もむでんブログ

お疲れ様でした

中田英寿選手が現役引退を発表しました。
「ブラジル戦後に号泣した」という報道が有りましたので、もしかしたら以前から考えていたことではないかと勝手に思っています。
渡欧した選手といえば、中田以前に、古くはブンデスリーガに渡ってレギュラーとして活躍した奥寺さんや、「通用するんですか?」の質問に「通用しないから行くんだよ」の名言を残してセリエAに渡った三浦カズ選手が先駆けとされていますが、中村や小野など欧州に通用する選手がまとまって登場し活躍したことは中田が先鞭を取ったからといっても過言でははありません。
思い起こせば1995年に鳴り物入りでベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)に入団。当時のベルマーレは前年度にJリーグ昇格を果たし、セカンドステージでヴェルディと最後まで争う2位、天皇杯で優勝と、最も勢いのあるチームで、後にワールドカップのメンバーとなる小島、名良橋や、岩本テル、名塚、田坂、野口など後の日本代表を要所に揃え、ベッチーニョの得点力を活かす好チームでした。中田はそのチームにあって新人ながらレギュラーを勝ち取り、同年優勝したアントラーズに7-0で勝利した試合で豪快な先制点とアシストを連発するなど大活躍したことが衝撃的でした。自分の記憶の中ではセリエAデビューでいきなりユベントス相手に2得点した衝撃に匹敵しています。1995年は優勝争いに貢献し、1998年にイタリアに移籍するまでベルマーレは中田のチームだったと自分は思います。
三浦カズ選手が39歳になってもなお現役にこだわる姿も真似できない美学ですが、10歳年下の中田選手が、まだまだプレーできる可能性がありながら現役を去ることも美学です。中田選手はお菓子メーカーの非常勤役員や、カフェのプロデュースなど多面的な才能を発揮していますが、出身高校である韮崎高校でも主席級であった彼ならではです。その多面的な才能をこれからも日本サッカー界に活かして欲しいと思います。
11年間の選手生活お疲れ様でした。
比較的無口で常に考えて発言してきた彼が、近年では試合中に叫びチームを引っ張る役割に変貌しました。彼なりの葛藤もあったのかもしれませんが、ワールドカップに出て結果を残したいという強い気持ちの現われでもあったのかと思います。中田のスピリットを受け継ぐ選手が現れることを心から期待しています。
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