでもある人間の尊厳にせまる作品です。
キャンドルスタンドの制作にあたってはそのシーンのイメージに合わせてデザインをしました。
アフガニスタンの伝統的な燭台のイメージも取り入れました。

スケッチの鉛筆の線をそのまま形にしてみました。高さは1メーターほどあります。
本番まで1ヶ月を切って熱の入った練習をしている清里の合宿所に納品をさせてもらいました。

市民ミュージカルと言っても監督、振り付け、音楽はすべてプロフェッショナルの先生方で本番の舞台はそれはすばらしいものになります。
どんなメッセージが届くのか本番がとても楽しみです。

ミュージカルの公式ホームページ
ドクター・サーブ

わたしもチケットを販売していますので見に行きたい方は是非ご連絡下さい。
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アイアン表札一体型ポスト(小林邸)

2011年04月09日 | 看板、表札、ポスト

アイアンの表札一体型のポストです。
横から取り出す様になっています。

設置場所には石組みがあり一本足のスペースしかありませんでした。
ポストの位置をベストポジションにすると足の位置とずれてしまうため足から枝の様に横に伸びたポストになり、
それがかえって独創的なデザインになりました。
動きのある楽しい雰囲気を意識しました。
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