オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

古今名婦伝 「栢原の捨女」

2018-06-26 | 豊国錦絵

田捨女(でんすてじょ)は江戸時代前期の俳人

寛永10年(1633 - 元禄11年(1698

文久1年(1861)出版  歌川豊国(国貞)絵

 

栢原(かいばら)の捨女(すてじょ)

丹波の國氷上郡栢原の代官、田季繁の娘として生まれる

弱年(おさなき)より和歌・俳諧を好み秀吟が多く

「初雪や 二字ふみ出す 下駄の跡」

これは幼き時に詠んだ句で人々を驚かせた

結婚して家督をつぐが早く寡(やもめ)となり

後、盤珪(ばんけい)禅師に入門して開悟する

世に珍らしき貞烈なり

     (柳亭梅彦記)


『粟のほや 身はかずならぬ 女郎花(おみなえし)』