「片桐酒店の副業」
徳永圭
新潮社
名鉄の駅から住宅街に並ぶ
商店街の最後尾にある
片桐酒店
副業として
「お荷物なんでも配達します」
店主の片桐自身も
過去の重い荷物を持ちながら
…
副業は宅配なんですね
しかもあやしげな荷物も扱う
「悪意」というお話では
パートの陽子が
勤め先でいびられてて
上司に「悪意」を送りたいと
ネット経由で依頼するんです
なんかイヤだった~
普通の宅配業 . . . 本文を読む
「和菓子のアン」
坂木司
光文社
ぽっちゃり系フリーター
杏子が
なんとなくはじめた
デパ地下和菓子屋バイトで出会う
日常の謎
…
たいへんだけど
とても楽しそうなバイト先で
いいなぁ
和菓子の世界の奥深さも
味わえて
1冊で2度おいしいです . . . 本文を読む
「ベラボーな生活」
禅道場の「非常識」な日々
玄侑宗久
朝日新聞社
臨済宗の僧侶である筆者が
京都の天龍寺専門道場での
出来事をつづるエッセイ
…
食べない修行より
食べる修行の方が辛そうです
禅の価値観や教えについて
歴史で習ったくらいで
日常の修行については
全く知らなかったので
興味深かった~
これも布教の一つですね . . . 本文を読む
「水の家族」
丸山健二
求龍堂
隣町の竹林にある庵で
「私」は死んだ
魂となった「私」は
水を介して
音信不通になっていた家族のところへ行く
どん底にいた「私」が
いままでをふりかえり
現在の家族の様子を知ることで
救われていく
…
自分では絶対に読まないタイプの本ですが
某作家さまがすすめていたので
読んでみました
なんだろう?
なめらかで美しい文章
詩のような
若い時に読んでいたら . . . 本文を読む
「神様のすること」
平安寿子
幻冬舎
危篤状態から生還した母が
「八十三まで生きることにした」
と宣言してから
娘の私が母を看取るまでの日々を
自身の思い出を交えてつづった
エッセイ
…
母親の宣言がどうなるのか
それが知りたくて最後まで読みました
「付き添い天使」と
「神様は代償をもとめる」
というところは
そうかもと思いました
作家は自分の人生さえも
切り売りしなければならないんだろう . . . 本文を読む