田捨女(でんすてじょ)は江戸時代前期の俳人
寛永10年(1633) - 元禄11年(1698)
文久1年(1861)出版 歌川豊国(国貞)絵
栢原(かいばら)の捨女(すてじょ)
丹波の國氷上郡栢原の代官、田季繁の娘として生まれる
弱年(おさなき)より和歌・俳諧を好み秀吟が多く
「初雪や 二字ふみ出す 下駄の跡」
これは幼き時に詠んだ句で人々を驚かせた
結婚して家督をつぐが早く寡(やもめ)となり
後、盤珪(ばんけい)禅師に入門して開悟する
世に珍らしき貞烈なり
(柳亭梅彦記)
『粟のほや 身はかずならぬ 女郎花(おみなえし)』