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なでしこジャパン3大会ぶり予選突破しパリ本大会へ パリオリンピック サッカー女子 アジア最終予選第二戦:日本2-1北朝鮮

既にいろいろな報道で知るところですが、国立競技場で行われたパリオリンピック サッカー女子 アジア最終予選第二戦、日本代表対北朝鮮代表の一戦は2-1で日本が北朝鮮を破り、二戦合計2-1として、2020年東京大会に続いての2大会連続出場を勝ち取りました。

 

”2大会連続出場を勝ち取りました”とは言っても、東京大会は日本は開催国枠での出場だったため、予選を勝ち抜いての出場は2012年のロンドン大会以来3大会ぶりになります。

当時はワールドカップ2011年大会の優勝メンバーがほぼそのまま残り、楽な試合はなかったとは言え4勝1分の無敗で最終予選を勝ち抜けた日本でしたが、その際の2位での本大会出場は3勝2分の北朝鮮でした。

その時下しているオーストラリアと中国に、日本は4年後のリオデジャネイロ大会の最終予選で敗れ、2勝1分2敗の3位で本大会出場権を逃しています。

2015年ワールドカップでの澤引退後の敗退だったため、ちょっと衝撃的だったのを覚えています。

 

時は経って昨年のワールドカップ、日本はベスト8で敗退したものの、グループリーグでは優勝したスペインを相手に4-0で完勝。

順調にベスト8まで駒を進めましたが、屈強なフィジカルを誇り直近の国際大会で好成績を残しているスウェーデンに敗れたものの、そのパスサッカーは各国から賞賛の嵐でした。

 

そして期待が高まった今回のパリオリンピックアジア予選、日本は2次予選で2016年大会の最終予選で敗れた中国・オーストラリアと共にポット1に入ったため両国とは対戦を免れ、北朝鮮はポット2の韓国とともにポット1の中国と同じ組に入りました。

日本は2次予選でウズベキスタン・ベトナム・インドと同組となり、無失点で3連勝。

北朝鮮は最激戦の組を2勝1分の1位で通過、2位韓国・3位中国となりましたが、韓国は最終予選に進める各組2位の最高成績になる為には第3戦の中国戦で勝利が必要な状況で引き分けてしまい、やはり勝利が必要だった中国と共倒れに。

最終予選は各組1位のオーストラリア・北朝鮮・日本と各組2位の最高成績のウズベキスタンを加えた4か国で争う最終予選は、2位勝ち抜けの国がどこかによって事前に対戦が決められており、ウズベキスタンが進出した時点で日本は北朝鮮と対戦することになっていました。

(ちなみに、中国か韓国が2位で最終予選に進出していた場合は日本対どちらかの対戦でしたが、オーストラリアの組から2位チームが最終予選に進出した場合、日本はオーストラリアとの対戦でしたので、どの結果でも楽な試合はなかったということですが・・・。)

そして、先日行われた北朝鮮のホームは直前まで開催地が決まらないトラブルに見舞われながら、サウジアラビアでの長時間移動の試合を0-0の引き分けで乗り切り、日本のホームでの勝利で決まる状況でした。

 

国立競技場で18:34にキックオフされた試合は、日本がポゼッションし、北朝鮮は5バックを並べて守る形から入りカウンターで対抗。

第一戦でも5バックを崩しきれず、スペースがない中で決定機が作れなかった日本は、この試合でも同様のスタートになります。

第一戦の4バックでボランチに熊谷を配した形から、昨年のワールドカップの3バックに戻して熊谷を3バック中央に配し、両サイドバックは第一戦より高い位置から前に出る布陣ですが、北朝鮮のフラットな5バックはなかなかスペースを作らせません。

1トップ2シャドーの前線も、DFの間で受けてもすぐに2人以上に挟まれ、チャンスをつぶされていました。

そうして膠着状態が続いた28分、日本は北朝鮮陣内左寄りでFKを得て、この試合追加招集で先発に抜擢された北川が長いクロス。

北朝鮮DFと日本が競り合ったボールはゴール左側に流れますが、日本がヘディングで折り返し、田中が上手くヘッドで合わせたシュートはバーを叩いたものの、素早く詰めたDFの高橋が押し込んで先制。

流れの中からチャンスを作れない日本は、セットプレーから貴重な先制点を得ました。

その後、最低でも同点にしなければいけない北朝鮮は縦へのボールとサイドでのドリブルで打開を図ります。

先制直後には右サイドの低いクロスから北朝鮮がトリッキーなヒールキックでゴールに流し込み、ゴールかと思われましたが、GK山下が体制を崩しながらも最後まであきらめずにボールをかき出してノーゴール。

この試合VARなしでしたが、スローで見ても入っていませんでしたけどね。

 

後半は北朝鮮が攻撃の選手3枚替えで先手を取り、縦へのボールを増やしてさらに攻勢を強めます。

しかし日本は必死のDFで応戦。

77分には日本が自陣の高めの位置でマイボールにすると長谷川から右サイド清水に縦への長いスルーパス。

この試合中々縦へ突破できていなかった清水は、相対した北朝鮮DFの股を抜く切り返しでフリーになると、田中に代わった清家へのクロスを供給しますが、ニアに走り込んだ藤野の頭にどんぴしゃり。

清家のシュートを想定していた北朝鮮GKも反応できず見事に決まって2-0。

 

これで決まったか・・・?

 

と思いましたが残り時間は10分以上、後がない北朝鮮はこれまで以上に攻勢を強めます。

直後の81分には日本陣内で北朝鮮は右サイドへのスルーパスを供給、キム・ヘヨンはDF高橋より一歩早く出て、GK山下の鼻先でループシュート。

これが決まってわずか4分で1点差に戻されてしまいます。

 

こうなると追いかける立場の方に勢いが出るのですが、日本は熊谷を中心としたDFで耐え、アディショナルタイム直前の89分には、前線の植木と第一戦で先発した長身DF古賀を入れ、5分のアディショナルタイムを乗り切りタイムアップの笛。

日本が接戦を制して本大会出場権を勝ち取りました。

 

この試合は膠着した試合をセットプレーで打開した先制と、ワールカップでも威力を発揮したカウンターによる追加点と日本の強みが出た格好でしたが、ポゼッションした際にスペースを消された時の対応と、縦に早い攻撃への課題は残ったままでした。

それでも勝たなければならない試合で結果を残したことは素直に喜んで良いと考えています。

なでしこジャパン、本大会出場おめでとうございます!

 

ちなみに、オリンピック本大会は、ワールドカップの24チームから12チームと半減するため、出場国のレベルは上がります。

日本がワールドカップで苦杯をなめたスウェーデンですら出場できませんからね・・・。

(ヨーロッパは開催国フランスと、スペイン、ドイツ。北米はアメリカとカナダ、南米はブラジルとコロンビア、オセアニアはニュージーランド。)

本大会では4チームが3グループに分かれるため、アフリカ2チーム(未決定?)とオセアニア1チームが各グループに振り分けられると予想されるので、それらチームには確実に勝ち、欧米2チームから1勝以上を挙げたいところです。

組み分けと本大会が楽しみですね。

 

さて、次は男子のワールドカップアジア二次予選です。

3月21日にやはり北朝鮮とホーム国立競技場で対戦。

アジアカップで対アジアの課題をさらすことになった日本ですが、北朝鮮戦はホームに続いてアウェーも残しており、ホームでは確実に勝利を挙げたい相手。

こちらは現地で応援します!

 

招集メンバーも気になるところです。

特にアジアカップで課題になったGKですね・・・。

招集メンバーの発表を心待ちにしたいと思います。

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