アオモリトドマツに、季節風で運ばれた雲粒(過冷却水滴)が枝や葉にぶつかって凍りつくとエビのしっぽができます。
樹氷のできる条件
1.植生として、アオモリトドマツなどの着氷と着雪のおこりやすい常緑の針葉樹があること。(ブナなどの落葉樹は氷や雪がつきにくい)
2.着氷と着雪のもとになる、過冷却水滴と雪片が多くあり、つねに一定方向の強風と低温で運ばれてくること。(風向が一定しないと、エビのしっぽが成長しない。気温が高いと雪がとけ、また低すぎても雪がつきにくい。)
3.積雪が多すぎず、少なすぎないこと。(雪が多すぎると、アオモリトドマツは埋没して生育できない。また雪が少なければ、当然樹氷はできない。なお蔵王の樹氷原の積雪は平年で2~3m程度である。)
(2006.11.19.10:00蔵王ロープウエイ山頂駅付近)