生徒の安全の為か、新しいビジネスモデルなのか、ちょっと微妙
学園長の名を見ると後者よりな気がする
先ずは
>高校2年の女子生徒は「デザインが気にいらない」と嘆く。この女子生徒は友人の
>ノートを写すのにカメラ機能を使っているといい、「デザインが悪いと勉強する
>気分が上がらない」
こういう風潮をどうにかした方が良いと思うが、僕が古いのだろうか
KDDIの説明
学校支給「制ケータイ」 神戸の進学校が全国で初めて取り組み
産経新聞 2012/08/05 10:57更新
【関西の議論】
出会い系サイトでの援助交際から携帯ゲームの高額課金まで、10代の利用者への弊害が問題視されて久しい携帯電話を、制服や制帽のように生徒に持たせている日本で唯一の学校が神戸にある。私立須磨学園中学・高校(神戸市須磨区)だ。平成22年度の新入生から導入し、3年目を迎えた今では全校生徒約1400人のうち約1160人が通称「制ケータイ」を所持。「携帯電話の正しい使い方を実地で教えることができる」(同学園)といい、生徒間にも浸透している。ただ、コスト面などから“追随”する学校は現れていないという。制ケータイの実情は。
■トラブルから守る
最寄り駅から歩いて15分。同学園は小高い山の上に建つ。偏差値は68。兵庫県内有数の進学校で「世界一周」の研修旅行といった行事もある。学園長はコンピューター関連書籍を手がけたアスキー創業者の西和彦氏だ。
制ケータイの導入当初は賛否両論が巻き起こった。「一律配布したところで、コンピューターリテラシー(活用能力)が向上するとは限らない」という批判や、「ネット犯罪に巻き込まれる確率が高くなるのではないか」といった不安の声も多かった。
ところが、同学園の土屋博文教頭補佐によると、「実際に使ってみると、ほとんどが杞憂(きゆう)だった」という。
制ケータイは、法人契約のビジネスフォンを、教育にふさわしい形にカスタマイズしたものだ。通常の携帯電話は、端末と通信サービスを提供している会社(キャリア)が直結しているが、制ケータイの場合はその間に、学校のサーバーが入る。
このサーバーがメールやインターネットのフィルタリング(選別)機能を果たし、夜10時から朝6時までの利用制限などを行っている上、学校側が使用履歴を記録しているため、学校裏サイトや、いじめメールなどの問題も起こりにくいというのだ。
土屋教頭補佐は「学校が携帯電話を管理することで、子供を守っている側面もある」と話す。
実際、これまで大きなトラブルがないため、入学時の保護者向け説明会でも制ケータイに対する質問はほとんど出ない。「進学率や偏差値はチェックしたけど、制ケータイについては入学してから知った」という生徒も多いようだ。
■「制ケータイじゃなくてもいいんじゃないの」
では、実際に使っている生徒たちの反応はどうか。高校2年の男子生徒は「便利だとは思うが、携帯電話の意味がないと思うときもある」と漏らす。
制ケータイは月額3500円の基本料金を払えば、同学園の生徒間や教諭との通話は無料。長期休暇中でも勉強でわからないことなどを教師に相談できたり、台風による休校などの連絡にも活用されている。通信料は4万パケットを超えると上乗せされるが、音楽や動画をダウンロードしない限り、上回ることはめったにないという。
しかし、この男子生徒が不満に思うのは、制ケータイを持って登校することが義務づけられているにもかかわらず、学校では昼休みと放課後以外は教室以外での使用が原則禁止ということだ。
中学生徒会が実施した意識調査では、全生徒の4割が運用ルールについて「厳しすぎる」と感じている実態が浮き彫りになった。男子生徒は「携帯電話って、即時連絡するためのものだと思う。限られた場所や限られた時間でしか使えないなら、パソコンでも代用できる。わざわざ持つ意味があるのか」と首をひねる。
「クラスにもよるが、3~4割は個人で契約したケータイを別に持っている」と明かすのは高校1年の女子生徒だ。「もともと入学時に個人用を持っていた子は多い。制ケータイしか使わない子もいるけれど、逆に制ケータイの機能はスマートフォンのアプリで代用できるので、制ケータイは持っているだけ、という子もいる」と話した。
■公立では難しい
制ケータイ導入3年目を迎えた同学園だが、いまだに全国唯一の導入校である。
神戸市教委の関係者は「教員や保護者が納得していれば、新しい取り組みを実践できるのが私立学校。公立学校、とくに中学校は義務教育で、国の方針に基づいてどの子にも公平に学習の機会が与えられるよう学校制度を組み立てている。制ケータイの必要性が明確にならない限り、導入は難しい」と指摘する。
一方、私立学校でも学校にサーバーを設置するコスト、端末の修理など管理の手間、教諭の就業時間などを考えて敬遠してしまう傾向にあるようだ。ある学校関係者は「斬新な取り組みだとは思うが、制ケータイならではの実績が目に見えてこないと、導入に踏み切れない」と話す。今年度、須磨学園に制ケータイの視察に訪れた学校はない。
とはいえ、情報科目を担当する橋倉彰宏教諭によると、生徒から寄せられる質問や問題は「一部の絵文字が文字化けする」「(メールアドレスのドメイン名が一般携帯電話と違うことから)携帯クーポンが使えない」といった実用面に関するものばかりで、逆に生徒たちは当たり前のように使いこなしている様子がうかがえる。
高校2年の女子生徒は「デザインが気にいらない」と嘆く。この女子生徒は友人のノートを写すのにカメラ機能を使っているといい、「デザインが悪いと勉強する気分が上がらない」とも。こうした不満を持ちながらも、同校での学校生活には、制ケータイはすっかりなじんでいるようだ。