毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Necroticism - Descanting the Insalubrious/Carcass

2015-04-18 19:15:17 | レビュー


1. Inpropagation
2. Corporal Jigsore Quandray
3. Symposium Of Sickness
4. Pedigree Butchery
5. Incarnated Solvent Abuse
6. Carneous Cacoffiny
7. Lavaging Expectorate Of Lysergide Composition
8. Forensic Clinicism/The Sanguine Article
 

・Jeff Walker(Bass, Vocal)
・Bill Steer(Guitar, Vocal)
・Michael Amott(Guitar)
・Ken Owen(Drums)
 
1991年リリースの3rd。「リヴァプールの残虐王」こと、「デスメタルバンド」のCarcassです。
 
多くの人達が「デスメタル」と聞くだけで「もうダメ」となるでしょう。偏見もあるでしょうし、いや「そんなジャンル知らないよ」という人も多いでしょう。
実際聴いてみてももう「訳が解らない音楽だ」と思われても仕方ありません。
メタル耐性がある人でさえ「ダメだこりゃ」となるのではないかと思われます。
 
しかし、冷静に聴いてみるとリズムがとても複雑で非常にテクニカルですし、曲のコンストラクションを逆手にとって心から感じ取ると、ギターソロは非常にメロディアスである事がわかります。ボーカルは典型的なデスボイスで、こちらがスラッシュメタルでいうところのクランチギターの役割を果たし、ギターがメロディーを紡ぎ出す、そんな音楽です。
 
ある意味、これは真の「プログレッシブ・ロック」なのかもしれません。「エクストリーム・ミュージック」というあまり耳触りの悪い表現が為されるのですが、はっきり言って頭が悪い人にはこの様な音楽は作れませんし、上手くないとこれを演奏することは出来ません。冷静になって何度も聴いてみる事をお奨めします。聴こえなかった音、感じ取れなかったメロディーが浮かび上がってきます。
 
しかし、売り手は頭が悪すぎです。このアルバムの邦題は「屍体愛好癖」で、曲目は


1. 屍体で花をさかせましょう
2. 人体ジグソー・パズル
3. 疫魔交響曲第二番
4. 由緒正しき場
5. 硫酸どろどろなんでも溶かす
6. 肉体不協和音
7. リゼルジン酸による嘔吐,吐瀉物による洗浄
8. 若き臨床科医の肖像

ばかじゃねぇの?