NIYAの図書室

本の感想などとともに、
ゆるーい出来事を記録。
写真もたまに…

食堂の話

2011年11月03日 | Cry
「食堂かたつむり」 小川糸 ポプラ文庫 アパートに帰ったら 部屋のものすべてとともに 恋人がいなくなっていた その時から声を失い 故郷に帰った倫子 そこには 豚のエルメスとおかんがいた 熊さんやおかんの力をかりて始めた 小さな食堂に さまざまなお客が訪れ 奇跡がおきる … 倫子のように 十分に時間を使って 料理してみたいなぁと思って ビーフシチューを1日中煮込んでみたら やっぱりおいしか . . . 本文を読む

ツナグ

2011年10月14日 | Cry
「ツナグ」 辻村深月 新潮社 この世とあの世の人を 会わせてくれるという 使者(ツナグ) 本当に信じ 心から求めたものだけが めぐり合える 依頼した4人の物語と 使者自身の物語 … ただ泣ける話かと思ったけど 冷たいところもあり 終わりのほうの 死者は、残された生者のために… というところ 理不尽な死であるほど やはり生者のためであってほしい と思う 本当に使者がいたなら 自分ならど . . . 本文を読む

人質の朗読会

2011年10月13日 | Cry
「人質の朗読会」 小川洋子 中央公論新社 とある国で 反政府ゲリラの人質となり 死亡した8人 その後 彼らの肉声が録音された 朗読会のテープが 公開された … どれも不思議な話ですが 語り手はもういないのだと思うと 違う余韻があります 世の中のほとんどの人が それぞれに特別な体験をして でも ほとんど知られずに 死んでいくのかもなぁ 涙はでないけど 読むのが とてもつらかった . . . 本文を読む

ネバーレットミーゴー

2011年09月19日 | Cry
「わたしを離さないで」 カズオ・イシグロ 土屋政雄 訳 早川書房 「介護者」の職にあるキャシーは 自分が育った施設「ヘールシャム」と 友人の思い出を語る そこは 特別な役目のある 子どもたちのための施設 … もし自分の人生が 他人のためだけのものだったら… 読み終えて 彼女の人生を生きたような気になった 映画化されるらしいですね . . . 本文を読む

四日間の奇跡

2011年06月04日 | Cry
四日間の奇跡 浅倉卓弥 宝島社 薬指を失ったピアニストの僕と 聴いた曲をピアノで完璧に再現する少女 慰問演奏のため訪れた リハビリ施設で 事故に遭う そこで始まる 四日間の奇跡の話 … あとがきに コンクール審査員の評があり 「ミステリ好きならすぐ気付く…」 というところ 全くわからないので 既視感なく読めました お話は癒されると思う ただ 僕のピアノは 自分の . . . 本文を読む

天国はまだ遠く

2011年01月13日 | Cry
「天国はまだ遠く」 瀬尾まいこ 新潮社 自殺志願の私が 北の終着駅のもっと先の 山奥の民宿で過ごした 一か月の話 特に事件も何も起こりません ゆるいドキュメンタリーを 見たような気持になりました あ~映画化されてるんですね… . . . 本文を読む

九つの、物語

2010年12月16日 | Cry
「九つの、物語」 橋本紡 集英社 お兄ちゃんは 顔立ちが整っていて 喋るのがうまくて やたらと女の子に人気がある 普通に喋れて 一緒にスパゲッティを食べて ちゃんと触れた けど お兄ちゃんは 二年前に死んだはず… 各章の題名が 主人公が読んでいる 物語の題名になっていて 読みたくなってきます でも何より お兄ちゃんがいいです や・さ・し・い~! ファンタジーで ちょっとベタ展開ですが . . . 本文を読む