アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

A+A CLOCK project 農とアートの暮らしから生まれた時計、草刈り刃のリメイク時計

2013年03月08日 | A+A CLOCK アートと農 草刈り刃の時計



これはもとは使用済みの草刈り機の刃です。
自然農を実践してもう15年目。
作品づくりの次に長く続けている生活のもう一つの柱です。
それは作品づくりにも大きな影響を与えています。
この時計で棚田や里山、森林の保全にちょっとでも役に立つ。
そんな取り組みをはじめました。

A+A clock projectについて

A+A:アート(Art)と農(Agriculture)
Clock:農作業で使った草刈り機の刃を再利用して作った時計
Projekt:時計を販売した売り上げの一部を農村や森林などの環境保全活動をしている団体へ寄付をする。
使用済みの草刈り機の刃の回収で廃棄物を削減。

Story
最初は草刈り機の刃を捨ててしまうのがもったいないので何かに利用できないかと言う所から始まりました。
鉄を素材に造形作品を制作している自分にとって軽くて丈夫でデザインが豊富なこの草刈り機の刃に金属素材としての魅力を感じました。
もったいない、そこから出来たのが時計でした。
せっかく作るのだからデザインの視点から見ても魅力あるものでなければならないと言うこだわりを持って一つ一つ制作しています。
汚れを落とし、刃を落とし、形を整え、時計のムーブメントを取付けるための部品を作り溶接、仕上げに塗装です。
出来上がったいくつかの時計を実際に使ってみました。
田畑の土手草や里山の下草を刈って仕事を終えた傷の入った刃だからこそただの時計ではなく部屋の中に自然を感じることが出来る作品のように見えてきました。
多くの人に実際の田畑や里山で活躍した草刈り刃の時計を生活の中に取り入れてもらう事でその場所へのイメージを膨らませ繋がりを感じてもらえるのではないかと考え始めました。
更にその時計の売り上げの中から自然環境の保全活動をしている団体へ寄付できれば支援にもなります。
そこで使われた草刈り刃を回収すれば循環が生まれます。

実際に田畑の土手草を刈る作業の中から今回のプロジェクトを思いつきました。
自然が豊かに見える八ヶ岳でも山などは荒れ、自然が傷つけられていると言う危機感を日々の暮らしの中で感じています。
自分に何かできる事は無いか?
物を作る仕事をしているからこそできる事は無いか?
そんな想いで活動をはじめました。

コメント
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