`PM7000N内蔵のAKM DAC チップとは別に外部USB DACとして急遽手配したUSB DAC E30II lite
接続して、とりあえず、何も考えずに、デフォルト設定のままこれまでDSDファイル音楽を聴いてきて
これまで聴いてきた音とは違った音、これが自分にいい音なのかな? もっと違う音はどんなか?
と迷い道
そういうことから、あれこれと情報を得ながら、あれこれ変えて試してきたが
USB DAC の先送りとなっていた音質に関する「PCMフィルタの設定」「DSDフィルタの設定」
でデフォルトのままなので、今度はWAVPackロスレス圧縮したWVファイルなので
プレーヤーのtunebrowserのプレイリストも新しくWVファイルのもので登録する
同じAKM VELBET SOUNDのTopping E30II lite DAC はAKM AK4493Sなので
DACにPCMフィルタが6種類も用意されている
技術的なことは皆目わからないが、DACメーカーにも情報はなく、Web情報を集めてみる
PCMデジタルフィルターは、それぞれ異なる音響特性を持ち、聴感上も違いがあり
フィルターは、デジタル信号をアナログ信号に変換する際に、不要な高周波ノイズ
(エイリアシングノイズ)を除去するために使われるが、その特性によって音の響きや
定位、空間表現などに影響を与える、という。
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F-1:Sharp Roll-off プリ、ポストエコーが力強い音を作る アジア圏の人の好み
特徴: オーディオ帯域外のノイズを急峻にカットする特性を持つ
聴感上の傾向:
クリアで引き締まった音: 高域のノイズを強力に除去するため、クリアで引き締ま
った音質になりやすい
音像がはっきりする: 音像の輪郭が明確になり、定位がしっかりすると感じる人が多い
「プリリンギング」の影響: デジタルフィルターの特性上、「プリリンギング」と呼ばれる、
本来の音の立ち上がりの前にわずかな付帯音が発生することがある
これが聴感上、不自然さや硬さを感じる要因となることもある
F-2:Slow Roll-off 元の音への最小エコー アジア圏の人の好み
特徴: オーディオ帯域外のノイズを緩やかにカットする特性を持つ
聴感上の傾向:
ナチュラルで滑らかな音: シャープロールオフに比べてプリリンギングが少ないため、
より自然で滑らかな音質になると言われる
広がりや余韻: 音場が広がりやすく、音の余韻が豊かに感じられることがある
エイリアシングノイズの影響: 緩やかなカットのため、シャープロールオフに比べて
高域のノイズがわずかに残りやすい傾向があるが、これが自然な響きに繋がる
F-3:Short Delay Sharp Roll-off 元の音への最小エコー 欧米人の好み
特徴: シャープロールオフの特性を持ちながら、プリリンギングを低減する工夫がされてる
位相特性の歪みを抑えることに重点を置いています。
聴感上の傾向:
シャープさと自然さのバランス: シャープロールオフのクリアさを保ちつつ、プリリンギング
による不自然さを低減するため、より自然で聴きやすいシャープな音
正確なタイミング: 音の立ち上がりや減衰がより正確に感じられる
F-4:Short Dellay Slow Roll-off ポストエコーが低音を強調
特徴: スローロールオフの特性を持ちながら、プリリンギングを低減する工夫がされている
聴感上の傾向:
より自然で開放的な音: スローロールオフの自然さや空間表現を維持しつつ、プリリンギングを
さらに抑えることで、より開放的で聴き疲れしにくい音質となる傾向
音の広がり: 音の広がりや奥行きがより感じやすくなる
F-5:Super Slow Roll-off エコーのないナチュラルサウンド
特徴: 非常に緩やかなロールオフ特性を持つフィルターでDACによっては
「最適なトランジェント」などと表現される
聴感上の傾向:
極めてナチュラルでアナログ的な音: デジタルフィルターによる影響を極力抑えるため
非常にナチュラルでアナログ的なサウンドに近づく
空気感やニュアンスの再現性: 音の空気感や微細なニュアンスが豊かに再現される
高域の減衰: 極端に緩やかな特性のため、聴感上、高域がわずかに減衰して聞こえること
もあり、人によっては「マイルドすぎる」「高域が物足りない」と感じる
F-6:Low Dispersion Short Dilay Filter
特徴: 分散(時間的なズレ)を抑えつつ、ショートディレイの特性を持つフィルターで
プリリンギングとポストリンギングの両方をバランス良く低減する
聴感上の傾向:
バランスの取れた音: 特定の帯域に偏りが少なく、全体的にバランスの取れた音質
正確な音像と定位: 音の位相特性が良好なため、音像の定位が安定し、楽器や
ボーカルの位置がより明確に感じられる
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フィルターは、DACの設計や搭載されているAKMチップの世代、さらに組み合わせるアンプや
スピーカー、ヘッドホン、そして最も重要な個人の聴覚や好みに大きく左右されるらしく
一般的に、
- クリアさ、スピード感、音像の明確さを求めるなら、F-1 、F-3が好まれる
- ナチュラルさ、滑らかさ、空間表現の豊かさを求めるなら、F-2、F-4、F-5が好まれる
- バランスの良さを求めるなら、F-6が適する
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ということなので、まずは、和では音域の広い美空ひばり、新しいものの洋はノラ・ジョーンズ
の曲を聴いてシロウト耳の判断を
F-1から聴いて、引き締まってクリアな音→F-2(ややマイルドに変化)→F-3(ややシャープで軽やか)
→F-4(自然な音、刺さるような高音もない聞き疲れない)→F-5(それをややマイルドに)
→F-6(クリアで自然な音のよう)
本日の感想ではF-4かF-6が良さそうな感じがした。明日は変わっているかもしれない。
中でも2016年頃に加わったF-6のフィルターが何かやはり良さそうで
F-6のフィルターを選択して聴いていく
DACの操作は、[SEL]を長押しすれば設定モードに表示が変わるので
フィルター設定項目で F-6を選択して、もう一度ちょい押しすれば
設定を保存してくれる
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