もみの木工房便り

札幌市円山にある、もみの木工房から日々のお知らせ=

『八月が来るたびに』

2018-08-09 09:41:58 | 日記

 毎年、8月になると心に思い出す言葉=
 『八月がくるたびに』・・・

 

 実は本の題名です。
 
 3歳上の姉と私の夏休みに母が買ってくれた本。
 ちょうど私が小学校に入った頃くらいでしょうか。
 
  長崎の原爆体験を語ったもの。
  おおえ ひで・作/篠原 勝之・え 
 (あの溶接のゲージツ家のクマさんが
  インパクトある挿し絵をしています。)
 
 以前もお話ししたことがあるかもしれませんが
 私の母は東京大空襲の経験者です。
 身をもって戦争の悲惨さ
 戦争に行き着くまでの人間の恐ろしさを
 体験した母の・・・
 大切なバトンだったと今は痛感しています。

 この本をもらう少し前までには
 ベトナム戦争が繰り広げられていて
 『ベトナムのダーちゃん』は
 この次の夏休みに母から贈られた本です。

 当時、まだ小学校低学年だった私に母は
 「怖かったら今読まなくもていいよ。
  でも、これは本当にあった戦争のはなし。
  怖くて恐ろしいけれど・・・
  こういう時代があって今があるの。
  だから読めるようになったら
  読み返してみて。
  そして、あなたが大人になって
  もしも万が一戦争が起こりそうになったら・・・
  全身全霊で絶対に反対しなさい。
  もう2度とこんな戦争をしてはいけないの。」と。


 戦後、73年経って戦争を経験した方は
 どんどん少なくなってきています。
 残酷だから
 ショックを受けたら困るからと
 伝えなければならない事実を大人が覆ってしまう風潮は
 いつだってどんな時代にもあります。


 そんな中、母が伝えようとしていた事実を
 今更ながら噛み締めています。
 私は子供たちにきちんと伝えられているだろうか?
 
 この本は今我が家の絵本だなにずっと置いてあります。
 
 

 

 今年で3回目の本のまーけっと
 北海道ブックフェス主催で今年も
 もみの木soで開催されます。
 本を出店してくださる方募集中です!!

 *9月7日(金)〜9日(日)
  10:30〜17:00
 *参加料 3日間で1箱600円(1人2箱まで)
 *お問い合わせ
  北海道ブックフェス2018実行委員会
  sapporobookfes@gmail.com
 *締め切り・・・8月20日まで
  

  

 あなたも本のリレーに参加してみませんか?